魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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5部 Sweet Songs Forever
2章 イングランド
襲撃
・・・脅迫に対する対処と言うものは、意外に難しい。
敵の姿は見えていないし特にフィアッセさんの場合、間近に控えるツアーもそうだし、スクール関係者に不安を感じさせる行動は控えている。
何か不祥事があれば預かっている少女たちの親御さんが出てきたりね。
本来はそうなんだけど・・・
例えば今みたいに、某予約の必要なレストランに、食事に来たりとか普段通りに過ごすということ。
素人でもわかるこの人狙われている自覚あるのかなと
でも・・・きっとフィアッセさんは信じているんだと思う。
自分の友達達の事を。
一応俺も殺気ぐらいの気配はわかるから、
異常は今のところなしなんだけどね
これも香港の特訓の成果なんだろうな
でもポニーテールの女性エリスさんの視線がずっといたかったりする。
それが終わり、美術館へあいさつ回りに来ていた。
俺と美由希さんとエリスさんの部下の人はフィアッセさんとイリヤさんにについて歩いていた。
恭也さんとエリスさんは関係者の方に向かったと思う。、
一応部屋に入る順番は俺と美由希さん、真ん中にフィアッセさんとイリヤさん
最後尾にエリスさんの部下の人という話になった。
イリヤさんは少し話があるといったので席を外すみたいだから、彼が護衛に俺と美由希さんがフィアッセさんに付いた。
個室の展示室についた瞬間
俺は少し立ち止まった。
「綾ちゃん」
美由希さんが声をかけたのには理由がある。俺が足を止めたから。
「・・・美由希さん」
「正解だよ」
鏡もたくさん置いた場所。
ミラーハウスで、薄暗く物陰も多い。
嫌な雰囲気だね
美由希さんは眼鏡をはずす動作を起こした。
「・・・フィアッセ、あそこの壁に背中をつけてすぐに済むから」
フィアッセさんは美由希さんに言われコクリとうなづき柔らかな瞳を閉じて壁のほうに向かった。
「すぐに済むから目を閉じてちょっと待ってて」
戦う人じゃないフィアッセさんに見せる必要ないしね
確かデビルメイクライなら
ここから先はR指定だイカレタパーティを楽しむかという感じだけど
数は、5人以上10人以下
恭也さんや美由希さんじゃないので詳しい人数は把握できないが大した数ではないな
一番狙われるのは、フィアッセさん。次が・・・子どもの俺だ。
「・・・来るよ」
その美由希さんの言葉が初めの開始となった。
とにかく、始まった。
襲い来る悪意との闘争が。
鏡を割るようにして飛んできたのは、三人の男。手には大振りのナイフ。
通路からも数人沸いてきた。ま、あっちは美由希さんに任せるとして・・・。
僕は、鉄甲を装着して準備完了
ミッションスタート
左に居た奴にあごにハイキックをして倒れこむ瞬間に
横蹴りからの鉄甲で腰が見えたのでそこを砕く
そうして、それからすぐに振り返り、右の奴向かって踏み込む。
パンチの嵐。
ジョー兄必殺の爆裂拳に似た連続技
銃弾 裂旋
フィニッシュをアッパーカットで吹き飛ばしてハイキック
最後の奴は、相手が銃を撃ってきたのでしゃがみ
スライディングから起き上がりしゃがみパンチ左ひじうち
起き上がり膝蹴りをしながら頭をつかみ地面に叩きつけた
美由希さんの方は、とっくだし。とりあえず・・・。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
俺が二番目に潰したのが、空いてる手を懐に入れようとしてたので、
その腕を踏んで、へし折る。
・・・まだまだな。仕止めきれなかったか、落としたと思ったんだが
「フィアッセさん、美由希さん、綾さん」
イリアさんをガードしていたエリスさんの部下の人が走ってきた
多分騒動の音を聞いてこちらに来たのだろう
もしかしたらこの人が黒幕だったりして
信頼していた部下が・・・
「すみません。警察と救急車をお願いします」
とにかく、今回の一件はなんとかなった。
うん、襲撃者は全員確保出来たでも、
恭也さん達も襲撃者たちと遭遇したらしい
恭也さんとエリスさんが対処したやつが問題だった。
薬物操作されていたらしい。それによって、
傷を負っても止まらなかったとか。
エンジェルダストだったりして
今現在美由希さんが事情徴収を受けている時に厄介な事が起きた。
それはフィアッセさん宛てにメッセージカードが贈られたのだがそれを見た瞬間恭也さんの雰囲気が変わった。
「恭也さんどうしましたか?」
無言でそのメッセージを見た俺も気合を入れなおした。
メッセージには
[こちらからの挨拶は気に入って頂けたでしょうか?
また改めて伺おうと思います。
次は素敵なプレゼントを用意したいと思っています]
そんな事を英語で書いてあった。
俺達はすぐに帰ってきた。
ただ今校長室で犯人たちの事をイリヤさんから報告を受けていた。
「校長と美由希さん達を襲った男たちは重度の薬物中毒者で素性も依頼主も聞き出せないそうです。」
「カードも受け取ったのは子供だったそうですから」
あの後がカードを恭也さんに渡したボーイさんに聞いたらそう言っていた。
「考えが甘かったみたいだ。警備を強化しよう。
警察の保護を受けて捜査もしてもらって」
「そうだな」
まぁエリスさんと恭也さんはそう言うわな
一応そんなことになり、晩御飯
今日はスパゲッティで俺と美由希さんはフィアッセさんと同じテーブルで食べている。
ツアーの準備で大忙しなのだが、手紙に会ったプレゼントはまだ送られても来ずににツアーの出発の週に入った。
「この2週間後にツアーのスタート地日本に移動を開始いたします。
大事を取って飛行機はチャーター便を用意してもらいました。」
「うん、信用のおけるところだ。
うん一応任務だから言うよ。コンサートの中止は出来ないんだよね」
「うん、ごめん」
エリスさんは諦め顔でため息をついた。
普通ならここまでの事起きたら中止にするだろうでも中止にはしないみたい。
「デニス、チームを集めて警備のミーティングを始めるよ」
あの人デニスさんっていうのか初めて知ったよ
「はい」
エリスさんは恭也さんに目で合図するとすぐに部屋を出て行った。
恭也さんに此処は任せるってっていう感じみたい。
俺はとりあえず美由希さんについて警護をしている
恭也さんから美由希さんと一緒にいるようにと言われているし
その美由希さんはエリスさんの部屋の方に向かっている。
ノックをしようとしたら扉が開いた。
ん~こちらの戦闘者はこれが出来て当たり前なのだろうか?
「ミユキ・タカマチとお嬢ちゃんか、何か用か」
一応大人モードじゃないにしてもまだ150CM代だからそう言われても仕方ないのか?
「そう言えば今までドダバタしていたからちゃんと礼を言ってなかった。
この間はすまなかった。ありがとう」
「あぁ・・・いえ」
「今回の件が片付いたら改めてお礼を」
「いえ、そんなのは、フィアッセは私にとって家族みたいな者ですから」
「家族!彼女があんな風にわがままを言えるのは君たちのお陰なのかな?」
「我がままですか?」
「我がままだよ。言いたくはないけれどたかがコンサートだ。
歌手や俳優のガードもうちはやっているけれど、
みんな自分の身を守るための協力はしてくれる。
コンサートや撮影は延期。講演会は中止。死んだら何もならない
自分が傷ついたら悲しむ人がいること、彼女にはわかってほしいと思うのだけど」
「エリスさん。忙しいのはわかっていますけれど、少し時間良いですか?」
俺と美由希さんは視聴室に向かった。
アイリーンさんっていう此処の卒業生であり今はここの臨時講師もしている人
に用意をお願いしていたみたいだ。
流石にこの人は知ってる。
若き天才って言われている人だ
この人もここの卒業生だったんだ。
その映像は今回のチャリティーの紹介のTV放送だ
内容はこの世界ツアーはもうお亡くなりになっているフィアッセさんのお母さんで、
スクールの前校長。ティオレ・クリステラさんの意志でもあるらしい。
元々紛争地帯で生まれ育ったティオレ・クリステラさんは、そういった現実をよく知っていた。
それは、自身が歌姫とまで呼ばれるようになってもだ。
そんな現実を少しでも変えたくて、このチャリティーツアーを始めたらしい。
実際に、そう言った紛争地域でコンサートを行うこともあったと後で聞いた。
実際に病院で病気と闘っている人の応援ソングとして、戦災での寄付
様々な手助けがこのチャリティで出来るらしい。
歌ってここまで凄いんだと俺自身は改めて再確認した。
「待っている人がいるんです。
世界中に沢山・・・たかが歌で救われる人が沢山」
エリスさんは映像を見終わったと同時に美由希さんの方に体を向けた。
「ミユキ・・・」
「我がままじゃない・・・理不尽なのは歌いたい人が歌って、救われる人が救われる場所を壊す人、そんな理不尽な暴力にさらされた人をそんな理不尽と戦う力を持たない人をそんな人たちを護る為に私たちがいるんではないのですか?」
コツンッ
「馬鹿者」
いつの間にか恭也さんがミユキさんの後ろに立って小突いていた。
「きょ、恭ちゃん」
「エリスと俺たちは立場が違う。勝手な理論を押し付けるな
エリスすまない。これは子供だから聞き流してくれ」
そう言いながら恭也さんはミユキさんの頭を持ち頭を下げさした。
「ちょ・・・ちょっと」
「い、いや多分私が悪い」
少し悪くなって行こ居心地が悪いなって思っていたら何処からか心が安らぐような歌声が聞こえてきた。
みんなは歌声の方に行ったみたい
どうやら歌声はフィアッセさんらしい
ここからは幼馴染の場所でしょ。
俺は関係ないしね
護る事か・・・
エリスさんの立場
ミユキさんの思い
俺に出来るのかねぇ
俺は少しこの学校を散歩していたらみんな気合入りまくり
元気だし活気がある
学校って小学校はわかるけれど年齢が上がってもこんなに活気があったっけ?
きっといい学校なんだろう
なお、俺の衣食住と渡航費用は、クリステラ・ソング・スクールが責任を持って面倒を見てくれる話になったのだが、忘れちゃいけない事が一つ。
ツアーの最初の目的地だ。
日本海鳴市
俺はここでお別れらしい
まぁ小学生だし
このツアー1年近くかかるとか
今は春休みだから良いけれど
さすがに年単位は許可がおりないだろう。
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