恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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731部分:第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその二
第五十九話 張勲、袁術と郭嘉を取り合うのことその二
「そうすればこの反乱は収束します」
「それだけで」
「言葉ではめっちゃ簡単やな」
ケンスウは首を捻りながら述べた。
「頭何とかしたら終わりやさかいな」
「けれどそこに行くまでが大変よ」
アテナは現実を語った。
「その三姉妹を何とかするにしてもそこまで行くのは」
「そうだな。やはり戦うしかないか」
魏延は言った。
「ここはな」
「そうよね。敵の中心まで一気に突っ切ってね」
馬岱は積極案を出した。
「三姉妹やっつけちゃって」
「敵兵の殆どは素人みたいだし」
黄忠は反乱軍の質を見抜いていた。
「それは楽にいけそうね」
「はい、話は曹操さんの軍と合流してからです」
「詳しくお話をしていきます」
そこからはそうするとだ。孔明と鳳統が話す。
「作戦についてはです」
「そのつもりです」
「ううん、あの娘達をやっつけるの?」
劉備がここで暗い顔で話す。
「そうするのは」
「姉上、気持ちはわかるが」
関羽がまたそんな顔になった劉備の肩に手を当てて言う。
「しかし反乱を収めなければだ」
「どうしようもないのね」
「そうだ。天下の乱れは放っておけない」
これが関羽の考えであり言葉だ。
「だからこそだ」
「ううん、けれど」
「あの三人は悪い奴等じゃないのだ」
張飛はどちらかというと劉備寄りだった。
「やっつけても何にもならないのだ」
「ですが反乱の平定はです」
「絶対にしないと駄目です」
孔明と鳳統も困った顔でこう話す。
「ですからここは」
「仕方ないです」
「本当に何とかならないかしら」
まだ諦められない劉備だった。
「ここは」
どうしてもだった。劉備は戦いを避けたかった。そのうえで曹操軍の駐屯場所に入った。彼女達はすぐに曹操自らの出迎えを受けた。
「よく来てくれたわね」
「曹操さん、お久しぶりです」
「ええ。元気そうで何よりだわ」
何処か困った顔で劉備に応える曹操だった。
「本当にね」
「それで曹操さん」
劉備はここで曹操に対して尋ねた。
「今ここに来ているのは曹操さんだけですか?」
「主だった面々は連れて来ているわ」
そうだという曹操だった。
「春蘭や秋蘭達はね」
「そうなんですか」
「ただねえ」
困った顔のままだ。曹操は言うのだった。
「麗羽や孫策が動けないから」
「あっ、異民族の平定で」
「そうなのよ。それの後始末とかでね」
それは曹操もわかっていることだった。
「それでなのよ」
「御二人はなんですか」
「どっちかでも来てくれればよかったんだけれど」
「しかし今はだ」
関羽がその曹操に話す。
「袁術殿が来ておられるのだろう?ここに」
「あのちびっこい奴がなのだ」
張飛はとりあえず自分のことを置いている。
「だったら兵の数は困らない筈なのだ」
「兵の数は今回はどうでもいいのよ」
曹操はこう張飛に返した。
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