魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編１　FATAL FURY

　少しは腕がたつかもしれないけれど、所詮はたかがダンサーだと思ったのが、
調子に乗っていた証拠だったのかもしれない。
今現在俺は自分のペースに持ち込めていなかった

　マントを放り投げ、バトル開始、俺自身のボクシング技術のパンチとムエタイ主体のケリを昇華した俺のパンチの銃弾とケリの刀身が初見でかわされている。

　良し、フェイントを混ぜての突進のストレート技銃弾牙追を出した。
「牙追」

　それをダック・キングはその場で姿勢を低くして、座り込むようにしながら前後の開脚蹴りをしてきた。
その時の俺はまるで消えたように見えもろそのケリを食らってしまった。
俺はそれを食らい数歩後ろに下がったのを好機とみて
ターンをしながら水平チョップをしてきたので俺はそれをガードしながら態勢を整えようとした。
ダックの3度目のチョップを来た瞬間にスウェーをしてカウンターを取ろうとしたのだがまたしても消えたように見え、とび膝蹴りを食らってしまった。

「俺様のダンシングダイブを食らって倒れないとは結構タフな姉ちゃんだなぁ」

「ただのダンサー上がりじゃないわね」

「嬢ちゃんは結構なファイターかもしれないが、あんたじゃノレないぜ。
悔しかったら来なよ、カモンベイベー」

　その挑発に頭に血が上り単発狙いや必殺技狙いで躱され、カウンターを食らいちょっと分が悪い感じになっている。

　ダックがジャンプをしてきたのでそのまま叩き落してやる

「銃弾天駆」

格闘ゲームの王道の対空技
パンチでの天駆はまさに昇竜拳みたいな感じになるのだが・・・

「ここまで思った通りの行動してくれるとはな、もう寝てな」

　天駆を躱されそのままつかまれ鎖骨あたりと膝をつかまれ、ダックの膝が俺の腹に乗ってきてそのまま落下された。

　空中投げ


「ぐはっ」

　ダックはそのまま俺から離れ少し距離を取った。

　薄れゆく意識の中で俺は自分の敗北を感じたのだが、意識が途切れる瞬間
ジョー兄の姿やテリーの姿を見た瞬間
俺はこのまま倒れるわけにはいかないと思い
ふら付きながらも立ちあがった。

「本当にタフな嬢ちゃんだなぁ」

「女の子のおなかを蹴るなんて、酷いんじゃないの」

「おいおい、今は格闘なんだぜ」

「貴方見かけによらず強いのね」

「当たり前だろ、俺が負けたのはそこにいるテリーだけだ
見てろよテリーこの嬢ちゃんを倒してリベンジしてやるからなぁ」

　ダックもテリーがいることに気付いてテリーに指さして挑発していた。
その間呼吸を整え回復に回しながら考える。

　本当に調子に乗っていたみたいだ
ダンス格闘なんだからリズムとトリッキーな攻撃になるのを予想できたはずなのに単調な攻撃しかしていなかった。
しかも本戦に上がった格闘家に対して見かけで判断した。
ちょっとした授業料だったかも

　俺はまた短調のストレートをダックに向かって攻撃をした。
ダックはそれを回避してその場で前のめりになり手で膝を抱え頭を内側に丸め込んで体全体で丸まりながら宙に浮き回転しつつ高速突進してきた。

　この攻撃は相手の攻撃を誘うのが目的だったのでその攻撃を一瞬しゃがみこみサマーソルトキックをかました。

「刀身　天駆」

　ダックはそれをもろ食らい、上に吹き飛ばされていたので、

「銃弾　久遠」
　その場でおれはパンチの範囲外だがパンチを放った。
その拳は衝撃波となりダックに襲い掛かった。

　ダックはそのまま落ち衝撃でバウントをしていた

「これで終わりよ」

　俺はバウントしているダックめがけて突進攻撃をした。
牙追よりスピードも破壊力も上の超必殺技

「銃弾　不死鳥(フェニックス)」

　その攻撃がもろに入りダックは吹き飛ばされた方の建物に当たり、そのままダウンをした。

　この技本来は体全体に炎を纏い攻撃する技なのだが、格闘だからその手の技は封印をしていた。
そんなことをしなくても良いことをだいぶ後になってそれを知ったのは笑い話でしかない。

　俺は構えを解かずダックがぶつかった建物の方を見ていたが、一向に起き上ってこないのでここで俺の勝利が確約された。

　俺は心配になり建物の方に近づいたのだがやはり失神していたみたいだった。

　俺は周囲を見直したのだがテリーとジョー兄はいなくなっていた。
今回は彼らに助けてもらったなぁ
もし姿が見えなかったらきっと諦めていたと思う。
電光掲示板を見たらテリー、アンディ、ジョー兄、リリィのお兄さんのビリー
覆面レスラーライデン等次の駒を進んでいた。

　今回の名バウトは
テリーＶＳリチャードだった。

　俺も試合が終わったので見ていたら
人間ってあんなに回転できるんだねとびっくり
自分の店を使用指定いるから
地の利があるリチャードが勝つかなと思ったが
テリーが勝った。

　テリーが倒れたところを
リチャードはとどめといわんばかりに、
逆立ちから弧を描くような両足をそろえてのとび蹴りを倒れている
テリーに追い討ち使用としたところに
誰もがこれで決まったと思った瞬間

飛び逆立ち蹴り
”ライジングタックル”で撃破して
リチャードは反対に宙に浮き
テリーは着地と同時に気を纏ったコブシを作り
ばんざいをした瞬間
ダッシュパンチ
”バーンナックル”

それがリチャードの背中に当たり
Ｋ・Ｏ

　背中を向いて帽子を飛ばしてから
「Ｏ・Ｋ！」

強いな

　俺の次の対戦相手は
格闘ステルス
前ラジャダムナン系ムエタイチャンプホア・ジャイに決定となった。