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レーヴァティン

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第二十一話 風呂屋での情報収集その三

「じっくり入るか、そしてな」
「水風呂ですね」
「ああ、次はな」
 サウナの後はというのだ。
「そこで身体冷やして」
「もう一度サウナに入れば」
「かなり酒抜けてるよな」
「おそらく」
「おそらくか」
「この酔い方ですから」
 見れば順一も死ぬ様な顔で汗をかきつつ座っている、智と源三も同じ顔になってそこにいる。
「二度目で抜けるかどうか」
「わからないか」
「はい、ですが三度目になると」
「流石にか」
「ほぼ抜けているでしょう」
「そうだよな」
「水分も摂らないとな」
 智はこの話をした。
「さもないと汗をかき過ぎてな」
「脱水症状か」
「後な」
「水も飲むとな」
「ああ、それだけ酒も抜けるか
「だから風呂の時も飲むべきなんだよ」
 こう言うのだった。
「勿論サウナの時もな」
「それがいいか」
「ああ、そうしていったらな」
「脱水症状にもならなくてか」
「酒も抜けるんだよ」
「じゃあそうするか」
「酒は飲んでな」
 そしてというのだ。
「後で酒を抜くにもな」
「それでもか」
「水は飲まないとな」
「じゃあ俺も飲むな」
「そうしな」
 こう話してだ、四人は水を飲みつつそのうえで二日酔いを解消していった。サウナも三回入るとだ。
 すっきりした、そしてだった。
 そのすっきりした後で湯舟の中でだ、久志は三人に言った。
「生き返ったぜ」
「はい、起きた時を思えば」
「全然違うな」
「完全復活だね」 
 三人もこう答える。
「いや、本当にね」
「起きた時葉死にそうだったからな」
「冗談抜きで」
「ここに来て服を脱いでサウナに入るまででな」 
 普段なら何でもないことでもというのだ。
「死にそうだったしな」
「それが、ですね」
 ここで順一がその生き返った顔で言った。
「こうしてです」
「完全にな」
「復活出来ましたね」
「やっぱり二日酔いには風呂だな」
 久志はほっとした様な顔で順一に応えて言った。
「何といってもな」
「その通りですね」
「ああ、熱いサウナか湯に入ってな」
「汗かいてな」
 智も言う。
「身体が熱くなり過ぎたら水風呂に入ってな」
「身体を冷やしてまた入る」
「水風呂でも酒は抜けるしな」 
 こちらもこの効果があるのだ。 
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