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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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6部 なのは落ちる
2章 なのは落ちる
  病院

 手術中の赤いランプが消えないもうかれこれ数時間はたっている
俺は事件後すぐに我に返って放心しそうなヴィータを睡眠の呪文で眠らせ病院で寝てもらっている。

 なぜなのはが?
絶対にあれはなのはを狙っていた
何が守るだ
俺は何も護れなかった。
そんな公開をしていた時にはやてたちが手術中に現れた。

「はやてか」

「大丈夫か綾ちゃん」

「私はね、ヴィータ衰弱していたから寝かしといた」

「わかったわ」

 そのあとでフェイトが現れた。
フェイトは俺の顔を見るなり、俺の胸倉をつかんで立たせた
「何があった」

「護れなかった」

「綾がいてなぜ?」

「無茶言うなやフェイトちゃん綾ちゃんのせいじゃないやろ」

「やめろテスタロッサ」

シグナムがフェイトをつかんで離させた。

「聞いたよ、綾が挑発した男子局員のせいって」

「あぁ」

「普通に考えてみぃ、出たばかりの局員がそんなもの持ってるなんて誰も思わんやろ」

「でも」

「私のせいだ、あぁ私のせいだよ、でも、なのは、私は大丈夫っていうんだよ。俺は・・・俺は・・・護れなかった」

俺はここで大泣きをし正座のように力が抜けた感じで座り込んだ。
続いて高町家の人が来た
俺はそのまま座りながら進み高町家の人の前に土下座をして謝った。

「ごめんなさい、ごめんなさい、私が・・・私が・・・・」

「大丈夫だよ綾君。君のせいではないよ」

「でも・・・でも・・・あんなに護るって言ったのに・・・なのはの体調気付いていたのに・・・なのはの防御なら大丈夫と安心をしてしまって・・・」

 俺は人の目を気にしずに泣いてしまった。
悔しくて悲しくて後悔の涙
何故?こうなったとしか頭の中で何度もリフレインする。

「綾ちゃん、悪いのはなのはだから、きちんと休日を取らなかった」

言いながら桃子さんは泣き出した

「すまなかった綾ちゃん。桃子」

士郎さんは俺の頭を撫でながらそう言ってくれた。
違うんです俺のせいで、たかが食事を与えなかった俺のせいで・・・

「あなた」

「ごめんね綾ちゃん」

そういってシャマルは俺に安静と睡眠の呪文を掛けた。
普段の俺ならそんなの効かないのだけど、俺の精神異常や疲れからか俺は倒れる感じで寝てしまった。

「士郎さん私がわかる範囲ご説明します」

はやては自分がしっかりしないといけないとカツをし話した。

「うん、つらいかもしれないが頼むよ」

 なのはの休日シフトと実際のシフト
休みが週休1日もなかったこと
これはなのは自身が望んで申請して許可が下りたこと。
ティアの解析情報の映像を御神の剣士である士郎さん、恭也さん、美由希さんに映像を見せた。
なのはが狙われたこと
普通なら一番前線にいる綾が狙われるはずなのに、
綾自身新人たちも多いので自分からおトリとなるために先行したことがこの映像でもわかるでも狙われたのは中央にいるなのはだった。
何故なら一斉射撃なんてありえないことだから

 最後にはやても謝った。
もう少し親友のシフトに感心していれば

「お久しぶりです士郎さん」

「シャマル君だったね?」

「私は医者のようなもので先ほどカルテを見させてもらいました」

「シャマル先生!! なのはは…………なのはは助かるんですよね?」

桃子がシャマルに聞いてきたが、淡々とシャマルは言い放つ
それでもつらそうにそうしないとシャマル自身も言える自信がなかったから

「一命は取り止めると思います、しかし………………」

「何か…………問題でも?」

 士郎は自分自身が現場に立っていた人間だから覚悟はしていた。
そのうえで聞いたのだった

「はい、リンカーコアという個所が損傷しました、
これは私達魔導士の呪文を使うときの核となります。
ここを破損されたのならきっと魔法はもう使えない可能性があります。しかも
脊髄の損傷も激しく、二度と歩くことができない可能性があります。それよりも」

「まだなのはにあるのシャマルさん」

フェイトは我慢が出来なくなり質問をした

「覚悟はしてます続けてください」

「はい・・・最悪、一生目を覚まさないかもしれません」

「なのは」

「やっぱり間違いだったんだ!! 魔法の力は危険すぎる!!」

  恭也はあの時意地でも勝てばよかったと後悔をしていた。

「そうだな、だが魔法が使えなくなったんだ、もう魔法に関わることはないだろう」

「それを知れば、精神的ショックを受けるでしょうが……………」

誰もが信じられなかったあのエースオブエースの高町なのはが落ちるなんてことをそしてその名声に誰もが胡坐をかいていたことに・・・

 手術自体はシャマルの言う通り成功した
俺はというとどうやら3日間は眠っていたそうだ。
俺は目を覚ましてなのはの病室に行ったら絶句した。
病室の前には、はやて、シグナム、フェイトがいた
歩いて病室の前に行く
中に入る事は出来ないからガラス越しに中を見る

「なのは…酷い」

 フェイトはぽつりとつぶやいた。
俺はなんてことをしてしまったんだと思う。
ベッドの上で眠る なのは
身体中に包帯が巻かれ
顔には人工呼吸器が着けられていた。
1番傷が深いという腹部の包帯には血が滲んでいる
俺があの時暴れなければ

「誰が…こんな事を?」

 フェイトの声には悲しみと怒りが込められている。
強く握りしめた拳で腕が震える

「公式発表では未確認の敵によるもの、起動させた職員は死んでいるんや」

「で・でも」

 はやての報告を聞いても納得は出来ない。
はやてに黒幕の調査の事を聴こうと思った矢先
フェイトの言葉は、そこで途切れてしまう何故なら

「う‥あ…あっ」

なのはの意識が戻ったからだ

「なのは!!」

「なのはちゃん!!」

病室の窓に詰め寄る2人

「フェ…ちゃ…はや…」

ゆっくり窓の方を向く なのは
しかし

「あっああっあああああああああああああああああああああああ!!」

 フェイトの紅い目を見た瞬間
なのはの顔が恐怖に歪む
フェイトの目を通して自分の姿を見てしまったから

「いやっいやっ!
…いやあああああああああ!!」

「なのは?」

「来ないで!来ないでぇぇぇぇぇ!!
いやあああああああああ!!」

必死に窓から離れようとする なのは
しかし、体が自由に動かないのかベッドの上で、もがいているのが痛々しい

「高町さん!落ち着いて!!」

「鎮静剤を!早く!!」

俺たちは強制的に追い出されてしまった。

「本当に済まない私が…」

「綾ちゃん。そんなこと言っても仕方ないやん」

「綾私もあの時ごめん」

「多分、なのはちゃんも含めて全員悪いところはあったはずや」

「俺があの時鬱になってみんなを攻撃しなければ」

「起きてしまったことに仕方ないんや、これからどうするかやな」

 そう言いながらはやてはみんなの心のケアをしていった。 
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