異世界に転生したら、強くてニューゲームでした。(編集中)
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知らない場所
前書き
初投稿です。
誤字脱字、矛盾などあればご指摘下さい…(´・_・`)
2017/8/30 題名を「知らない場所」へ。
2017/9/12 細部を編集しました。
目が覚めたら、知らないところにいたなんて、あまりないことだと思う。
少なくとも、僕にとってはあり得ないことだった。
そこが、真っ白な、巨大空間だったなら尚更だ。暗い所なら、まだ灯を探したり出来るのかもしれないけど、それすらも出来ない。
しかも、直前までの記憶がない。そこに、僕は倒れていた。とりあえず自分の体を確認する。ちょっとブカブカの、真新しい高校の制服を着て、そばには学校用のリュックが落ちている。なんだか軽く感じる体で立ち上がった。
…何もないというのは、違うか。やたらキラキラした胡散臭い長身男(イケメン)がいた。真っ白なゆったりした服をまとい、背中には大きな羽、頭には輪っかを浮かばせている。…典型的な天使が目の前にいた。イケメンは、僕が目覚めたことに気づくと話しかけてきた。
『おはよう、カイくん。目覚めはどうです?』
その一挙一動が、周りにラメのようなキラキラを振りまく。眩しい。やけに声が響いた。
『見てわかったかもしれないけど、私は天使で、ここは天国ってやつですね。あなたは、学校帰りに子供の誘拐事件に巻き込まれて、今ここに居るんです。あ、あなたの守った男の子だけどね、無事みたいですよ』
一気に伝えられた情報を理解するのに数秒。それから、その現実を受け止めるのに数十秒…。
「…………え?」
『まぁ、それが普通な反応ですよね』
アハハ、と快活に笑う自称天使。動きに合わせて、またラメが舞う。
「何、それ。僕そんなことしてないよ」
『ふむ…記憶の混濁が見られますね…それ以外は正常でしょうか』
1人でボソボソ呟く天使。だいぶ電波。
「てかここ、何なの?ドッキリとかにしては、手混みすぎでしょ(笑)」
『……………』
いきなり黙ってしまった。その顔は、困ったような笑みを浮かべている。
「……………」
「…え、まじで?」
沈黙に耐えられなくなる。脇の下を、スーっと冷や汗が伝う。
『マジなんです、申し訳ないけど』
清水 開(しみず かい)、15歳。職業、男子高校生⇨幽霊(new!)
…なんでこんなことになったんだろう?
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