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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第六章 Perfect Breaker
  「EARTH」ですよ!「EARTH」!!


「い、いるかなぁ?」

「大丈夫だよ!ちゃんと行くって連絡したんだし。ね?プロデューサー!」

「ああ、あっちに話は通してある。案内とかの出向かいに来てくれるらしいぞ」

「おぉ~、見えてきたゾ!でっかいビルさ~!!」

「普通の大きさのビルじゃない?」

「長介たちのお土産、どれにしようかなぁ?」

「にーちゃん!にーちゃん!!サイン貰っていいかな!!」

「亜美たちのサインと交換っこで!!」

「こら、亜美、真美。遊びに行くのではなく、お礼を言いに来たのですよ」

「あら?ここの食堂って、すっごく有名なのねぇ~」

「食堂はどこですか」

「四条さん、切り替え早いわね・・・」

「ほ~ら!みんな落ち着きなさい!!みっともない姿見せられないでしょ!!」

「美希大きなよ~。「EARTH」だよ、「EARTH」!」

「あふぅ・・・なに~?」

「EARTH」のビルの前へと、一台の車が向かっている。
外からはわからないが、中には華々しいアイドルたちが並んで座っている。

言うまでも無く、765プロのアイドル一同である。


先日、この事務所開催のオールスターライブを開催したライブドームがテロリストに占拠された事件。
その事件を解決した「EARTH」へのお礼を、どうしても皆がしたいと言いそれが実現したのである。

いつも仕事に忙しく、揃うことない彼女らなのだがそこはプロデューサーががんばった。
ホントに頑張った。

実際にはプロデューサーもそれはしたかったし、社長からもよろしく頼むと言われていたので、実現はそう難しくなかったわけだが。




そんなこんなでお礼の花束を持って、「EARTH」の敷地内に入るワゴン車。
プロデューサーは駐車場へとそれを進めるため、彼女たちを降ろし、律子に任せてビルの中へ。


「えっと・・・案内の人が来るはずですが・・・・」

「765プロの方ですか?」

「あ!どうもこんにちわ!!」

敷地の中に入ったはいいが、ビルの方へと進んでいいのかどうかと少し悩んだ彼女らのもとに、長岡がやってきた。
一連の社交辞令を述べ、ではこちらです、と歩を進める。


「今日は案内とか、ありがとうございます」

「いえいえ。本当だったら翼刀君がやるつもりだったんですけどね~」

「翼刀君?」

「えっと・・・この中にあった人もいるんじゃない?控室でデカい男ブチのめしたって言っていたけど」

「あのすっごいひと!!?」

「雪歩、よかったじゃん!」

「う、うん・・・・」

「でもなんでダメになったの~?」

「そうそう。あのにーちゃんには亜美たちも助けてもらったのに~」

「ああ、それは・・・・・」



「俺が悪かった!俺が悪かったことでいいから」

「翼刀のバカァァァ!!!」

「ごぶるぁぁあああーーーー!!!!??」

地下闘技場の天井を、つまりは彼女たちから見て地面を突き破り、唯子の飛び蹴りと共に翼刀が吹き飛ばされてきた。


「「「「「何事ォーーーー!?」」」」」




唯子がこれだけのことを実行するまでの時間はわずか、300秒である。
ではその蹴り飛ばしプロセスを、もう一度見てみよう!!


「翼刀、今日なんかいいことあるの?」

「ああ。こないだ助けた765プロの人たちが来るらしいんだ」

「へえ~。私も活躍したしね!私も行くよ!!」

「こんな手紙ももらっちゃったしね~」

『この間はありがとうございました。今度、直接お礼を言いに行きます―――765プロ一同!』

「へぇ・・・それでそんなニヤついてんの」

「いやぁ、そうでも・・・ハッ!!!」

「あはは。やだぁ、翼刀ったらぁ♪」

「あ、あはは・・・」

「死にたいならそう言え」

「ノゥ」



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「どうも~では今日案内を務めることとなった、鉄翼刀で~す」

「同じく、綺堂唯子で~す!この手紙書いた人は誰かな~?」

「唯子ちゃ~ん。握ってる手紙、握り潰してグシャグシャになってるわよ?」

「これはこうなることを表しているんデス」

「おいお前やめろ!!」

「翼刀のを」

「俺のどこを!?」


「・・・・ゆ、雪歩・・・花束渡しなよ」

「無理ィ・・・こわいよぅ、真ちゃん・・・」

「雪歩の男嫌いも治ったと思ったけど、まだまだなの」

「ちがうよぅ・・・・どうしてここは女の人の方が怖いの・・・?」


服を整え、みんなの前に出た翼刀と唯子が改めて挨拶をする。

どうしてあの一撃でそうなったのか、頬にはもみじが咲いていた。真っ赤な、唯子の手とぴったり同じ大きさのもみじが。


「では、みんなで一緒に動くと流石に大変なので、数人のグループに分かれていただきますが・・・・」

「任せていいですか?」

「はい!!じゃあみんな、別れて行こうか」


そうして、数名のグループに分かれて「EARTH」内を見て回ることにした彼女たちは、各々の案内人と共に出発した。


「うっう~!!じゃあレッツゴー!ですねー!!」


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「じゃあちゃんとついてきてくださいね~」

「はーい!!」


長岡のグループ。
傍らには凩が、シバイヌのままでトテトテとついてきていた。

彼女のグループは秋月律子、我那覇響、高槻やよい、四条貴音、水瀬伊織、三浦あずさで構成された。
出来れば亜美と真美がいたずらしないように見張っていたい律子だったが、どうしても翼刀と一緒に行きたいという彼女らと、いいですよ、と笑って快諾してくれた翼刀に押されてこういうメンバーになった。

基本、響とやよいが先走り、それを伊織が追い、律子が注意し、貴音とあずさがついて行く形になっている。



「ここが「EARTH」の食堂です」

「おぉ・・・ここがあのAGITΩ食堂ですか!・・・・たのもう!!」

「はいは~い!って、長岡さんじゃないですか。おっ?お客さんですか!!」

勢いよく扉をあけ放ち、いつの間にか一番前にいた貴音の声に、食堂の主・津上翔一がひょっこりと顔を出してきた。

「はい。私、四条貴音と申します。して・・・今日のお勧めは」

「そうですね~。今日は菜園で取れた夏野菜使ったカレーとかあるんですよ!!」

いきなり意気投合?して、話を進めて中へと入って行ってしまう貴音。
翔一も翔一で、まったく気にしないで案内して行ってしまう。


「ちょっと貴音!勝手に言っちゃダメでしょーが!も~!!」

「無理よ律子。ああなった貴音は止められないわ・・・・」

「わ~!!スッごくおいしそうですー!!」

「ちょっとやよい!?」

止めに入る律子、早くもあきらめた伊織。そして、一緒になって料理の世界に飛び込むやよい。
それを見て溜息をつく律子だが、その中に響がいないことに気付く。

「この中で走り出さないなんて、流石は響・・・・あれ?」

「あ、響さんならあずささんと一緒に・・・・あれ?」

「ちょっと!?響連れてあずさ消えてるじゃない!!」

「か、勘弁してよもーーー!!!」


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「お?お前凩って言うのかー。犬衛門じゃなかったんだな」

「それも風情がありそうではありますが、私は凩ですよ」

「ふ~ん・・・あれ?そう言えば律子たちは?」

「む。主について行きましたぞ」

「え?私たちは?」

「彼女が迷わないようについてきている」

「・・・・もしかしてはぐれたの?」

「そうなる」

「え、えぇぇえええ!?」

「あら~?どうしたの?響ちゃん」

「あずさ~迷っちゃったゾ~!?」


早速はぐれたあずさ。
それを見失わないように追う凩。
凩をワシャワシャしながらついて行った響も道連れ。

つまりはそういうことである。


「大丈夫か?」

「な・・・なんくるないさーーーー!!!!」


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一方、翼刀とのグループは、プロデューサーに天海春香、星井美希、如月千早、萩原雪歩、菊池真、双海亜美、双海真美を連れて、唯子と共に進んでいる。


「ああ、ここが闘技場だな。いろんな模擬戦があって・・・・」

「あのぉ・・・・天井が・・・・」

「それがさっきのです」

「ここかー」


彼等は、地下闘技場の見学に来ていた。

とはいえ、あの事件の後のライブはここで行われたので、初めて見たわけではない。


「でもあの時は機材運びとか準備とかが急ピッチだったから」

「こうしてみると・・・・な~んにもないの」

「まあ模擬戦場だから。でもスイッチ一つで・・・っと、街中!!!」

美希の素直な感想に同意しながら、唯子の声が響く。
すると



「うわ!?」

「い、いきなり街が!?」

闘技場が一瞬にして街中の風景が映し出された。
しかも、映されるだけでない。

そのままそっくり街を切り取って持ってきたかのようだ。

歩く人はいないが、完全な都市部だった。



「こうやって、いろんな場所での訓練が出来るようになってるんです」

「他には・・・海岸!!・・・とか住宅街!!・・・とか森!!・・・とか・・・・」

翼刀の号令と共に、周囲の景色がくるくると変わる。
凄い凄いとはしゃぐ亜美と真美に美樹であるが、雪歩は目をぐるぐる回してしまう。


「おっと」

それを受け止める翼刀。
ひぅ!と少し身体か強張る雪歩だが、最近はまだ緩和されたのか、弱々しい声で「あ、ありがとうございますぅ」と漏らす。


「はは、ちょっと早すぎたかな」

「翼刀」

「はいすみません!!離れます!!」

「はえ?」

唯子の氷も再び凍るような一言に、翼刀がすぐに離れる。
雪歩を真に預け、ビシッ!と直立。

お前どうしたよ。



「萩原雪歩さん」

「は、はいっ!」

「確かにね?翼刀は強いしかっこいいし凄いし、来てほしいタイミングでばっちりやってきてガッチリ助けてくれるイイ男間違いなしなんだけどね」

「あ、はい・・・そうです・・・よね」

「うふふ。そうよね」


「ゆいごゆ゛い゛ごォ゛ォ゛お゛お゛・・・・じ、じまっでるう゛・・・・」

「でも!!翼刀は渡さないからねッッ!!」

「え?えぇ!?」

「あやぁ、ゆきぴょん。これはライバルの出現ですかなー!?」

「ガンバだよ!!」


「え?!わ、私そんなことは・・・・・」

「でも「EARTH」さんの手紙書く、って言ったの雪歩だよね?千早ちゃん」

「そうね。ちゃんとお礼したいって言い出したのも、確か・・・」

「雪歩だったの」


「どうしてお前はオレが褒められると肉体言語一択なんだ」

「うぬぼれるな翼刀ッ!!(パーン!)」

「にゃむっ!?」

「あ、あんたなんか好きになるの私しかいないんだからねッッ!!」

「にーちゃんの彼女さん、ツンデレだー!!」

「まて!!これはツンデレでもなんでもない!!」


「彼女さんだって!!もーやだぁ、双子ちゃんったら!!」

「ねーちゃん強いねー!」

「はっはっはっは!!」

「あの!!」

「ん?」


「強くてかっこいいのに、そんなにかわいくなれる方法を教えてください!!」

「「「真!?」」」


「真クン!!なにを勘違いしてるの!?」

「そうだよ真ちゃん!!真ちゃんはそのままが一ば・・・・」

「雪歩は黙ってて!!」

「あぅ・・・・・」



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「さて、今日も修行修行!鍛えますかねー」

「師匠!今日こそは直接修行付けてください!!」

「う~ん・・・でも俺、実践で学んだクチだからなぁ。直接は苦手なんだよな」

「だけど・・・」

「京介。お前の鬼の実力はさ、もうかなり上位だぞ?」

「でもまだヒビキさん程には程遠いじゃないですか!!」

「まあそりゃそうだけどな」

「はいさい!!誰か自分呼んだかー?」

「え?」

「え?」



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「お、なんだなんだ。にぎやかじゃないか」

「ショウさん!!」

地下闘技場に、ショウがひょっこり顔を出してきた。
見ると、そこにいるのは765プロのアイドルたち。

頭の中の予定表を見直し、そう言えば今日だったな、と一人合点する。


「だすけてください」

「おーおー翼刀。楽しそうだな」

「そう見えますか!?」


「ショウさん!!翼刀どうにかしてください!!」

「おーおー唯子。楽しそうだな」

「そう見えます!?」

傍から見ればどう見ても楽しそうな二人に、同じ言葉をかけるショウ。

一方で、アイドルたちは置いて行かれ気味である。


「ほら雪歩。怖い人は翼刀さんが引き付けているから」

「う、うん・・・真ちゃん、女の人も怖いんだね・・・・」

「いや、あれはちょっと特殊だ」

肩をがっくり落しながら、親指で二人を指して謝罪するショウ。
新しい人物の登場に、亜美と真美の興味はシンシンである。


「ねーねー!にーちゃんはだれなん?」

「亜美、ここで一番偉い人のサイン貰いたいんだー!」

「こら亜美、真美!!無茶言うんじゃないぞ。というか、お礼もまだちゃんと言えてないだろ・・・・」

「一番偉い人は今ちょっと怪我しててなー。でも副局長なら多分平気」

「ホント!?貰って来てくれる!?」

「ほれ、何か書く物は?」

「えっとえっと・・・・」

「真美~、早く出してよ~」

「待ってよ~。いま色紙出すから~・・・・」

「す、すみません・・・・」

「いやぁ、別に。にぎやかなのは好きだし」

「これ!!」

「「おねがいしまーす!」」

「はいはい(サラサラ)・・・・ほい」

「へ?」

「俺、副局長」

「えェェェエエええええええええ!!?」


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バァン!!


「765プロの方はここかァ!!」

「きゃあ!?」

「ま、蒔風さん!!病棟じゃなかったんですか!?」

「ばっかやろう!!お客さん。しかも青龍が助けた子たちなら俺が出なくてどうするんだよ!!」


「こら舜さん!!怪我人が抜けだして何してるんですか!?左腕だって接合終わったばかりじゃないですか!!!」

「や、やめろシャマル!!俺は・・・オレはこんな楽しい事見逃せないんだァ!!」

「旅の鏡」

「ウボァー!!(胸から腕が)」


夏野菜カレーを食し、そして津上オリジナルのラーゲッティを食す貴音たち。
その場に、蒔風が乱入してきた。

以上が、その瞬間である。


「む、胸から腕が出てるわよ!?」

「ああ、あれミッドチルダの魔法らしいので、大丈夫ですよ」

話を聞いても驚く伊織だが、やよいは「魔法ですか!すっごいですー!!」と感動していたし、貴音は「らぁめんの中にパスタ・・・じゃどうかと思いましたが、これは新たな・・・・!!」と衝撃を受けていた。
律子はと言うと長岡と話をしており、あっちには凩がついているので大丈夫です、と言われて本当にすみませんと頭を下げていた。


「こ、この中に常識人が少なすぎるわ・・・・」

がんばる。私がんばるわ、シャルル!!と、腕に抱えたうさぎのぬいぐるみを抱きしめる伊織。
しかし


「おっ!ウサギじゃねーか。どれどれー?」

「シャルルーーー!?」

それをヴィータにとられた。
大人だ大人だと言う彼女だが、今だににウサギのぬいぐるみは好きらしい。

逃走した蒔風を抑えるためにシャマルに呼ばれて(強制転送)来たのだが、そんなことはもう忘れたらしい。


「ちょっと!!何すんのよ!!」

「うお!デコだ!!」

「誰がデコよー!!!」


「縛り上げて!!クラールヴィント!!」

「すっごいすっごい!!魔法みたいですぅー!!」

「うふふ!そうよ!!私いま、凄く輝いてる!!」

「や、やめろーー!!いくらなんでも無茶だァーーー!!くっ、こうなったらまた・・・」

「ソウルジェムはないですよ?」

「なにぃ!?」


クラールヴィントの拘束から逃げようとする蒔風に、シャマルからの言葉。

どうやら蒔風は、キュゥべえとの戦いでソウルジェムにされたのをそのままにしていたらしい。
先日の戦いであれだけのダメージを負っても立ち上がれたのは、つまりそう言うことだ。


「あんなのダメですよ?ちゃーんと、自分の身体と自分の魂、一緒にしてないと」

「で、でもだなぁ・・・・」

「翼刀さんと唯子さんにネガティブ説教してもらいますよ」

「や、やめろ!!あいつら二人のネガティブ話の説教はマジで心折れるから!!」

あれ反則だろ!!あんな話されたら誰だって・・・とかなんとか叫びながら、連行されていく蒔風。


ばいばーい!と手を元気良く振って見送るやよい。
振り返ると、息を切らしながら四つん這いになっている伊織がいた。


「どうしたの?伊織ちゃん」

「な、何とか取り返したわ・・・・」

「?」

ヴィータからどうにかしてシャルルを取り戻したらしい。
代償に、髪はかなり荒れてしまったが。


「ちょっと!!あの今の誰よ!?散々な目にあったわ!!」

「伊織。そのような言い方はいけませんよ」

「なによ!!こっちは大変だったのよ!?」

「ちなみにさっきの赤い子はヴィータちゃんね」

「よしよし・・・・今度「EARTH」に抗議してやるわ!!一番偉い奴に頭下げさせてやるんだから!!」

「それ、今の人」

「え」

「いま縛り上げられて連れて行かれた人。「EARTH」の局長さん」

「はぁ!?」


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地下闘技場のデータを少しいじり、再び皆の前に現れたショウ。
人差し指を立てて、笑いながら聞く。


「さて・・・・海と空と陸、どこが好きかな?」

「海です!!」

「今の季節なら海だよねー」

「私はちょっと・・・」

「えー?千早お姉ちゃん、海楽しーじゃーん」

「じゃあ「海」な」

「え?」


彼女らの会話を聞き、海、と発言した瞬間。
地下闘技場は、海中になった。


「うわぁ!!」

「これすごいのー!!」

「にーちゃん!息出来るよ!?」

「ホントだ・・・すごいな、「EARTH」は」


見上げればそこには海面があるが、今彼女らはキラキラ光る海中に立っていた。
しかも、少し浮くこともできるし泳ぐこともできる。

息のできる海中なのである。


「あ!さかなー!!」

「泳げるよー!!」

「凄いだろー!!」

「はい!」



「あれ。これはどういうことだ?」

「おぉ~!すっごいぞ、海の中だー!!」

と、そこに響とヒビキがやってきた。
こちらにショウたちがいると聞き、彼女を案内してきたのだ。

ちなみに京介は「魔化魍と・・・・マジュウ?てのが出たって報告あったからさ、全部倒してきな」と修行を言い渡され送り出された。
ご愁傷様である。


「あちゃぁ・・・・今日は俺の修行をするつもりだったんだけどなぁ」

「んあ?どうした」

シュミレーションを切り、ショウがヒビキに聞く。
どうにも、今だに「教えること」が苦手なヒビキが、トレーニングに付き合うとしてその修行をするらしいのだった。


「トレーニング?誰の?」

「私のですぅ」

「お、能美」

と、そこに現れたのはクドリャフカ。
一緒にいるのは、教える側だろうか。来ヶ谷と葉留佳、そしてクドと同じ様に体操服を着た西園、鈴、付添いの小毬だ。
早い話が、リトルバスターズ女子組である。


「どうした?お前らだけで特訓するとは珍しい。真人とかが一緒に来そうなものだが」

「いや・・・それは・・・」

「いやな。クドリャフカ君がどうしてもおっぱいを大きくしたいと言うのでな」

「はぁう!?来ヶ谷さん!?ど、ど、ど、どうしてそれ言っちゃうですか!?」

「なるほど。程よい筋肉が胸にイイらしいからな」

「で、身体を鍛えるなら、ってことで俺も呼ばれたワケ」

親しい真人の方がいいのでは?とショウも首をかしげるが、クド曰く「親しすぎると恥ずかしいのです・・・」とのことらしい。



「あー・・・じゃあ邪魔して悪かったな。そろそろ青龍のとこ行くか」

「あ、助けてくれた人ですか!!」

「怪我しちゃっててな。少し離れた病棟になるんだが、いいかな」

「はい!!」


青龍に用がある春香が手を上げて意気揚々とついて行き、その後を美樹もついて行く。プロデューサーが続き、千早に声をかけようとしたとき

「ごめん春香。わたし、ここに残る」

「え!?」

「あぁ、千早はきっと・・・」

「・・・・くっ!!」

この後も会話は続いたが、それは割愛させていただく。
ちなみにいうと、涙なしには語れない話である。




ここで、またメンバーが入れ替わる。

翼刀が連れいてくメンバーに、雪歩と真、響、亜美、真美の五人。
ショウが連れていくのは、春香と美希の二人である。



さてさて、「EARTH」探索はどうなる事やら。




to be continued



小劇場

「響、あずささんは?」

「・・・・あれ!?」

 
 

 
後書き
あずささんがの姿が・・・消えた・・・!?


長くなりそうだったので、いったんここで切ります。



春香
「次回、お礼に結局行くのは・・・・」

ではまた次回
 
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