世界をめぐる、銀白の翼
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第六章 Perfect Breaker
接敵
持ち前の冒険心。
そして2000を超える技を駆使して、五代雄介は火野映司と共に三国側の草原に差し掛かっていた。
「う~ん・・・・やっぱり体動かすって気ッ持ちいいなぁ!」
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・ちょ、五代さん、飛ばしすぎじゃないでしょうか・・・・?」
「どうしたの火野君!!それくらいじゃチョモランマも登れないよ!?」
「生身で登頂するあんたがおかしい・・・・・はやてちゃんに送ってもらえばよかった・・・・あれ、アンクどこ行った?」
驚くことに、あの映司が息を切らしている。
対して、五代はすがすがしい笑顔だ。
これは彼が霊石アダマムを体内に宿しているため、変身しなくとも常人以上の体力を誇っていることに起因する。
それに対して映司はと言うと、確かに一度はグリードになったこともあり常人以上の体力は持っているものの、やはりそこは生身なのだ。アダマムを体内に持つ彼とでは、差がついてしまうのも仕方がない。
やはり主役級ライダーはどこかおかしい。
ともあれ、アスレチックが相手なら、五代も楽しめるという物。
最初は「戦」と聞いて顔をしかめた五代だったが、その内容は大運動会に近いものだと聞いて思い切り楽しむことにしたというわけである。
ふぅっ、と軽い呼吸を取り、腰に手を当て、片手を目の上に乗せて遠くを見る。
後ろで映司は四つん這いになって這っている。おォォォおお・・・・とか言ってそうだ。
「やあやあ!お久しぶりですな、五代殿!!」
「え・・・・あ、ダルキアンさん!!」
と、そこに声をかけてきたのはブリオッシュ・ダルキアン。
ビスコッティ騎士団の自由騎士にして、オンミツ部隊の棟梁である。
先の戦いではともに魔剣を相手にしたこともあり、それ以来二人は友人である。
「その節はどうも!」
「いえいえ。世話になったのはこちらでござる」
丁寧にあいさつし、頭を下げ合う二人。
どうにか息を整え直した映司も、同じようにあいさつする。
「さて・・・・こうして出会った以上は・・・・やりますかな?」
「お!早速ですか?じゃあ・・・・行きますか!五代さん!!」
カシュウ!とドライバーを装着し、タトバのメダルを構える映司。
しかし
「うーん・・・・」
「あれ!?」
五代は変身しようとしない。
顎に手を当て、少し考えてからポン、と手を打って
「うん!やっぱこのままがいいよね!!」
「えぇ!?」
そう結論付けてしまうのだった。
「な、なんでですか!?」
驚く映司。
まあそりゃそうだろう。
だが、それに対して五代はさも当然そうに言った。
「だって、あの力あんまり好きじゃないんだもん」
五代は言う。
あの力を使うのは、どうしてもそうでなくてはならないとき。
そもそもこの場は少しならば特殊な力が使えるらしいし、問題はないだろうと。
「変身すると、どうしても「倒してやる!」って感じになって、あまり積極的に使いたくないっていうか」
もちろん、その力は必要であることは五代もわかっている。
彼とて、なんの根拠もなく、絵空事できれいごとを言っているわけではない。
「だから、本当に必要なときは迷いなく使う。中途半端にしない。でも、今はこのままでも行けるじゃん?」
五代の言葉に、映司は感心と、少しの驚愕をしていた。
そして、少し恥じる。
映司も以前、力のための力を求め、暴走したことがあったからだ。
仲間のおかげですぐそれは改善されたが、それでもここまで達観することは出来ない。
改めて五代雄介と言う人間の大きさを実感しながら、ドライバーを外してしまう。
「それに、こっちよりこっちの方がいいしな!」
そう言って、五代は手をグーからパーにして握手のように握った。
「なるほど・・・じゃあ、俺たちはこのまま!!」
「うん!このままがんばって行こう!!!」
そうして、ダルキアンと向かい合う二人。
幾多の経験からの卓越された動きと、今まで培ってきた2000を超える技を、それぞれ持った男が、ビスコッティ最強の騎士に勝負を挑む。
「では」
「よろくしおねがいします!!」
「こちらこそ!!」
五代雄介&火野映司 VS ブリオッシュ・ダルキアン
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「さあ!!行くぞリコ!!」
「はいエクレ!では、砲撃~!!開始でありますっ!」
ドンッ!ドドドドドンッ!!
ビスコッティ砲撃部隊。
今回は固定砲台からの一斉放射をすることとなったこの舞台は、丘の高台上から「EARTH」の砦を狙っていた。
部隊長は、リコッタ。
護衛につくのは、エクレール。
そして、その現在の敵は
「逸らすよ!!」
「ちょ、おま!?」
せまりくる無数の砲弾を、翼の一振りで左右に揺らす純白の翼人。
その後ろでは、国崎往人があたふたとしているばかりだ。
「もう!往人さん驚いてちゃだめだよぅ」
「バカ言うなよ!!俺はお前みたいに力なんてないんだよ!!」
「ひぇ~・・・・」
「あ、あれだけの砲弾を流して痴話げんかだと・・・?」
この砲弾もまた紋章術の一つ。
しかもリコッタはこの砲撃部隊に結構な自信を持っていたために、それをこうも簡単に逸らされてしまうと、さすがに少し対抗心を燃やしていた。
「え~い!!狙いをつけ次第、どんどん行くでありますよ~!!」
「リコ!!援護を頼む!!私は直接」
ダンッ!!
「叩く!!!」
無数の砲撃を背に、双剣を構えながら一気に丘を駆け下りていくエクレール。
紋章砲によって打ち出された斬撃と、空から放物線を描いて落ちていく砲弾。
中には直線的にはなたれれた物もあり、その軌道は到底読み切れるものではない。
しかし、この神尾観鈴は
「前にもっとすごいのがあったからね。これくらいじゃまだまだだよっ!」
ニッコリと笑って、翼をはためかせて宙を飛ぶ。
その身から発せられる衝撃波は、全ての攻撃を弾き飛ばして相手の方へと跳ね返って行った。
「うわわぁ~!!」
周囲を砲撃され、その土煙にペッ、ペッと口の中に入った土を吐き出すリコッタ。
しかし、その間にもエクレールは観鈴の足元にまで接近しており―――――
「させっか!!」
「む!!」
それを、国崎往人に阻まれていた。
彼がもつのは、一本の剣だ。
ビスコッティ側にも支給されている剣だが、特に武器を持たない彼はこれを持って参戦している。
とはいえ、相手は訓練を積んだ軍人。
片やこっちは、いくらか常人よりも強いと言っても一般人。
一見、勝負は見えている――――ようだが
「俺には、こいつがあるからな」
そう言って、彼の腰には純白の羽根が括りつけられていた。
翼人の羽根は、それだけでも力を発揮することがある。
観鈴の住む町にある神社にも、翼人の羽根が祀られて何らかの力を発揮することがあった。
いま、往人を支えているのもそれの力だ。
「コイツを護るくらいは・・・・俺にだってできら!!」
「いいだろう・・・・では!相手をしていただく!!」
神尾観鈴 VS ビスコッティ砲撃部隊
国崎往人 VS エクレール・マルティノッジ
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空
基本的には、パスティヤージュの空騎士の領分だ。
時折、地上からの砲撃が天を突いたり、勇者の二人が風なり波なりに乗って飛び出して着たりもするが、基本的には空を戦うのは遠くの方で泉戸裕理と空騎士部隊。
が、それは囮。
そちらに引き付けておいて、空を回り込んで二人が「EARTH」の陣地へと向かっていた。
「行きましょう!!クー様!!」
「おうぞ!頼むぞ、レベッカ!!」
空を行くのは、パスティヤージュ公国第一公女クーベルと、その勇者レベッカである。
クーベルは魔法のじゅうたんに座椅子が着いたようなモノ、レベッカは魔法の箒のようなものに跨り、「EARTH」の砦へと向かっていた。
「くふふ♪今、敵の目はあっちのメインにある。じゃからうちらはノーマークじゃ」
「でもこうもうまくいくなんて」
急ぎ過ぎてはばれる。
フヨフヨと浮きながら、滑空するように進んでいく二人。
うますぎて心配になるレベッカだが、クーベルは高笑いしてそれをはねのける。
「わっはっはっは!!ワシの作戦勝ちじゃー!」
「ですか、ねぇ?」
「そうじゃ!!と言っても、こうも何もないと少し物足り無い気もするがの」
「まあな~。みんなで楽しむためのモンだし、そこは派手に行きたいよな」
「そうじゃよな!!誰か引き寄せるかの!?」
「ん?クー様、私返事してなキャぁああああ!?」
「キャーーーー♪」
いつの間にか会話に交じっていた声。
驚くレベッカ。
ビビるクーベル。
そして悪ふざけで悲鳴を上げる蒔風。
「なぁ!?なななんなななんなんなん!?」
「おぉー、驚いてる驚いてる」
にししっ、と笑いながら、蒔風が空に立つ。
蒔風曰く、のんびり空を見て戦場のほうに歩いて行こうとしたら彼女らが見えた、とのこと。
「で、後ろからそ~っ、っと」
「お、驚かさないでください!!って・・・・「EARTH」の大将!?」
「いまさらか!!」
「お、そうじゃそうじゃ!!こいつを落せば、ワシらの勝ちじゃぞ、レベッカ!!」
目の前の男を再認識し、また驚くレベッカ。
だが、その顔は驚きよりも疑問の毛色の方が大きい。
「えっと・・・・局長さん・・・ですよね?」
「え?うん。テレビでも見たっしょ?」
「あ、なんどか・・・・でも、実際に見ると・・・・なんかフツーですね」
「(ガンッ!!)」
「う~ん。確かにそうじゃのう。あっちの猛者たちの方がそれっぽい顔つきじゃ」
「(ガガンッ!!)」
彼女らの一言一言に、蒔風の中の何かが打ちつけられていく。
なんか、金属的なものが響く感じがする。
「てゆーか、なんか弱そうじゃのう!!身体ひょろいし!!」
「(ガー・・・・・ン)・・・・ガクリっ」
「えぇっ!?崩れ落ちた!?」
「お前ら・・・・微妙に人が気にしてることを・・・・」
少し顔色が悪くなった蒔風が、ちょっと涙目になって言い返す。
ちょっとだけ顔をゴシゴシして、向き直る。
「お前らなぁ!!そこまで言ったからには覚悟できてるんだよな!?」
「涙拭いたのかの?」
「ダメですってクー様!そう言うのは指摘したらもっと可哀そうですよ!!」
「お ま え らァァアアアああ!!」
蒔風舜 VS クーベル&レベッカ
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とまあ
これだけの防衛線を敷いた「EARTH」陣営。
相手の勝利条件は「蒔風を討ち取る」or「各ポイントを攻め落とす」なので、このまま蒔風が倒されず、ポイントも制圧されなければいい。
とはいえ、やはり砦を取られたらすべてが意味を失う。
流石にそこを取られたら、負けもするだろう。
たとえ、それが一般兵だとしても。
事実、あれだけの炎力を各地に配置した「EARTH」だが、その陣営前の草原及び森には数名の兵士がすでに入り込んでいた。
もう五分もすれば、後続のモノが来るだろう。
いくらなんでも、あれだけの軍勢が相手ではすべてを止めるのは無理だ(「EARTH」はそう言った広範囲攻撃は使わない方針なので)。
だが、ここに最後の砦が存在する。
それこそ
「理樹。また何人か入ったぞ」
「遭難しないように気を付けてあげて。あ、あと真人たちも中に入って行っていいよ」
「いいのか?んじゃ、筋肉出動だ!!」
砦の前で、森の中とその間の草原を眺める理樹たち。
真人や鈴、来ヶ谷、葉留佳たちは理樹の言うとおり「それ」の中へと入って行った。
「ボクの羽根を持ってれば、迷うことはないから!」
「おう!!じゃあいっちょ、筋肉さんで埋め尽くしてくるか!!」
「キショイわボケェ!!」
「ぐわー!?」
そうして彼らが入って行ったのは、薄い緑色をした、透明の箱の中。
即ち
「でもスゲーな。草原と左右の森をほとんど全部囲む立体迷路かよ」
「中の設計は恭介に任せちゃったけどね。僕はその通りに作って、固定しただけさ」
そう。
目の前には、巨大な箱が出来上がっていた。
内部は巨大な迷路で、三階まである豪華仕様。
ヘタに向こうが見据えられるので、中の混乱具合は尋常ではない。
さっきから何人もの兵士が「出口だー!!」と叫びながら走ってきて結局は壁に激突しているのだ。
「なに、そんなに難しいものではないさ。人海戦術で来られたらすぐに攻略されるしな」
「でも相手はそれを待てるのかな?」
「さあな。それは相手次第だ」
最後の最後に巨大難解迷路。
今、理樹は優雅に待ち構えていた。
「さあ!いつでも来ていいよ!!」
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草原にて。
セイバーが次々に向かってくる兵士たちを、バイクで駆けまわって次々と打ち倒して行っている。
彼女がバイクにまたがる姿など見たことのない士郎だが、ここで一つ心に決めることがあった。
「セイバーにも自転車は渡せない・・・・!!!」
「なんですか?シロウ?」
「いや、なんでもないよ」
そう言いながら、投影魔術で作り出した剣を投げ放っていく。
セイバーも飛び掛かってきた兵士十人余りをストライクエアで吹き飛ばした。
「楽しいですね!!シロウ!!」
「そりゃ無双してるからなぁ・・・・」
「ですが、やはりかなりの数が流れてしまいますね」
「しょうがない。それはあっちの方に任せようぜ」
周囲を囲まれながらも、セイバーとシロウは呑気な会話を挟んでいた。
それを隙ありと見たのか、三人ほどが一斉に切りかかってきた。
が、セイバーはそれに当然反応する。
バイクの後輪を回し、土砂を弾き飛ばして叩き落として、降りながら蹴り、そして剣の一太刀で切り伏せた。
が
「おぉ!?」
最初に大きく飛ぶことで、土砂そのものを飛び越していたのか。落下してきた一人の兵士が、セイバーに剣を振り下ろしてきた。
それを剣で受け止め、相手の力を背後に回し、いなし、一回転してから相手の右脇腹へと剣を薙ぐ。
当然、それは相手の脇腹に命中した。この一撃なら、まずイヌダマかネコダマになってリタイアだろう。
良くやりましたね、と称賛の意を持ちながら少し笑うセイバー。
そして―――――
――――不可視の剣は男の脇腹に受け止められた。
そのまま振り抜けられることもなく、かといって男はリタイアすることもなく。
「な・・・・」
「フッ!!」
その兵士は脇腹を締め、エクスカリバーを封じ込めてからセイバーへと回し蹴りを放った。
セイバーはと言うと、その光景に驚きながらも風王結界を微弱ながらも解放、それによって弾き、一気に後退して距離を取る。
相手の男は着地できず、背中から仰向けに倒れるも、すぐに起き上がって叫んだ。
「みんな!!ここは俺たちでこの人を止めよう!!ほかのみんなは先に進めぇ!!」
「「「「おぉーーー!!!」」」」
その兵士の言葉に、数十名が残って残りはすべてセイバーとシロウの足止めにかかった。
「いい戦略ですね。見たところ、一般参加という方のようですが」
「そうです!!褒章の為、がんばらせてもらいますよ!!」
特別に戦功と立てたものには特別褒章も出る。
そのチャンスありと、男たちはいきり立ってセイバーたちへと襲い掛かってきた。
「な、なんでさー!!」
「シロウ!泣き言言わないでください!!バーサーカーに比べれば・・・」
「比べるの間違ってない!?」
「それにしても、あなた」
「無視ですかっ!!」
「なかなか頑丈な体をしてますね」
「ええ――――そう言う身体に、していただきましたから」
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同時刻
セイバーたちとは反対側。
草原西側
ドォゥッッ!!
「わぁお!!有希、凄いじゃないっ!!」
「・・・・・・」
兵士の一撃を受け止め、長門の足が地面にめり込んでいた。
ハルヒはキャーキャーとはしゃぐが、彼女の本来のスペックを知るキョンは特に驚かない。
「ふう。僕も少しは、能力を使えるようですね。多分、涼宮さんの認識のおかげでしょうか」
「でも朝比奈さんも少しは・・・なんだっけ?」
「輝力ですか?」
「ああそうそれ。使えてんのに、なんでハルヒは使えねーの?」
「恐らくですが、それは彼女が無意識にリミッターをかけてるんじゃないでしょうか?そう簡単にそんな力は手に入らない、と」
「あいつは本当に難儀な奴だな」
「な~にやってんのよキョン!!あんたも行きなさい!!古泉君も!!」
「御意」
「こら古泉。勝手に俺もつれていくんじゃ、ねーーー!?」
古泉に引っ張られていくキョン。
あんな速度で大丈夫だろうか?
そして、ヴィヴィオ達も少し離れて兵士たちを相手にしていた。
先のインターミドル・チャンピオンシップが、中途半端に終わってしまったこともあるのだろう。
もう何の制約もなく、思いっ切り暴れまわっていた。
「ディバインバスター!!」
「覇王―――断空拳!!」
「行くよ!!ゴライアス!!」
「絶招炎雷砲!!」
「抜剣!!」
「なんだあの子供たち!?」
「おい!!ゴーレムまだデカくなるぞォォおおお!?」
「ぎゃぁー!!雷と炎がーー!!」
「虹色が襲ってくるー!!」
「キック怖いキック怖いキック怖い!!」
地獄絵図?
はて、何を言ってるんでしょうか。
少女たちの弾ける汗が美しいじゃないですか。
「でもやっぱり、抜ける人はいますね」
「いいのいいの!あとは舜パパがやってくれるよ!!」
「や・・・・殺ってくれるって・・・・」
「え?ち、違うよ!!そう言うことじゃないよ!!」
楽しそうである。実に。
彼女たちは、そんなコントをしながらも、敵を押しのけている。
すると
ドッッ!!ドン!!
「え」
「きゃっ・・・え、長門さん!?」
「・・・問題ない。体の損傷はすぐに回復できる」
そこに何かが飛んで来た。
受け止めたゴライアスの手の中には、制服が少し敗れた長門がいた。
彼女が吹き飛ばされるなんて、一体何が相手なのか。
その疑問を察したのか、長門が黙って指を指す。
その先には、一人の兵士が。
先ほど、長門に一撃をブチかました男だ。
武器はない。
服装からして、一般兵のようだが剣も盾も持っていない。
となると、単純な肉弾戦で長門を吹き飛ばした、と言うわけだ。
「これが輝力、ってことなのかな?」
「唯子さん仕込みの気力と、試してみたいです!!」
「おーけい!!じゃあそっちのちびっこたちも、一緒に相手してやるぜ!!」
ニッ!!と笑いながら、相手の男が拳を振りかぶり突き出しながら突っ込んでくる。
それを受けようとするヴィヴィオ達だが、長門はそこに飛び出していき、男の拳を上から叩き落とした。
正面からではなく、上側面からの一撃に、その拳は軌道を狂わされて地面に落ちる。
すると、その拳は大地を打ち付け、そこを中心に大きなクレーターを作り出して草原に窪地を作り出してしまったではないか。
「すごっ!?」
「まともに受けたらヤバそう~!!」
「おぉ!!すっごいのいるわね!!キョン!!倒してきなさいっ!!」
「やれるか!!」
その威力に称賛と関心を込めて騒ぐ少女たち。
その声に、男は誰に言うでもなく呟いた。
「ああ――――そう言う身体に、してもらったからな」
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砲撃隊は攻めあぐねていた。
それはそうである。
あらゆる銃器、砲撃は、神尾観鈴に対して相性が悪すぎる。
彼女が操るのは衝撃波だ。
その気になれば人体をバラバラにもできるそれをもってすれば、砲撃や弾丸を逸らすことは容易なこと。
無数のエネルギー砲ですら逸らす事の出来る彼女に、いくら撃ってもそれが通じるはずもない。
だと言って接近戦に持ち込もうとするエクレールだが、目の前の国崎往人に阻まれてしまって手が出せない。
「なかなか・・・やるな!!」
「こっちは力に身体引っ張られててもう限界だっての・・・・」
「往人さん!!がんばっ!」
「あー・・・・ちっくしょ!!行くぞ!!!」
「うわぉ!?」
観鈴の一言に再び奮起。
嗚呼、男らしいと言えば男らしいのか・・・・
「ど、どうすればいいのでありますか~?」
愉しんでいるエクレ。
一方、リコッタはそんな声を出して困っていた。
無論、様々なことは試してみたのだ。
撃ち出されるのは砲弾タイプのエネルギーだ。
それが衝撃波で逸らされたりするなら、その砲弾の真後ろに、まったく同じ軌道で砲弾を撃っても見た。
動き回る観鈴に対してそれができるあたり、もうすでに神業の領域ではあるそれだが、いかんせん相手が悪すぎる。
結果は「まとめて衝撃波に落とされる」だった。
だが、いまそんな部隊に、救世主が現れた。
ザシッ!!
「俺がいくっス!!」
「え!?」
リコッタの前に降り立った、一人の青年。
服装からして、パスティヤージュの空騎士らしい。
彼等が使うのは、銃から放つ紋章砲だ。
だが、砲弾から砲撃に変わっても逸らされることはすでに試したし、そもそも空騎士が地上に降りてきて意味があるのか?
そんな疑問をよそに、軽い口調の彼は観鈴へと一気に飛び掛かって行った。
丘の上から、ジャンプして。
そこから銃器を向け、砲撃を次々と放っていく。
それを観鈴は同じように弾くが、青年の攻撃は止まらない。
観鈴は観鈴で衝撃波を使って彼を落そうとするが
「そんな・・・すごい!?」
砲撃を撃つ反動を使って、その衝撃波の網を潜り抜けていく。
そうしているうちに接近され、脚を掴まれて地上へと引きずられて落ちる観鈴。
そこから距離を取ろうとするも、絶妙な紙一重で衝撃波を回避し、その穴を縫って砲撃を放ってくる青年に観鈴は驚いていた。
「見えるの!?」
「まあ!!なんとなくっすけど、躱すには十分っす!!」
彼曰く、衝撃波が「見える」のだそうだ。
故に回避もできるし、その穴をついて砲撃も撃つ。
確かに、衝撃波は目に見えないこともない。
だがそれは「来る」のが分かる程度だったり、使用者の動きを見て察知するぐらいだ。
それを見切る彼は、一体何者なのだろう。
観鈴は観鈴で、喰らえばこの距離だ。ほぼゼロ距離の砲撃では、いくらなんでも手痛いダメージとなるだろう。
「あちゃぁ・・・私、そんなに撃たれ強くないんだよねぇ」
「じゃあ当たればおれの勝ちっすか!!」
踊るように、舞うように。
観鈴と青年は砲撃と衝撃波をまき散らしながら攻守を繰り広げる。
「がんばれーでありますー!!」
「観鈴!?」
「よそ見してる場合か!」
「うお!」
「すごいね!!ここまで見切るなんて!!」
相手の観鈴も、思わず称賛する。
それに対し、男は答える。
「そりゃぁ――――・・・・・」
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「出れたァ!!」
「お!?クリアしたのか!!!」
「EARTH」砦前。
理樹の用意した迷路の出口から、兵士が勢いよく飛び出してきた。
つまり、あの迷路をクリアしてきたのだ。
「一人で!?」
「すげぇな・・・・ほとんど迷ってもないだろ」
時計を見、時間を確認する恭介。
あちらの兵士がこちらまで駆け抜け、更に迷路に入った時間を推測してみてもかなり早いゴールだ。
しかも、中には鈴や真人たちもいるのだ。
彼等を回避してきたというのは、感心する。
が、そこは一人。
相手が恭介と理樹ではどうあっても不利でしかない。ここで戦おうと言うのならば、即座にリタイアさせられてしまうのだろう。
しかし
「ご心配どうも。でも、その心配はしなくてもいい」
「え?」
パチン!!
兵士が指を鳴らす。
すると、彼が走ってきたのであろう足跡と辿って、地面にラインが浮き上がったではないか。
「みんなァ!!そのラインの矢印に従って行けばここ出れるぞーーーー!!」
「マジかよ!?」
「あちゃぁ・・・・・」
「これですぐに形勢逆転というわけで」
いつもなら。
いつものバリアならば、その面を流してラインを消すことは出来る。
だが、これは複雑に入り組んだ迷路だ。
それに、固定の設定で一度固めてしまったので、いまさら消すことは出来ない。
今から少しずつは消せそうだが、そのころには人の流れが出来上がっているだろう。
それを悟った理樹は、中に入った真人たちを呼び戻す。
早く出てこないと、相手の人数に圧殺されてしまう可能性もある。
「草原で見逃された人たちも来るし、ちょーっとこれは気を引き締めないとね」
「ああ。見たところ、集団が到着するまであと二分。この迷路を抜けるとしても、あと六分だな」
恭介が指で望遠鏡を作り、遠くを見る。
そこには無数の兵士で作られた土煙が、こちらに近づく様子が見えていた。
「じゃあリーダー。号令頼むぜ!!」
「うん!!リトルバスターズ――――ミッションスタートだよ!!」
「「「「「おう!!!」」」」」
号令と共に、理樹が駆け出す。
とりあえず目の前の兵士はかなりデキると見たらしい。
が、本来戦うことは苦手な彼だ。
頭部へのタッチで済ませようとして、腕を伸ばした。
「やはりか」
がシッ!!
「うわ!!」
しかし、その腕は逆に掴まれてしまう。しかもそのまま引っ張られて、男の肘が胸に突き刺さって理樹の肺に衝撃が走る。
「ッハ―――!」
「せやぁ!」
肺の空気が抜け、少し呼吸の止まる理樹。
男はそのまま巴投げの要領で理樹を投げ飛ばし、少し外れた林に突っ込ませた。
この林は森と言うには少々小さなもので、外れた位置にあるので理樹も迷路には組み込まなかった場所だ。
理樹と他のメンバーは分断されてしまった。
「あ!!しまった特別褒章!!」とか言いながら、男も林の中へと追っかけていく。
「理樹!!」
「おっと恭介氏。どうやら理樹君を追ってる暇はなさそうだよ」
思わず理樹の加勢に行こうとしてしまう恭介だが、迷路内に入っていた数十名が早速出口から飛び出してきたようだ。
砦を取られたら負け。
それを思い出し、恭介も彼らの迎撃に当たる。
「ま・・・・理樹なら大丈夫か」
「おうよ!!ここは俺たちが守ってやろうぜ!!」
「はるちんマクスパワー!!」
森では、理樹がムクリと起き上がってパッパと葉っぱなどを落していた。
「う~ん・・・やっぱりすごい人はいるもんだなぁ・・・・」
半分感心、半分は自分を戒めるようにして呟く理樹。
その言葉に、男はつぶやいた。
「ああ・・・・ま、そういう風に――――――」
------------------------------------------------------------
ボッ!!ボボボボボボボボンッ
ババンッッ!!
ドドドォウッッ!!
「あはははははは~~!!!」
ヒュン・・・ビュ、ゴゥッ!!
空を爆ぜる爆発。
その隙間を縫って飛ぶのは、三つの光。
「この・・・当たれ~!!」
「まだまだァっ!!」
「は、速すぎるのじゃ!!」
曲線を描きながら、蒔風がレベッカの爆撃とクーベルの砲撃を回避して行く。
その飛行はすでに魔力の物ではなく、開翼してでの飛行へと移行していた。
「こっちこっちだ!!」
「はあぁあああああ!!」
「どりゃー!!」
一気に下降し、レベッカのばらまくカード殻の爆発を回避し、そこから一気に上昇して身を返す蒔風。
上昇する彼を狙ってクーベルが砲撃を放つが、高速で移動する相手にはどうしても当たらない。
と、上がるところまでいったのか、蒔風が思い切り翼を開いた。
思わずそれを目で追ってしまう二人。
が、あまりに速い彼を追うあまり、彼女らは失敗してしまう。
「うわっ!?」
「た、太陽を背に!?」
蒔風は太陽を背にしていた。
勢いよく視線を上にあげ、そのまま太陽を視界に入れてしまった彼女らは顔をしかめた。
一瞬だけ、蒔風の姿か視界から外れる。
チリッ・・・・・
「!!!」
その時、レベッカは自分の顔の脇からそんな音がしてきた。
まだ眩む視界を横にそらすと、そこには―――――
「に、逃げるのじゃレベッカ!!」
「はいぃぃい!!」
蒔風の獄炎弾(小)が降ってきていた。
獄炎弾、と言っても小さく爆ぜる程度のモノ。
一つの威力はレベッカの簡単な攻撃と大差ない。
しかし
「おォォおおおおおお!?」
「うわわわわわわ!!」
数が多い。
爆発は爆発を呼び、次第に一つへと収束して行っていた。
最終的には大きな三つの球体の爆発となり、その中をクーベルとレベッカは飛びぬけていく。
「う、上じゃ!?」
「ダメですクー様!!回り込まれま・・・・こっち!!」
「ちょっと待って・・・うわわ!!」
「ひぃーー!!」
「こ、こんなのどう避けろと言うのじゃあああ~~~!!」
泣き言を言いながらも、必死に回避して行く二人。
その様子を、蒔風が笑いながら眺めていた。
「あぁ~、いい。これスッゲーおもしれーわ」
ドSでした。
今の蒔風は度Sだった。
曰く「泣き顔が可愛い」そうな。
「よっしゃ!!じゃあ次は雷旺で行くかなぁ!!」
ボッッ!!
「オゥッ!?」
と、蒔風の身体がよろける。
今度は雷旺弾をばらまこうかと用意していた蒔風の顔面スレスレを、オレンジの砲撃が飛んできたのだ。
「・・・・え」
チリチリと煙を上げる頬。
そこを撫でて、サー・・・と冷や汗の流れる蒔風。目が点である。
見ると、爆発の張れた向こうから、クーベルがこちらに銃口を向けているではないか。
「おしぃっ!!」
「ぐぬぬ~!!少し外れたのじゃあ!!」
「マジか!?あの距離、あの中で狙うか!?」
ビビッてどよめいたリアクションを取る蒔風。
しかも、驚いているその間にも砲撃は飛んでくるし、レベッカはカードを飛ばしてきていた。
「うわわっ」
ドォンッッ!!!
さっきまで蒔風がいたところで、大爆発が起こった。
下降するのが遅れていたら、目の前でドカン、巻き込まれるところだった。
だが、あと一撃でリタイアさせられるはずだ。
二人の装備も、上着はすでに破損されている。
後は下に着込んだインナーだけだ。
そこから上の蒔風、下の二人で打ち合いが始まった。
二人は動かず、砲撃と攻撃魔法へと変化するカードを飛ばし、蒔風は接近しながらその攻撃を撃ち落とし、弾き、回避していた。
「ォォおおおおおお!!行くぞォォォおおお!!」
「えいえいえいえいえい!!!」
「喰らうのじゃ!!!」
そうして距離が縮まっていく。
やがて、蒔風が二人に到達し――――
ジャカッ!!
「そりゃ!!」
「ぐゥォッ!!」
超至近まで接近しても、クーベルは引くことなく引き金を引いた。
蒔風の顔面を狙ったそれは、もはや接地してから撃ったと言ってもおかしくない距離だった。
が、ここで蒔風が首をひねった。
砲撃と銃口の熱が、左後ろから肌をチリチリと刺激する。
砲撃に失敗し、それを見たレベッカがクーベルを引いてその場から離脱しようとする。
去ろうとする箒の尾を、蒔風が掴もうと手を伸ばしたところで―――――
ガシィッッ!!
「ッ!?」
「コイツはオレが相手する!!」
遥か上空と言うのに、一人の男が蒔風に、横から飛び掛かってきたのである。
男は左脇で蒔風の翼を押し付け、右腕でその蒔風の腕を抑え込んでいた。
そして、そのままの勢いで二人は落下しながらその方向へと飛んで行ってしまった。
服装からして、どうやらパスティヤージュの空騎士だ。
目の前からゴゥッ!!と一気にいなくなった蒔風を見て、これは好機とレベッカが息巻いた。
「今ですよクー様!!陣地に行っちゃいましょう!!」
「そうじゃの!!」
そうして、障害もなくなったので二人は「EARTH」の砦へと向かって行った。
そこで、ふと
「はて・・・・それにしてもあのような者、我が飛行部隊におったかの?」
一方、着地した蒔風はと言うと
「おー・・・・けっこ―飛ばされちまったな」
「さて、ここで一騎打ちといこうぜ!」
けっこー遠く――――目測からして、三キロは離れているか。
もともと空中戦のせいで、かなり戦場から離れていたために余計遠くへと来てしまったようだ。
「それにしても、注意するべきなのは各国の隊長格だけだと思ってたけどな」
「一般兵や空騎士を舐めてもらっては困るぜ」
ここからだと、戦場の全体が見える。
目を凝らして見ると、一般兵の相手をするように任せたセイバーやSOS団、ヴィヴィオ達の所を、かなりの数が通過しているのが見えた。
どうやら一般兵の中にもかなりの実力者がいるようで、それぞれそっちにつきっきりだ。
「まあ・・・理樹がいるから砦はだいじょうぶかな?」
「ちょいちょい。こっち気にしてくれよ」
「ん?ああ悪い」
戦場の観察に意識を取られていた蒔風を、男が呼んだ。
ようは「やろうぜ」と言うことらしい。
「ンじゃま、いざ尋常に・・・・」
「あ・・・・ちょっといいか?」
「なんだ?」
始めるか!!と言い出した男だが、蒔風が止めてしまう。
蒔風は何かに気付いたのか、少し頭を捻る。
そこで男は合点がいったのか、自分の名乗りを始めた。
「ああ、俺はパスティヤージュ飛行部隊、空騎士の―――」
「それダウト」
が、違った。
蒔風が感じているのは、何か足りないよな~という疑問ではないらしい。
「どうした?まさか怖気づいたわけでもないだろ」
「まあそうなんだけど。あと、俺の発言の意味わかってる?」
「は?」
「ダウトっつったの。お前の肩書に」
「・・・・・・」
腕を組み、そこから指を伸ばして男を指す蒔風。
どうやら蒔風の言っていたことはそっちだったようだ。
『俺はパスティヤージュ飛行部隊、空騎士の』
『それダウト』
どうやら、男は勘違いをしていたらしい。
その発言の内容そのものが、違うと蒔風は指摘する。
「お前、パスティヤージュどころかフロニャルドの人間じゃねーだろ」
「・・・・バレたか」
「・・・・・・・・」
「実はあんたのファンでさ。一回戦ってみたくて潜り込んでみたんだ」
ウソは感じられない。
男は自らの肩を掴み、一気に服を取っ払った。
そこには、いつもの服装だろうか。
普段着の彼が立っていた。
「すげ。そんな着替え初めて見たぞ」
「そうか?よく見るぞ。特撮とかで」
気のない会話。
だが、蒔風は依然として警戒して男を見る。
「今は楽しい戦興行なんだ。俺と手合わせしたいならあとで「EARTH」来い」
「そうはいかない。あんたは俺の相手をするんだ」
ザ
「行くぜ翼人」
「っ!!!」
そして、男が駆けてきた。
蒔風の腹部に、いきなり一撃。
だが、その一瞬前に蒔風の拳が肩に命中していた。
威力は殺され、男は肩から吹き飛んで行って地面を転がる。
「ふぅっ・・・・」
「はは・・・すげぇ、流石だな」
だが、男は笑う。
ここはまだフロニャ力の範囲内だ。どれだけの攻撃でも、怪我を負うことはない。
しかし、それならそれでやり方はいくらでもあるという物だ。
「肩外れちまったよ」
ブラン、と男の左肩が垂れさがる。
そう。怪我はしなくても、骨を外すことは出来るのだ。
手段はいくらかある。
「お前、まだなんか隠してるよな」
「容赦なしかよ。ほんとに調子乗った一般人だったらどうするんだ」
「ってことは、お前はそうじゃないってことだな?」
「・・・・・あ」
「他の四肢もそうされたくなきゃ、軽ぅ~く話した方がいいぞ?」
「だけど、そううまくもいかないんだな、これが」
スッ、と男が肩を撫でる。
すると、手が通過した瞬間に男の方は元に戻っていた。
「なに・・・・?」
「あ゛~(ゴキゴキ)・・・・うん、しっくりだ」
首と肩を回して鳴らし、男が軽く笑う。
そして、再び蒔風に拳を向けた。
「・・・・上等。なんで俺の孤立狙ったかしらんが、対一でくるとはいい度胸だ。回復力が売りかな?」
蒔風も構えて、男のと対峙する。
その言葉に、男もまた答えるのだった。
「まあな・・・・そんな感じ」
to be continued
後書き
やばい
何がやばいって、このままだと翼人三人とセイバー、長門達の描写だけになりそうだ。
いやま、ちゃんと間他の戦闘も挟みますよ!?
でもメインはそっちですなぁ。
お察しの通り、セイバーとか理樹たちの遭遇した「妙に強い一般兵たち」は今回出てきた「男」と「四人」です。
それぞれが長門、セイバー、観鈴、理樹、そして蒔風を相手にしていますね。
前話での質問。
Q.最後の一文の「各完全」ってなんて書こうとしたんですか?
A.「かくかんぜん」です。
読み直して思いました。
あ、誤字の多い武闘鬼人じゃそう思われるwwwww
そう、彼らは「各完全を身に纏って」います。
わかりにくいから言い換えると、「各人がいろんな「完全」を持っているよ」と言うことです。
一体どんな完全かなぁ~?
男たちの狙いは一体!?
武闘鬼人はKeyの作品はやってますよ!!
あ、でもくどわふたーはまだクリアしてないや・・・・
外伝的作品だから・・・・
蒔風
「言い訳すんなよ。まあパラレル設定だからストーリーは絡まないと思うけどな」
ショウ
「キャラは出せるだろ」
翼刀
「ジーーー」
み、見るな!!
こっちを見るなぁ!!!
そんなわけで、明確に「くどわふたー」は結合することはないです。
同じ理由で「智代アフター」もです。
智代アフターはいい鬱ゲーでした。
では、この辺で
蒔風
「次回!!こいつらの目的は!?」
ではまた次回
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