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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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番外編2 風都での出来事
風都での出来事
  親子のやり取り

 あの騒動から数日過ぎたある日
綾は久しぶりにひと段落をしていた。
日常では親も帰ってきて家事をすることもなく楽なのだが、他の作業が・・・

「小学生の仕事量じゃねぇ」

夜天の書の復元プラン
そのバク取りプラン
なのは達の練習プラン
大変だった。
俺って確か小学生だよね
今は冬休みだけど小学生の冬休みってこんなに忙しかったっけ?
愚痴を言いながら作業部屋で、数日こもっていたんだけど、久しぶりに部屋でまったりとしているとノックが聞こえた。

「は~い」

「綾ちゃんいるわね。入るよ」
 
「うんいいよ」

 部屋に入ってくると、俺の実年齢より若い母親が入ってきた。
年は20代後半のセミロングの女性
俺を生んですぐに誹謗中傷をくらったそうだ。
ただせさえ10代の妊娠であり、両親ともに似てなく、青い目と銀髪の髪
外人との浮気をした証拠といわれたらしい
そりゃ言われるわな
でもDNA検査の結果
きちんと今の両親との子供と認定
家系を調べたら過去に両家系とも外人の人を入れたらしいので隔世遺伝じゃないかということ。
普段は優しいがこの時はご両親達と戦ったらしい。
芯がしっかりしている女性だった。
まぁね、実年齢で男なら絶対にほれる自慢の母親

「どうしたのお母さん」

「お願いがあってきたの?」

凄く珍しい、お母さんがこんな風に言ってくるのは、

「なに?」

「買い物に行かない」

「買い物?、つかぬ事を聞くけど何?重いものはあまり嫌かな」

「ん~多分重いものはないわよだって洋服だから」

 一回お母さんと服を買いに行った時を思い出した。
リアル着せ替え人形されたあの時の記憶がよみがえる。
記憶が戻って2,3年ぐらいだったから俺としちゃあ結構な黒歴史

「最近、綾ちゃん一人で行動も多かったし、一緒にアメリカ観光も出来なかったし、それになのはちゃん一家とばかり交流で私達とのふれあいが少ないから・・・・」

 悲しそうに俺を上目で見てきたらそんな抵抗は無くなる

「お母さん一緒に行こう。私もお母さんと一緒にお出かけしたいと思ってたの」

 親にここまで言わすのは凄く悪いし、あまりこの両親を困らせたくない
なぜならここは以前もてなかった家族のぬくもりがしっかりある世界だから

「本当に?」

「もちろんでもお母さんが嘘だと思ったんなら行かない。信じてくれないんだったら行きたくないよ」

 俺はお母さんから後ろを向いた。

「もう」

 パフッお母さんが後ろから抱きついてきた

「もう、可愛い綾ちゃん」

「はいはい準備するから出て」

「いいじゃない、ここで着替えても、私も娘の成長を見たい」

「嫌です。じゃないと行きません」

「はいは~い、準備できたら降りておいでね」

 手をひらひらしながら部屋を出て行った。
絶対あの人年齢ごまかしてるだろ。
いつものように白シャツにGパン上にテーラージャケットを羽織って降りてきたらお母さんの目にはないわ~って顔で見られた。
でもチラッと小言が聞こえた
「いいわこれから変身なんだからそのギャップを楽しむのも・・・」
そしていきなり手をつかまれて車に乗せられて出発した。

 
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