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『廻廊』

作者:零那
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『雪解け』



いつから其処に居るのか、いつ迄此処に居たのか、誰も知り得ないことなんだろう。

話しても良いかな?一方的に話すから。君は何も言わなくて良いから。名前も過去も何も聞いたりしないから。ただ側にいて話を聞いてくれないかな?

僕の居場所、何処に在るんだろう。一緒に居たい誰かも居ない。温もりなんてものも知らない。ずっと独りだから...。

醜い心の時でも、白く綺麗に染まる景色。降り積もってく雪を眺め、想う。憎たらしい、汚したいと。

こんな醜い焔、君はすぐに溶かしてしまうんだろう。


 
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