魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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6部 なのは落ちる
3章 なのはの立ち上がり
そして高町家に
前書き
桃子さんなのはではほとんど出番がなかったのでとらハ基準で考えました。
一人称は私だけど、遊んでいるときとか一人称桃子さんっていうんだよね。
もうすぐ40代とは思えない女性です
数か月ぶりの高町家
まるで何年も来ていなかったような感じもする。
入るのにふるえている俺がいる。
本当に大丈夫なのという気持ちがさきばしるのだが、
後ろから肩に手をかけて大丈夫だからと言ってくれている人がいる。
それに安心して一歩踏み込んだ
俺はやっと高町家の敷居に入った。
「お邪魔します」
「お久しぶり~綾ちゃん」
「美由希さん久しぶりです」
「久しぶりだな」
「はい恭也さん」
「よく来た綾君」
「一日お世話になります士郎さん」
おいしいご飯を食べ団欒をしているときに、
いきなり士郎さんが爆弾を投げてきた。
「桃子が認めても、なのはをやることは出来ん」
「士郎さん」
「もしほしくは私と勝負しなさい、勝ったあかつきに認めてあげよう」
何この寸劇?
多分俺を気遣ってやってくれているものだと思う。
本当にありがとうございます
恥ずかしいから絶対に面と向かっては言いませんけれど
「知っての通り今の私は君と戦えるだけの余力がないから」
なのはが生まれる前の仕事で大けがをして出来なくなったんですよね
まだ続いてたんですねこの寸劇
「恭也代理で任すぞ」
俺は恭也さんのほうを向いてお互い同じ気持ちだと感じ取り
「「遠慮します」」
「なのはのどこがダメだというのか」
「その前に同姓ですってば」
「恭ちゃんと綾ちゃん息ぴったり、恭ちゃんとくっつけば」
いきなり恭也さんは美由希さんの頭部をアイアンクローをしでかした
「おまえそれ忍に言えるのか、この馬鹿妹弟子が」
「イタイッてばイタイ・・・・」
「それに俺には過ぎた彼女の忍がいるし第一綾ちゃんに悪いだろうか」
いやいやこれ本気で言っているんだから怖いよな
恭也さんクラスの人に言われたら世の女性結構本気で考えると思うんだけどな
だいぶ前だったかな桃子さんに聞いたら高校の時かなり興味を持たれてたらしいけれど今の忍さんも含めて気づいてなかったそうだ。
どれだけ鈍感なんだろう
「もうお父さんの冗談には乗るくせに・・・」
「お前は言っていい冗談と悪い冗談の区別がつかないのか」
いって恭也さんのデコピンを食らい沈没した。
すごく痛そう。現に美由希さんのおでこが赤くなっているし
デコピンって本当に赤くなるんだ
「恭也良い徹だ」
あぁ徹込みねぇ、内部破壊のデコピン絶対に食らいたくない
「冗談はここまでで、綾君いつでも来てくれて構わないから」
「はい・・・ありがとうございます」
深夜、士郎さんがリビングでお酒を飲んでいたので晩酌をした。
「娘に晩酌してもらうのもやっぱり夢なんだよね」
「なのはにしてもらってください」
「うん、君は気づいてないかもしれないけれど、私たちは君に感謝してるんだよ、どう思うかは知らないけどね」
・・・
「実際僕たちにはなのはを止める権利は無いのだよ」
「どういうことですか」
「僕はこんな体になってしまったが、恭也や美由希も命を無くすような特訓を受けている。それでなのはだけダメって言えないよね」
「でも」
「うん親心としてはやめて欲しい気持ちはあるよ、でも出会ってしまったからね。僕の知っている最近はあっていない友人で、次元の魔女が言うのにはね、偶然はないすべてが必然って言ってた」
「ならなのはのあのケガも必然だというんですか」
「そうなるね、悪いことは偶然で良いことは必然っていうのは虫が良すぎるとは思わないかい」
「まぁ確かに」
「実際にはそれでどう受け止めてどう行動するかが問題なんだよ」
「はい」
「だから綾君もなのはの事を受け止めつつこれからの事を考えて欲しい、もう避けたりしないでくれると私たちもうれしい」
「はい、ありがとうございます。私って幸せですよね」
「どうしてだい」
「素敵な友達、導いてくれる素敵な大人たちが多いってことは素晴らしいと思います」
「うんそうだね」
「なのは、アリサ、すずか、フェイト、はやて達、うちの両親、高町家の皆さん、ソングスクール、格闘家の皆さん、魔法関係の皆さん、おやっさんと最高の相棒のティアすごく恵まれていると思います、虐待などが多い現代でこれだけの人がいるって素晴らしい事なんだと改めて思いました。」
「もう大丈夫そうだね」
「本当にありがとうございました」
「そういえばなのはって一時帰宅になるんですよね」
「年末新年はね」
「楽しみですね」
今までどうしても受け入れれなかったことが受け入れれそうな気がした。
ここ数ヶ月研究や鍛錬はしていても自分の力を認めてられなかった自分がいて結構なスランプ状態ともいえる月日だったのだが、士郎さんとの会話で何かが吹っ切れた気がした。
そして次の日に変化が起きたそれは久しぶりの高町家の鍛錬に参加していた時だ。
最近は御神の技を出しながら相手をしてくれている摸擬戦の最中
そう神速を掛けた美由希さんの動きが普通のスピードに見えた。
画像は白黒でびっくりしたが
間一髪美由希さんの必殺技
射抜のスピードが等身大に見えたからだ
射抜とは最速の突きを放つ超高速連続突き。
御神流の中で最長の射程距離で神速を使えばほぼ回避不可能の超高速突き技
かわすには体が追い付かないので鉄甲で当たるポイントをガード
「ストップ」
珍しく決着もついてないのに士郎さんが中断の合図をした。
「綾君、今何をした?」
「え、何もしてないですが」
「まさか神速の射抜かわされるとは思わなかったよ~」
「私もびっくりです、今は大丈夫ですが、視界が白黒になるし、美由希さんの動きはスローモーションに見えるし」
「「「え」」」
「父さん、いや師範」
「まさか」
「どうしたんですか?」
「どうやら、綾君の視覚が神速の領域に入ったみたいだね」
「どういうことですか」
「すごい集中力で入ってしまったということだよ、神速は使用できないがきっと集中していればスピード自慢でも当てるのが難しいだろうね」
「そこまでの集中力なんだ」
「でも諸刃の剣でもある」
「どういうことですか?」
「目のほうにすごい集中しているから目の疲れがひどくなるはずなんだよ、限度超えて使用したら失明の可能性もある」
「どうしたら」
流石に失明は困るしね
「自然に使用できるように訓練しかないだろうな」
「はい」
でもまさかね
俺が神速の扉の一つを開くことになるとは思わなかった。
「もしかしたら神速が使用できる日が来るかもしれないがその時はできても使わないこと」
「どうしてか聞いてもいいですか」
「御神の訓練は神速を使用するための体つくりをしているんだよ、
それで使用可能ができるって言ってもいい。
もし十分に鍛えてないと足が壊れることになるだろう」
「解りました」
そうして俺は朝ごはんもいただき翠屋を手伝って帰宅した
「ただいま」
「「おかえりなさい」」
「不束な娘が帰ってきましたわお母さま」
「あれは桃子さんとのじゃれあいってわかるでしょ」
「速く嫁いでほしいみたいだし」
「そんなこと」
「しかも女性の所なんて、お母さまは私を笑いものにしたいんですね」
芝居のかかった泣き方でお母さんに言ってみる
「だって、こっちに来たらなのはちゃんに綾ちゃんとられた感じがしたから」
「今なのはは」
「知っているよ、その前から感じてたからね」
「もう」
「どこにいても私たちの子っていうのは確かなんだし」
「は~い」
寸劇終了。母娘のスキンシップだよな
自分の部屋に戻ろうとしたらお父さんに袖口を引っ張られた
内緒話のように耳元で
「お母さんも寂しかったんだと思うよ。
お母さんの言う通り、我が家の宝物だからね」
お母さんはきっとそこまで持ち上げてない
「うん、ありがと、私もお父さん、お母さんのこと好きだよ。部屋に戻るね」
恥ずかしいけれどこういう事は口に出さないとね
環境が人を変えるか
こういう変化ならいいのかも
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