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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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683部分:第五十四話 三姉妹、変装するのことその一


第五十四話 三姉妹、変装するのことその一

             第五十四話  三姉妹、変装するのこと
 剣を修復するという目的を果たし孟獲等を仲間に加えた劉備達は幽州に戻っていた。その時にだった。
「何か帰り道は」
「あっさりとしているな」
「そうですよね」
 劉備が関羽と話していた。勿論他の面々も一緒である。
「何か順調にいっていて」
「不思議な位だ」
「あまり面白くないのだ」
 張飛はふてくされたような顔で述べるのだった。
「帰り道も派手じゃないと面白くないのだ」
「だよなあ。折角漢を北から南にだったからな」
 馬超も張飛のその言葉に頷く。
「何かこうな」
「帰り道も派手になのだ」
「ふむ。それではだ」
 二人にいつも通り乗る趙雲であった。
「二人共今夜はだ」
「今夜は?」
「何だってんだよ」
「風呂の中でもいいが」
 思わせぶりな笑みでだ。こう二人に言うのである。
「どうだ?肌を重ね合わせるか?」
「そんなことして何になるのだ?」
「お、おいそれはまずいだろ」
 張飛と馬超で全く違う言葉を返す。
「一緒に寝るのならいいのだ」
「だからあたしは別にそんなことは」
「ふむ。鈴々はわかっていないから別にいいが」
 趙雲は馬超を妖しい笑みで見ていた。
「翠はわかっているな」
「わかっているんならどうだってんだよ」
「それでいい」
 いいというのである。
「では今夜。愛紗も入れて三人でだ」
「だから三人で何するんだよ」
「何故そこでいつも私が入るのだ」
「大きい胸同士三人で楽しもうではないか」
 こんなことを言うのであった。
「どうだ?それで」
「だからいいっていってんだろ」
「私はその趣味はないぞ」
「今はなくてもそれでもだ」
 ここでも二人を手玉に取る趙雲だった。
「よいではないか。それもまた」
「うう、駄目だ星には」
「勝てん」
 少なくとも二人には無理な話であった。
「あたしはまだそうした経験は全然ないんだよ」
「私もだ」
「安心しろ、私もだ」
 妖しい笑みはそのままの趙雲である。
「だからだ。はじめて同士でだ」
「星ちゃんは相変わらずね」
「そうじゃな」
 そんな趙雲を見てだった。暖かい笑みで話す黄忠と厳顔であった。
「実はそうしたつもりはないのに」
「ああして二人をいじっておるからのう」
「そうして楽しむのも」
「よいことじゃ」
「そうなんですか?」
「翠さんも愛紗さんも困ってますけれど」
 孔明と鳳統はいぶかしみながら二人に問うた。
「それでもなんですか」
「いいんですか」
「そういうのもまたね」
「友の付き合いぞ」
 大人の余裕で話す二人であった。
「そういうこともそのうちわかるわ」
「大きくなればのう」
「私できれば」
「私も」
 軍師二人は大人二人の言葉を受けてこう言うのであった。思い詰めたような顔になってだ。
「胸がそうなれば」
「本当にそうなれば」
「またその話なのね」
「好きだな、二人共」
 馬岱と魏延がその軍師二人に言ってきた。
 
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