ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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教員研修のヴァルキリー
毎度恒例のミーティングタイム×ゲンドゥルと会談
皆の修練が一段落した事により、学校へ行く者も増えたのか最近のミーティングは監視員側のCBメンバーと修練側のグレモリー眷属。シトリーもバアルも最近土日は暇だと学校を優先させて行かせた。総司令官の俺と修練させる側の初代も承諾してるから問題無し、監視員側も忙しい事ぐらい理解してるつもりだ。
地下三十階から地下百階だと重力が違い過ぎて調整が難しいくらいだけで、時間に関しては地上へ戻ると数時間しか経過してない。各グループでの報告を『D×D』のリーダーにするんだが、そのリーダーは俺と一緒に座って聞いていたがデュリオは半分寝ていた。
「・・・・以上が、私達ウィザード組からの報告です。私の必殺技は溜め時間を少し省略する事が出来たけど、一真みたいにすぐ出せる訳ではないわ。アーシアは回復オーラを長距離まで狙撃可までなら。主にロスヴァイセが教えてもらってるから狙撃に関しては多少自信を持たせてるわ、ファーブニルの力もあって禁手化出来たのだから」
「的はシールドビットを主にでしたが、動かない的よりも難しそうでした。なので遠距離射撃のように教えています」
リアスが自身とアーシアの報告をしてたが、朱乃と白音とロスヴァイセが監視員側として見てたので報告は一緒に居たロスヴァイセも。祐斗とゼノヴィアの報告はイリナを主にした報告を終えているし、聖剣と魔剣を使う事や聖魔剣でのテクニックタイプや速度アップに龍殺し属性もプラス。
邪龍対策にはなりそうだろうが、パワーバカなのは相変わらずだからパワー使おうとしてイリナのお仕置き光線を何度も受けた。
「イリナには既に報告受けてるが、ゼノヴィアも何度言っても分からないと思ったので破壊光線を受けてもらった。火炎放射にハイドロカノンと雷光を使った技の試射、アレは本番でも使えそうだと思った」
「・・・・各属性の技はとても強力だった、デュランダルで防御しようにも無理だった」
「そりゃそうよ。元々光力を持つ半神半天使なのだし、それより一真君は今度は何でお仕置きするの?」
「自業自得だゼノヴィア。にしても初代も自由だな、あくまで副職だから仕方ないとして・・・・」
「・・・・」
修練時は真面目にやっているが、ミーティングタイムになると疲れたのか眠気に負けてしまう天使の切り札である。いつもはハリセンでブッ叩くのだが、畏怖しないジョーカーは懲りないままだ。
「いつもだとハリセンだがコイツは懲りてない様子、なら今回はコイツでお仕置きしてもらおうか。出て来い、デデンネ!」
「デネデネー♪」
『かわいい~!何この生き物!?』
そう言いながら俺のポケットにあるボール、掴んだらボックスにあるポケモン呼び出して待機モード。そしてボールを大きくさせて軽く投げて呼び出したデデンネ、リアス達三人がそう言ったように聞こえた。CB側は知ってるし、一人一個待機ボール持たせてる。
「この子はデデンネと言うのよ、私達CB側なら知っていてパートナーを呼び出す事も可能。一真君が創った惑星PMWにしか居ない生物だけど、技に関してはポケモンによって教わってるわ」
「紹介は後程するとして、デデンネ、コイツの頬にほっぺスリスリだ」
「デネデネー!」
デデンネはデュリオの肩に止まり頬を擦り始めた、リアス達はただ可愛いだけ言っているがそろそろだなと思うとデュリオが痺れてる最中。リアスら三人は朱乃の雷かと思ったそうだが、俺と朱乃も違うのでデデンネに向けていた。
「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁっ!・・・・痺れたス」
「コイツの技でな、一点かわいい行動だが技の一つとして相手を痺れさせる事により一時的にマヒさせる事が出来るのさ。さて、デュリオ起きたか?まだ起きてないのであれば今度は俺直伝の雷でも『もういいッス!起きたッスから!』そうか?まあ今回はデデンネに感謝しとけ、とりあえず朱乃の肩に乗ってろデデンネ」
「あらあらこちらにいらっしゃるのですのデデンネ。ほら、電気による挨拶でもしましょうね~それと電気系統の技を後程ご教授して欲しいですわ」
「デデンネは互いの電気での挨拶してるのさ。今度ゆっくり見せてやるが、実力が上な俺の前で堂々と寝れるだけの根性あるのは毎回懲りないジョーカーぐらいだな」
デデンネはほっぺスリスリを止めてから、デュリオから朱乃の足元に来て登って行く。で、肩に止まった事で他の女子達から電気で挨拶してた。リアスら三人だけ羨ましいと言う風に見てた。
「でだ、最近冥界に建てた学校を手伝いに行くのは既に知ってるな。俺は蒼い翼本社社長兼CEOとして行くが、視察としての名目で行く予定だ。CBとグレモリー眷属と共にオープンスクールでの手伝い、今は昼だが人間界本家に客が来る予定とされている。その者は学校で生徒や親御さんに向けての特別授業を行う講師を招く事となった。スケジュール通りならもうそろそろ訪問すると言う連絡を受けている」
学校関連の講師と言う事により、既に知っているCB側は誰が来るのか知らんグレモリー眷属。リアス・アーシア・ゼノヴィアの女子と祐斗とギャスパーの男子以外は知ってるし、ハイブリッドとなった事で新たな力や念話が使えてポケモンをパートナーとして呼べるようしてある。朱乃達の余裕振りを見てたのか、聞こえないようにしてたようだが正直丸聞こえだ。
「見ろアーシア、あの余裕振りというのは」
「朱乃さんやロスヴァイセさんも、一真さんの婚約者になってから随分と余裕になりましたね。イリナさんは随分前から知ってはいましたが、CB側になると情報共有されてるみたいですよ」
「これは流石にマズイわね、朱乃と白音とロスヴァイセがCB側となってしまった。一真の婚約者やCB側になるにはどうすればいいのかしら、やっぱり告白した方がいいのかしらね」
「リアスお姉様もでしたか、これでは力も情報も突き放されてしまいますが何とかなりませんか?」
『聞こえないようにしてるみたいだけど丸聞こえだな、にしても一人付き一個ボール持てるようになってからはパートナーとして教え込まれてるが』
『私や白音はルカリオ、ルフェイはニンフィア、技に関してもソーナ一人だけでフリーズボルトを使えるようになったからにゃ』
俺らは聞こえないフリをしてるけど、それでも聞こえてくるから今後の対応について考える必要性があるな。攻撃や防御に使える技はほぼ仕込んだし、メガZリングによる全力技を放つ事も。
日替わりで一緒に寝る事となってるが、ほとんどの女子はノーブラの上にパジャマで来る事がある。最近は忙しいから情事よりも添い寝、毎日やると疲れてしまうので土日のみ。
「俺らは念話出来るから隠し事禁止のCB側であるが、朱乃に白音とロスヴァイセはあの三人に何か動きがあれば念話で構わないから報告頼む。何やら策を練っているようだが、どうやって婚約者となりCB側になれるか」
「了解です一真さん。本来なら横から子種掻っ攫うチャンスではありますが」
「奏以外の者が妊娠してしまうと思い出や記憶が消えてしまうにゃから、これに関しては諦めてるけど情事はたっぷり出来るにゃよ」
「ま、それが俺らの条約であり規定と言っていい程だ。破る事になれば永久に氷漬けされる事になっちまうし、奏の事を考えない嫁はいらんからな」
俺と奏に優斗と言う家族もおるが、浄化しないままにすると奏は覚えていても俺の方に記憶が消える事があった事例がな。当時奏が居た外史には、女の悪魔が契約者を持たないまま魔力を酷使し続けると異常な速さで非在化してしまう。男の悪魔だと魔力使い過ぎて大事な人の記憶が飛んでしまい、自分の伴侶や娘までも僅かな記憶しか持たなくなる。
「だから俺との行為後、必ず浄化をしてるから記憶が飛ぶ事もなかった。子種注ぐのは奏以外はしないと頑なにして好意のある者達には、再三言ってあるんだがリアスらが欲しいと言われても全力でお断りするのみ」
「そこら辺は私と白音ちゃんにロスヴァイセが説得するからお任せですわ」
「・・・・大事な人の記憶が消えてしまうのは、一真さんや奏さんには酷な話です」
「うんうんそうだねー。それに一真君が今までそうして来たには意味がある事も」
「一真さん、ところでパートナーポケモンについてなのですが」
一人一匹持たせているが、伝説と幻以外なら何でも良いと言ってある。あとは自分の戦い方に似ているポケモンや各属性などにより、全員にメガリングかZリングを持たせている。
メガZリングのような混合アイテムは今のとこ俺だけだが、将来的には全員に持たせる為にイアン達が量産化に向けて開発中だ。修練終えたのか一時解散となり、昼に客を出迎える準備をしてた我が家のメイド達。
「俺ら監視員側もだが、修練する側もシャワー浴びとけ。服は普段着で」
「ま、汗臭いままだと不潔だと思われるが俺達は既に済ませている」
「と言う事はグレモリーのみ浴びてる最中か。朱乃達はリアスらを引き連れてリビング集合な」
「畏まりましたわ一真さん」
関所には既にデータ登録完了となり、玄関に転移魔法で来る予定とされている。リビングにはCB側全員だと入りきらないので、各チームのリーダと補佐役を決めておいてくつろいでいる。前四大魔王・元神・龍神二匹もだが、俺とロスヴァイセ以外の者らはきっと驚くに違いないと思ってた。
「そろそろ時間だ、俺は玄関に来るであろう客を通すが朱乃とロスヴァイセ以外は驚くと思うぞ」
「それはどう言う事かしら、一真」
「それについては相手次第で分かる事だ、メイドの諸君は客の出迎え準備は完了しているな」
「はっ。既に完了しております、お茶やお菓子の準備も」
「それならよろしい『ピンポーン』早速来たようだから出迎えに行ってくる」
インターホンが鳴り響き、机には焼き上がったお菓子を用意したメイドとレイヴェル達女子らの手作り。人間界本家を訪れる客は珍しいが、何が起きてもいいようにメイド達は隠し武器を持ち合わせている。擬態させた髪飾りは量産型聖剣エクスカリバーだが、ISを持たせてるから待機モードとしてアクセサリーで。俺が行った後、客をこちらに来させると非常に分かりやすいリアクションだった。
『お客様がロスヴァイセ!でもこっちに居る、どうなっているんだっ!?』
「お前らの顔、それが見たかったのさ。紹介が遅れたが、この人はここに居るロスヴァイセの祖母でゲンドゥルと言う。魔法の使い手として、北欧世界であるアースガルズで有名と聞く。この前の報告時に言ったろ?北欧神話の関係者達を若返りさせたと、まあオリュンポス十二神と須弥山は俺を怒らせたから容姿と思考全てを変更した」
「ほとんど言われてしまいましたが、皆様初めまして。そちらにいらっしゃる孫がお世話になっております」
俺としてはそう聞こえたけど、服装も若々しくて後程聞いたら若い戦乙女に聞いたそうだ。最新ファッション情報を聞いて、最近の女性として磨いてたらしく客を出迎えに行った俺はロスヴァイセを呼んで隣に立たせた。ゲンドゥルの格好は本来だと紺色のローブを着た初老女性、だが若返りにより現代日本に居るキャリアウーマンのような格好をしている。
「ホント隣に立たせると困惑するよな、まあ俺はオーラで見分けてるが」
「今回は服装で判断するしかないですね、織斑様のお陰で若い戦乙女や部下にも話しやすくなりました」
「私と瓜二つなのも納得してしまいます。昔の姿が私そっくりだと聞いてましたから」
「・・・・何時までも困惑してないでさっさと現実に戻って来い。ゲンドゥルはこちらに座ってくれ、ロスヴァイセは俺の隣で」
ずっと固まったままだったので、ハリセン叩いて現実に戻ったが予定通りに挨拶させた。知ってる者以外は頭を押さえてたけど、終始笑いを堪えていた俺ら。メイド達もお茶やお菓子を出した後、配膳関連のメイド達以外は仕事に戻る。若返りをさせたからか、見た目はリアス達だが中身は俺より年下だが初老と言われる年齢だしな。
「さて、現実に戻っても困惑しているバカ達は放置しとくとして、ゲンドゥルは冥界アガレス領で行われる魔法使いの集会に参加予定だと聞いている」
「その事については私達も知ってるけど、名うての魔法使い達アガレス領にある町で魔法について話し合いの席を設ける事」
「悪魔でもない者が冥界の町に行けるのはレアな事らしいけど、俺らは悪魔じゃないが普通に冥界へ行ける。堕天使や天界からの恩恵が無くとも自由気ままに行けるのは、CBしか居ないがそれでも異例中の特例でもある。話が逸れたが相当な使い手が集まる事については、シーグヴァイラの父親であるウィンターに聞いた」
各神話もだが俺らのような人間や並みの魔法使いでは冥界全土(冥界悪魔領と冥界堕天使領)と天界に行けない。俺達で言う外史だが、行けるには次元パトロール隊かCB側なら行けるようにした。名うての魔法使いの話し合い内容は、珍しい術式・古代の魔法・禁術とされるものばかり。悪魔側の研究機関からも研究員が派遣される程のシンポジウムとされてる。
「今から話す内容はオフレコで頼むが、それについてはアスモデウスが詳しい」
「ええそうね、この情報は確定されてないけど現在各勢力の古代魔法、それか禁術と称される魔法を識る術者達が現在進行形で行方不明だそうよ」
「・・・・これについては国連軍情報だが、はぐれ魔法使いが独断で動いているのか。それとも裏で『禍の団』が手を引いているのか、双方の可能性があるが一度術者達同士での顔合わせが必要となった。それと意見交換もだがメインでもあるし、テロに巻き込まれた可能性が高い」
「これも外に出てない情報なのだけど実は今回の集会で、一度お互いの研究テーマ・・・・得意とする術を一時的に封じる方向で進む予定なのです。まあ織斑様みたいに各魔法の無効化する事はできないわね」
「術を・・・・魔法を封印するという事でしょうか?」
アスモデウスが言った事で、まるで初めて知ったような顔振りとなる。まあこれはリアス達でも余り知らされてない情報だからか、勿論CB側の者らは全員知ってるし情報共有されてる。ルフェイの問いにゲンドゥルは頷くが、魔法使い同士なのかすぐに打ち明けられたみたいで。英雄チームのゲオルグもだけど、術を封じる事については俺らには不要とされている。
「己の生涯をかけて高めてきた物を誰とも知らない悪疾な者に利用されるぐらいなら、一連の事件が治まるまで封じてしまった方がマシという事です。ルフェイさんやゲオルグさんは、織斑様付近に居る事で例えそうなっても解決しますがね」
「自分の力を他に悪用されては困るからか、僕も『禍の団』英雄派に居たなら他人に迷惑掛けても責任問題はあちらさんだと考えてしまう」
「今は一真さんの力になるようにしてるのですし、禁術やら隠された力を使ったとしても術者の記憶消去してしまいますから。私達の主は」
「そう言う事さゲオルグ。前なら制限されてたのを使い放題にしたのは俺らの力によってだ、なので敵魔法使いが居たとしても無慈悲で葬れ。外に出してしまう術式を取り込んで己の力にするのはいいが、敵側に渡る前に術式破壊しても構わんよ」
「織斑様の言い付け通りなら問題は無いでしょうが、堕天使組織グリゴリはアンチマジックについて研究が盛んだと聞いております。今回の一件、私達の術封印を堕天使に一任させて頂くのですが、織斑様はその辺り詳しいと聞いております」
「俺も一度行った事あるし、研究も結構進んでいると思うよ。月日が経ってるから大丈夫だと思うが、研究資金を蒼い翼に返せと一度言ったら真面目に研究してたから大丈夫だと思うよ」
グリゴリのアンチマジックは一度だけ行った事ある研究機関だが、詳細については随分前に視察で行ったんだが厳つい特撮幹部に関して余り思い出したくない事だ。
昭和設定満載幹部と雑魚兵士一団、アレから変わったかどうか知らんよ。それにルフェイとゲオルグは、俺が使う無効化を研究したがってたが全ての異能を無効化してしまう力。だがこれだけは悪用されたくないから仲間でも教えてない。
「己で封印処置後であっても拉致され催眠掛けられては破られてしまいますし、他術者に施しをもらった事で盗まれてしまう懸念もあります。ならば現状と異形、世界で信頼を高めている堕天使の研究機関なら良い妥協点となりますし、織斑様からも言ってもらえれば助かります」
「ま、アザゼルは今でも総督やってるからそこら方面の評判は高い。俺らが盟友と言うのが大きいと思うし、三大勢力同盟前までは悪の組織と言うイメージが強くても後ろ盾には創造神黒鐡が率いるCBや蒼い翼と言う大きなパイプ持ちだからな」
「同盟前で大きなパイプ持ち勢力は三大勢力のみとされて、今では自分達の技術提供しているから払拭してると思う」
「だなヴァーリ。今では俺らの技術提供と神器については俺やアザゼル達堕天使が詳しい、俺との仲介で和平前から神器研究について協力する約束をしてた程だ」
「ほう。だから一真はアザゼル並みに知っていて、和平前から信頼を深めて行って現状維持できたのも全ては一真と深く関わりを持ってたからか」
「皆さんの神器を使い熟しているのは織斑様が居たから出来た事だと聞いております。術封印前に意見交換する場を作って頂いたので、集会への参加を拒否した術者も・・・・ですが織斑様の名を出すと参加すると仰っていました。貴重な話し合いになる事ですし、私も参加表明して織斑様からの招待も受けています」
ここで冥界に建てた学校講師に繋がる訳だが、俺が招待したと言うより蒼い翼冥界支社からの招待となっている。別に俺の名を使っても違反にはならないし、本社で許可書がパソコンのメールファイルにあった。ゲンドゥルと俺にヴァーリと曹操が言い終わって続けて話す俺。
「との事で、魔法使いの集会と蒼い翼とシトリー家が建てた学校での講演を行う為、わざわざこちらに来たのさ。今後の日程については俺ではなく朱乃を通じて言って欲しい、彼女は社長秘書してる母親の娘であるが話は聞いておいて損はない。朱乃」
「はい。ゲンドゥルさん、今後の日程についてなのですが」
「私はこのまま駒王町にて数日過ごした後、冥界入りする予定となっています」
電子手帳で入力していくが、今回のスケジュールは偶然にも俺らの休日と魔法使いの集会が行われる日付と重なる。なので俺らCB側も行く事により実現されたと言っていい程であり、全員が理解したらここから噛み砕いた会話となった。
「ゲンドゥルはな、ヴァルキリーの一人として数えられているのさ」
「要領が悪いから向いてないと散々言ったのですが、やはりロセにヴァルキリーになって正解だと思いました。ロセの婚約者である織斑様には既に承諾しておりますが、勝手に家を出て勝手に悪魔に転生してこちらの人間界の教員を始めとして心配ばかりかける悪い孫娘です。ですが織斑様からお会いしてこのような若返りまでさせて頂いたので文句は言いません」
「勝手に生き方を変えたとはいえ、最高の婚約者となったのだから余りロスヴァイセを責めないでやって欲しい。確かにオーディンがロスヴァイセを置いてけぼりにしたのは許さん事だが、既に許しているのだから過去を振り返るな、とは言わんが」
「あの時は驚きました。いきなりロセが居て婚約者だと知り、相手があの始祖神と言われる創造神黒鐡様なのだと思うと嬉しくなりました。他の婚約者達と共に仕事をする事もですが、言いたい事も気持ちも理解している織斑様には感謝の気持ちで一杯でございます。それに蒼い翼CEOもしているとは、通りで話がとんとん拍子に進むので驚きではあります」
「アースガルツのメンツらに若返りと言うサプライズプレゼントしたのだから、これ以上の働きはしてもらうつもりでいる。婚約者、と言っても側室の一人ではある。日本のような一夫一妻ではなく一夫多妻制なのでな。夫婦の営みもしてるが曾孫は生まれない事だけは言っておく、そうしないといけない理由がこちらにあるので」
「それは良い事でありながら疑問になりますが、織斑様と正室の奥方との約束か何かですかな。それに関しては承認しましたので、ウチの孫娘をよろしくお願い致しますよ。織斑様より良い男はおりませんし、変な男だと断固拒否してましたが反対意見はありませんよ。と言う事で私はこれにて失礼致します・・・・今日はありがとうございました」
そう告げてから俺とロスヴァイセだけのお見送りをした。送迎車に乗って行くが、リアス達は固まったままで朱乃達は今後の予定を組んでいた。ちなみに宿泊施設は蒼い翼本社のゲストルームだが、そう言えば朱乃らとデートした事ないなと思い誘った。
すると朱乃とロスヴァイセ以外のメンツらは一緒に出掛けるらしいとの事。なので三人でデートする事になるけど、護衛として何人か連れて行く必要性を感じて蒼い翼に連絡した。
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