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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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その十一「三国志」11-2

 
前書き
前回までのあらすじ


僕、緑屋 詩緒はイラン、大和殿と一緒にちよ子のお家で勉強会(…みたいなもの)をしていました。
でも全く勉強に身が入らない、ちよ子とイランの為にお菓子休憩をとることにしました。
でもそれは間違いだったようです…。まさかお菓子一つで戦争が起こるなんて……。
 

 
「フーーーーヌ!!」


僕の隣に座っている、鼻息の荒々しい人はちよ子のお母さん、れい子さんというらしい。
ちよ子と同じ橙色の髪でひとつにまとめている、おば…


「ちょっと、アスパラガスちゃん? 貴女なんだかとても失礼なこと考えていないかしら?」


「いえ……考えてないです」


エスパー? なんか…怖い人。


「初めまして~ちよさんと仲良くしてあげてます~、飯野です」


「まぁあ! 可愛い子! よろしくね、メッシ―くん」


「あはは……どうもです」


「僕は…緑屋…」


「ちょっと待って」


大和殿に続けて自己紹介しようとしたら、何故か止められました…。なんとなくれい子さんのあたりが僕だけキツイような……?


「ちよ子! なんなのあの普通にちょっと可愛い子は!!」


「え? 友達のしおちゃんだけど?」


「駄目よ! あんな普通に良い子そうで可愛い子がいたら、あっくん取られちゃうわよ!!」


「大丈夫だよ、ワタチの方がカワイイから♪」


「いやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!」


「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや!!!」


何をやっているんだろう……この親子は……。


「そろそろいいですか~?」


「あら? なにかしら、メッシ―くん」


「いえねぇ~何しに来たんだよっと思いまして~」


「フッフフフフッ、そうだったわね。メスパラガスの存在ですっかり忘れていたわ!」


……メスパラガスってなんです?


「貴方達、この世でもっとも美味しいお菓子は何だ? って話をしてたのよね?」


え…? そんな壮大な話でしたっけ? もっと小規模な……。


「一番、美味しいのは きのこの山だぁぁ!!」


「イチバンはたけのこの里に決まってるし!!」


「いえいえ、きこりの切り株決まってるじゃないですか」


「……僕は……パイの実…」


「パイの実なんて邪道! ハイッ退場!」


えぇ~~~。何故か速攻で退場させられました…。


「残念でしたね~(リョク)さん。

 きのこの山・たけのこの里・きこりの切り株と何故か一緒に名があがるパイの実は現代のお菓子四天王と有名なのに、即退場だなんて~」


「え…そうなの?」


そもそも…現代のお菓子四天王ってなに?


※四天王はおいといて、きのこの山・たけのこの里・きこりの切り株・パイの実どれが一番美味い論争は、きのこの山たけのこの里戦争ではよくある話。



「確かに…現代のお菓子業界ではそう呼ばれているわね」


「へぇーそうなんだし? 全然知らなかったし」


「ワタチもー!! 初めて知った!」


「……本当に有名なの? お菓子四天王……」


「コホン。でも貴方達は知ってるかしら? 彼の存在を―」


「「「「彼???」」」




 
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