恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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597部分:第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその十一
第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその十一
「御前等もうここまで来たのか」
「動くの速くない?」
「んっ?初対面だぞ」
「っていうか御前等何者だよ」
彼等の返答はこうだった。
「おいら達これから袁術さんのところで兵になりに行くんだよ」
「その途中なんだけれどよ」
「とりあえず俺達は真面目に生きてるぜ」
いつもの真ん中の男も出て来た。
「どっかの誰かと間違えてるみてえだがな」
「しかし似ているな」
「そっくりじゃない」
魏延と馬岱はまだ言う。
「世の中似ている者は何人もいるか?」
「私あんた達とそっくりの人達に何度も会ってるけれど」
「だから初対面だぞ」
「そうだよ。俺達今まで益州にいたんだからな」
また太いのと小さいのが話す。
「牧様がいなくなって頼りなくなったから」
「それで袁術様のところに行くんだよ」
「また癖の強い人のところに行くな」
馬超はそのことが気になって述べた。
「あの人結構あれなところあるぞ」
「けれど食えることは確かだからな」
真ん中の男はそのことを考えて動いていた。
「だからな。それでだよ」
「それでなのか」
「ああ、じゃあこれでな」
彼は関羽に対しても言葉を返した。
「また縁があればな」
「すぐに会える気がして仕方ないのだ」
張飛はその三人を見て呟く。
「というかあんた達の顔は本当に何度も見るのだ」
「んっ、そういえばあんた」
「あれか?」
太いのと小さいのがその張飛の顔を見てふと言うのだった。
「華雄将軍か?」
「違うか?」
「誰なのだ?それは」
張飛は彼女のことを知らなかった。
「聞いたことがあるようなないようななのだ」
「ええと。もう一人の鈴々ちゃん?」
劉備は視線を少し上にやって話した。
「若しかして」
「ううむ、それはあるかもな」
これは関羽も考える顔で述べた。
「公孫賛殿も以前あの張遼と似ていたと思ったしな」
「あれっ、そういえば急に声が変わった?」
劉備も関羽の言葉で気付いたのだった。
「パイパイちゃんって」
「姉上、白蓮殿ではないのか?」
ここでも名前を間違える劉備だった。
「私もあの方のことはどうしても忘れてしまうが」
「包丁を持っていれば思い出すのだけれど」
黄忠はそれで思い出すというのだった。包丁でだ。
「それだったな」
「そういえば。あの人って電車が似合いそうね」
神楽は神楽でこんなことを言いはじめた。
「人を後ろから押すような」
「何か知らないが物騒だな」
関羽もこう指摘する。
「あの方にまつわる話は」
「あと何気に。天和ちゃんも?」
劉備は張角の話もした。
「結構聞くけれど」
「何をなのだ?」
「ええと。鉈とか鋸とか刀とか」
確かに物騒なものばかりである。
「それとかバールのようなものとかクラブとか」
「全部人を殺すものね」
神楽がそうしたものを聞いたうえで述べた。
「アイドルがそんなもの使うのかしら」
「それで中に誰もいませんよって」
劉備はさらに言った。
「そうした感じで」
「んっ?そういえば姉上は」
「その張角に似てるのだ」
関羽と張飛はこのことに気付いた。
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