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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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484部分:第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと三


第三十九話 幽霊、袁術を驚かせるのこと三

 そうなるとだ。急にその道観からだ。子供達が次々に出て来た。
「よし、やったな」
「ああ」
「気を失ったな」
「ざま見ろってんだ」
 こうそれぞれ言ってだ。倒れている劉備達を取り囲む。そうしてそのうえでまた話をするのだった。
「お金あるかな」
「あるだろ、少しは」
「それよりも武器凄いのばかりだよな」
「ああ、そうだよな」
「特にこのお姉ちゃんの剣な」
 劉備の剣が最も注目されていた。
「これ、高いよな」
「ああ」
「かなりな」
「凄い値段で売れるぜ」
「服だって」
 それも見る。一行の服は子供達が着ているみすぼらしいものと比べると確かに立派である。そうした服を見てまた話すのだった。
「この服もな」
「ああ、売れるよな」
「じゃあ早速な」
「身ぐるみ剥がして」
「おい、待て」
 だがここでだ。関羽が最初に起き上がった。
「それは駄目だ」
「えっ、起きてきたぞ!」
「気絶したんじゃなかったのか!?」
「嘘だろ、こんな」
「嘘ではない」
 こう返す関羽だった。
「全く。何を考えているんだ」
「全くなのだ」
 今度は張飛だった。
「泥棒は駄目なのだ」
「うわ、次から次に起きてきたぞ」
「このお姉ちゃん達何なんだ?」
「悪い奴等か?」
「おいら達をどうするつもりなんだ」
「あの、別にそんなことは」
 怯えだした彼等に劉備が告げた。
「ないから」
「ないって言われても」
「俺達をやっつけに来たんじゃないのか?」
「そうじゃないのか?」
「それはないから」
 また彼等に言う劉備だった。彼女はにこりと笑って言っている。
「私達はお化けを退治しに来たけれど」
「じゃあやっぱりじゃないか」
「俺達をやっつけに来たんじゃないか」
「そうよそうよ」
「だからそれは違います」
「お化けじゃありませんでしたから」
 孔明と鳳統も子供達に言ってきた。
「それよりもどうしてここに?」
「こんな場所で一体何を」
「あの」
 そしてだ。ここで道観から女の子が出て来た。胸が大きく楚々とした外見のだ。その彼女が出て来てそのうえで劉備達に言ってきたのだった。
「それは」
「貴女は」
「お話させてもらいます」
 彼女が言うとだった。その左右に青い服と赤い服の男達が出て来た。そしてもう一人いた。赤と白の派手な服を着た白塗りの男である。
 彼等がだ。劉備達に言うのだった。
「知恵を入れたのは俺達だ」
「この子達にな」
「そうしたんだよ」
「あら、貴方達は」
 神楽は彼等の姿を見てすぐに言った。
 
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