鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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第七章 東方の使者
~エドside~
インカローズの襲撃にあったレンリよりも先にラッシュバレー着いていたエドとアルとシレーナ。エドとアルはウィンリィが機械鎧を治すための部品を買いに行ってる間暇なので町をぶらぶらしている。(シレーナはウィンリィと一緒に機械鎧の部品を見に行っている)
エド「時間潰せって言われてもなぁ~……ここって、機械鎧の店しかねぇーし。」
オレンジジュースを飲み名が不満そうに言うエド。確かにエドとってはとても退屈な場所だろう。
エド「ん?ん?ん?」
ふと、横を見るとアルがいない。どこに行ったんだ?と思い辺りをキョロキョロ探してみると、路地裏に行く道のところでしゃがんで何かを見ているアルを発見した。
エド「アル。」
エドの呼びかけにアルは
アル「兄さん(困」
何故か困った感じで答える。
エド「なんだぁ~、ネコでも拾ったのかぁ~?」
と言いながらアルに元へ行く。アルは
アル「うん・・・・・。」
といいながら、黒髪で首筋辺りで一つに結び独特の民族衣装を着ている男性を持ち上げた。
エド「ブゥーーーーーーー!!!!!」
エドはビックリしすぎて飲んでいたオレンジジュースを口から噴き出した!
~レストラン~
男「いやぁ~、生き返ったぁ~。あんたがた命の恩人だぁありがと。はは、ごちそうさん。」
男の人の前には沢山のカラになったお皿が積み上げられていた。そして、それを見ようと沢山の野次馬がいる。
野次馬も見たくなるだろう、だってこれはこの人ひとりで全部食べたのだから。
エド「おごるなんて言ってねぇーし。
男「小さいこと気にしなぁーい♪」
エド「小さいゆうなぁ!!」
起こるエドをほっといて男の人はまだまだたのんでもいないのに話し出す。
男「いやしかし、異国で触れる人情・・・ありがたいね。」
といいながらパンダのマークがついた白いハンカチで涙をふく。出てないけど。
アル「「異国で」って外国の人?」
男「そ、シン国から来た。」
アルの質問に男の人はさらっと答えた。
エド「シンって……あの東の大国の?!」
男「そう!いや~、砂漠越え大変だったよ。」
アル「また、なんでそんなルートを?」
男「うん、クセルクセス遺跡を見ておきたかったから。」
男の人のこの一言で楽しい感じだった空気が一気に変な空気に変わった・・・・・。
エド「クセルクセス?あそこは何もないって聞いたけど。」
男「ちょっと、調べ物。この国にも、錬丹術関連で調べに来た。」
エド「錬丹術?」
男「ああ。この国では錬金術というんだっけ?俺たちの国では錬丹術と言って、医学方面に優れた技術なんだ。」
エド「へぇ~、お国柄ってやつだな。うちは軍事帝国の国だ。今も南のエルホや西のクルトクと国境付近で小競り合いが多発し、北は北で大国ドラクマが控えている。一応不可侵条約を結んでいるけど、ブリックス山が邪魔で攻めてこないだけ、ヤバイ関係なんだ。」
男「ほぉ~、物騒な国だね。」
エド「こんなに軍事に傾いてきたのは今のブラットレイ大総統になってからだな。」
こんな物騒な話をしているときにアルが、違う話を振ってきた。
アル「それにしても、興味あるよね…医学に特化した錬丹術ってやつ。」
エド「そうだな。」
ここでまた空気が変わった――
男「ひょとして、君たち錬金術師?」
エド「あっそう、俺はエドワード・エルリック。国家錬金術師だ。
アル「僕は弟のアルフォンス・エルリック。よろしくね。」
男「俺はリン・ヤオ。よろしく。」
エドたちは握手をした。
エド「なぁ、リン。その錬丹術ってやつを詳しく教えてくれよ!」
リン「無理。俺、錬丹術師じゃないから。」
エド&アル「ガーーン!!!」
リンの衝撃的な発言にエドとアルはガーンとなった。
エド「術師じゃねぇーのに何を調べに来たんだよ?!」
リン「ちょっと、探し物。君たちなら知ってるかなぁ~?賢者の石。」
エド&アル「ッ!!!!」
リンの目が先ほどまでの目と違い、マジの目になった。そしてエドとアルはドキッとなった。
リン「すっごく欲しいんだけど、知らないかな?」
エド「さぁ~?知らねぇーよ。」
と言ってその場を立ち去ろうとするエド。だがこの行動で、リンはエドが賢者の石のことを知っていることを感ずく。
リン「何か知ってるみたいだね。」
『パチン』
『サッ』
???「・・・・」
???「・・・・・・・・・」
リンが指を鳴らした途端、忍び装束をきた忍びらしき人物2名がエドとアルに刀を近づける。
リン「教えてくれないかなぁ~?」
エド「賢者の石を何に使う?」
エドの質問にリンは
リン「にひっ。手に入れる、不老不死の法を。」
リン「教えてくれないかな?」
リンの答えにエドは
エド「くっだらねぇーな、不老不死なんざ。」
リン「真剣だよ。」
エド「なんにせよ、これが人に尋ねる態度とは思えねぇーな!!!」
首に刀を付き地けていた少女を殴ろうとしたが
『ガンッ』
エド「うわッ!!」
大きく飛んで避けられ、そのまま肩を蹴飛ばされた。
アル「兄さん!!」
鎧の中に入れられた刀を抜こうとすると、
???「お前も逆らうかッ!」
アル「えっ、ちょっ待って!」
『バキッ!!!』
アル「うわっ!!」
大きく蹴り飛ばされた。
エド「やろう・・・軽業師かよ!」
アル「シン国の体術かな?やりずらいね。」
エド「でもよ。」
アル「うん!」
エド「先生より、」
アル「弱い!」
???「・・・・・・・・・・・・・・・」
???「・・・・・・・・・・」
『タタタタタタッ!!!!』
『ジュジュボーン!!!』
エドたちは白熱のバトルをしながら、どこか遠くのほうまで行っててた・・・・・。
リン「はっ、ははははは・・・・あーあ、行っちゃったよ。うん、おっちゃん!デザート追加ね。」
おっちゃん「はい♪」
残されたリンが、エドのおごりだからとデザートを注文していると少女の不満そうな叫び声が聞こえてきた。
???「そんなの絶対無理だってーーーーーーーーーー(泣」
リン「ん?この可愛いらしい声はまさか?」
そういうと、リンはデザートを注文していたのにどこかへ向かって走り出した。
一体どこに?それに、あの少女は誰だろう?
~レンリside~
一方その頃、エドとアルがリンたちと話しているレストランから遠く名なれた場所にある、機械鎧市場をブルースとアルトとブツブツ文句を言っているレンリが歩いていた。
レンリ「ううっ、ラッシュバレーがこんなにでデカイ町だって聞いてねいよぉ~(T_T)」
と文句を言いながら歩くレンリにブルースが冷たく
ブルース「そりゃあ、言ってないからな。」
言う。アルトもなんて言ったらいいのか分からないので、何も言わずただ前を見て歩いている。
レンリ「そんなことわかってるよ!」
逆切れしだしたレンリ。
ブルース「分かっているんだったら、さっさとエドたちを探せ!」
レンリ「そんなの絶対無理だってーーーーーーーーーーー(泣」
ブルース「無理じゃない!人間、頑張れば何だってできる!!」
レンリ「いや、私人間じゃないしー(T3T)」
屁理屈を言うレンリ、そしてついには・・・
レンリ「もう、疲れた~。一歩も歩けない~」
と言ってその場に座り込んでしまった。
ブルース「はぁ~。」
アルト「あわわ・・・///」
レンリの行動に超呆れたブルースともうどうしたらいいか分からないアルト。
???「あれって、レンリじゃない?」
???「・…あ…うん…そうみたい……。」
誰がレンリを発見した声が聞こえてきた。そして、レンリたちのほうへ近づいてきて・・・
???「そんなところに座り込んで何やってんの?」
???「……してるの…?」
レンリ「ほえ?」
声をかけてきたほうを見てみるとそこには!
レンリ「ウインリィ、シレちゃん!! 久しぶり~♪」
そう、機械鎧の部品を買いに市場に来ていたウインリィとシレーナだった。
ウインリィ「「久しぶり♪」じゃ無いわよ!なんか、病院抜け出したらしいわね?」
レンリ「うっ、それは……(-_-;)」
ものすご~くまずいことを聞かれたので、目をウインリィからそらすレンリ。
ウインリィ「コラ!目をそらさない!!」
レンリ「はっ、はい!!」
ウインリィ「・・・・・・体は大丈夫なの?前にも血吐いてたし・・・・。」
凄く怒っていたウインリィの顔が不意に優しい…レンリを心配した顔になった。そんなウインリィの顔を見たレンリは、これ以上心配をかけたらダメだ!と思い明るく、
レンリ「大丈夫だよ!私はいつでも、元気っ子ガールだよ♪」
と言うがシレーナが
シレーナ「…さっき…泣いてた……。」
と突っ込む。
レンリ「あっ、あははは・・・そっそれはそれ、これはこれだよ。シレちゃん(汗」
シレーナ「……?」
クエションマークがついたような顔で首をかしげている。
アルト「ねぇ、お姉ちゃん。この人たちお姉ちゃんの知り合い?」
さっきからずっと、話さなかったアルトが話した。
ウインリィ「ねぇレンリ、その子誰?」
そして、ウインリィもアルトのことをレンリに聞く。
レンリ「ん?この子わねぇ~・・・・」
変な間を入れるレンリ。そして、
レンリ「私の隠し子なのさぁ!!」
全(レンリ以外)「・・・・・・・・・・・・」
『ヒュ~~~~~ゥ』
一気に空気が冷たく刃のように肌に刺さるものに変わった――
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