転生とらぶる
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ガンダムW
1756話
ホワイトスターと繋がり、あっという間に戦乱が終わった日の、翌日……俺の姿はW世界の中でもとびきり豪華なホテルにあった。
その最上階のVIPルーム。
それこそ、一晩泊まるだけで数百万が飛ぶんじゃないかと思える程の部屋だ。
俺はそんなホテルの寝室で、優雅な寝起きの一時を楽しんでいた。
……もっとも、今の俺を見ればとてもではないが優雅なとは言えないだろうが。
何しろ、ベッドの上にはレモン達極上の美人ばかり13人がそれぞれ何も着ていない状況で疲れ切り、意識を失うようにして眠っているのだから。
それこそ昨日の夜にこの部屋で行われた名残として、部屋に広がっている臭いも込めてその残滓が残っている。
半ば寝ぼけ眼でキングサイズ……もしくはもっと巨大だろうベッドの上を見渡すと、白い肌に様々な体液が付着しているレモン達の姿が見える。
そんな状況であっても、昨夜の疲れからか全員がまだ起きる様子はない。
まぁ、凛と綾子が加わったって事で、文字通りの意味で裸の付き合いが行われたからな。
そういう意味では新しいメンバーが入った事により、多人数での行為に慣れているレモン達も色々と新鮮だったのだろう。
……凛が色々な意味で鳴いて、啼いて、更には泣いていたのは……確かに色々と興奮した。
ともあれ、部屋の時計によると既に午前8時過ぎ。
本来ならそろそろ起こした方がいいんだろうが……行為が終わってというか、俺以外の全員が体力の限界を迎えて潰れてしまったのは、午前3時過ぎだった。
ラピスやルリと会って、色々と会話をし、食事をし、元々体力がそれ程ないラピスとルリが眠ったのが午後8時過ぎ。
それからずっとだから……うん、まぁ、体力の限界になったのも分からないではない。
取りあえず……俺は腕を枕にし、柔らかで魅力的な肢体を押しつけているレモンの髪を撫でながら、今日の予定を考えるのだった。
「もうっ! 本っ当に体力お化けなんだから! これだけに人数がいてもこっちが先に全滅するってのは、どうなのよ」
午前10時過ぎ……ようやく全員が目を覚まし、まだ若干の疲れが残っているものの、シャワーに入って昨日の汚れを落とし、身嗜みを整えた俺達は、ルームサービスで頼んだ朝食を食べ終え、ホテルからのチェックアウトを済ませた。
……ちなみにルームサービスを持ってきた人物は、このホテルを用意したノベンタから色々と聞かされていたのだろう。部屋の中の光景を見ても、特に驚いたような様子はなかった。
まぁ、寝室に入っていたらどうなったかは分からないが……
「そう言われてもな。何だかんだと一番喜んでたのは凛だったんじゃないか? ……いや、この場合は悦んでと言うべきか」
「ちょっ、いきなり何を言ってるのよ!」
「はいはい、2人ともその辺にしておきなさい」
そう言うのは、俺との付き合いが一番長い……つまり、多人数でのそういう行為についても慣れているレモンだ。
……その慣れの為か、何だかんだでレモンの手により凛が啼いた声は一際激しかったのだが……その辺りは夜は夜、昼は昼と分けているので、特に気にしたりはしない。
「けど、私も凛の意見には少し賛成よ? 本当なら、もう今頃はガンダニュウム合金だったかしら? それの研究とか、エピオンの分析とか、そういうのを研究している筈だったのに」
それでも若干の不満はあるのか、レモンにしては珍しく少し拗ねた様子を見せる。
ちなみに空間倉庫の中に入っていたガンダニュウム合金やエピオンを始めとした、俺がこの世界で入手したMS、それ以外にも輸送機や潜水艦といった代物はもう全部渡してある。
未知の素材があると聞いて技術班が我慢出来る筈がなく、昨日ラピス達と一緒にやってきて、その場で俺に空間倉庫から出させるとホワイトスターまで持っていったのだ。
ともあれ、結局昨日はW世界で一泊したということもあり、これからのW世界について色々とノベンタ達と話し合うよりも前に一旦ホワイトスターに戻る事になっていた。
……どうせなら、最初からホワイトスターにある俺の家で夜を楽しめばよかったような気もするんだが、ノベンタからの気遣いを受けないわけにもいかないしな。
それに、この世界の高級ホテルというのも体験してみたかったし。
夜の大半をベッドルームですごしたが、それでも食事とかはかなりのものだった。
W世界でも最高峰のホテルと言われているだけはあるな。
特に夜景の見えるレストランでミナト、エリナ、凛、綾子の4人に時の指輪を渡したというのは、いい雰囲気だったんじゃないかと思う。
それもあって、夜が激しくなってしまったのは間違いのない事実だが。
「魔法球があるんだから、その辺りは十分余裕があるだろ?」
外の1時間が、中では48時間という魔法球。
普通に使えば急激に老けてしまう代物だが、時の指輪……またはシャドウミラーの面々が持っている受信機があれば、それこそこれ以上ない程に有効に時間を使えるマジックアイテムだ。
技術班の面々はそこに篭もってる事が多いんだよな。
外での1ヶ月半……もう俺の顔を忘れてる奴とかもいたりするんじゃないだろうな?
その辺り、技術班では普通に有り得るという風に思ってしまうのは、恐らく俺だけじゃない筈だ。
「それでも、なるべく早く研究してみたいと思うのは研究者として当然でしょう? ねぇ?」
レモンの視線が向けられたのは、マリュー。
そのマリューも、レモンの言葉には躊躇せずに頷きを返す。
「そうね。PS装甲や、T-LINKフレームにガンダニュウム合金を使えばどうなるのか……ちょっと楽しみではあるわね」
「私としては、バルジを実働班で戦力化出来ると楽なのだが」
「うん? コーネリア、ピースミリオンだったか? それはどうするんだ?」
スレイの疑問に、コーネリアは難しそうな表情を浮かべて首を横に振る。
「基本的に高い戦闘力がない以上、母艦的な役割になるのだろう? ならば、それこそシャドウミラーの場合はニヴルヘイムがあれば十分だと思うが」
そんな風に意見を交わしながらも、俺の影のゲートを使って転移する。
到着したのは、当然のようにゲートを設置してある無人島。
一瞬ゲートを警護しているメギロートや量産型W、シャドウがこちらに視線を向けてくるが、そこにいるのが俺だと判断すると、そのまま警備に戻っていく。
そんな連中を尻目に、俺達はゲートの前に行く。
「さ、まずは凛と綾子の2人からね。……アクセルの持っているゲートが動かなかったんだから、これが人生初の世界間移動……いえ、違うわね。凛と綾子は第2魔法だっけ? それでこのW世界に来たんだもの。となると、魔術や魔法じゃなくて科学の力で世界を移動する事になるのね」
「……ええ」
科学という事で、凛が緊張した表情を浮かべる。
まぁ、科学を苦手としている凛であっても、自分で操作するのではないのなら、問題はない筈だ。
「いいわよ」
「行くわ」
そして事実、ゲートでの転移は特に何も起こることなく完了する。
それでも安堵の息を吐いた俺と綾子は、別におかしくはないだろう。
本来なら全員が一気に転移するのだが……それでも今回は念には念を入れたといったところか。
「じゃ、あたしも行くから」
そう告げ、綾子も転移していく。
そうやって新メンバーの2人が転移し、何故かその流れで1人ずつ転移していく。
「全員で一気に転移すればいいだろうに」
「ま、何となくよ、何となく。凛と綾子をああいう風に転移させたんだから、それに習った方がいいでしょ?」
ミナトが笑みと共にそう告げ、俺以外の全員が転移し終える。
そうして最後に残った俺が量産型Wに転移するように頼み……転移フィールドが生成された瞬間、自分でもどのような理由かは分からないが、身体中に何か衝撃のようなものが走る。
「なっ!?」
何故そんな事になったのかは、分からない。
だがそれでも……咄嗟に量産型Wに転移装置を止めるように言おうとするも、ここまで来た状態では既に咄嗟に止める事も出来ない。
そして気が付けば、俺の意識は転移フィールドの光によって染め上げられるのだった。
「ちょっと……なぁ、あんた。おいってば。こんな季節にこんな場所で寝たりしたら風邪を引くぜ?」
「ん……」
聞こえてきた声に、ふと意識を取り戻すのが分かる。
そうして目を開けると、そこにいたのは1人の男だった。
年齢はまだ10代半ばから後半といったところで、デュオや五飛よりも少し上といったところか。
ただ、戦いの中で生きてきたデュオや五飛に比べると、随分と平和そうに見える。
いや、W世界だからこそ……そしてガンダムのパイロットだからこそそうなのであって、実際には10代半ばというのは青春真っ盛りといった年代だろう。
少なくても、俺のように血に塗れた青春なんてのは、普通なら有り得ないのだから。
「なぁ、おい。本当に大丈夫か? どこか身体の具合でも悪いのか?」
「あ? ああ、大丈夫。大丈夫だ。ちょっと昨夜が遅くてな」
呼び掛けられる声に、改めて目の前の人物を見る。
このくらいの年齢にしては珍しく、顎髭が生えている。……もっとも、その髭の量はそこまで多いという訳でもないのだが。
それと帽子を被っているのも特徴か。
「ったく、寝不足かよ。こんな寒い時季に自殺でもする気か?」
「あー、悪いな。今度から気をつけるよ」
そう言い、まだ何か言いたげだった男と別れる。
周囲の様子を眺めると、そこはどこにでもある街中といった様子だった。
俺がいたのは人もいない神社。その神社の境内で横になっていたらしい。
……何で俺がこんな場所に?
そんな疑問を抱きながら、そのまま神社を出ていく。
視界が小さいな。
空間倉庫の中から鏡を取り出して今の自分の容姿を確認すると、いつもの20代ではなく、10代半ば……さっき俺に声を掛けてくれた奴と同年代くらいか。
「俺ッチにも、どうか、どうか、どうか恋人が出来ますように!」
そんな声が神社の方から聞こえてくるが、恋人が欲しいのなら行動に移すのが先だろうに。
まぁ、神頼みってのは……神殺しという俺の立場からすれば、色々と思うところはあるんだが。
ともあれ、現在の状況を確認するのが先だろう。
そんな風に思いながら、人の多い方に向かって歩く。
こうして見る限りだと、今の季節は冬といったところか。
歩いている者達は全員が冬服を着ており、マフラーをしている者も多い。
俺が覚えている限りはまだ季節は秋ではあっても冬……それも真冬といった感じにはなっていなかった筈。
となると、ここはW世界じゃないのか?
勿論地球でも反対側に行けば、話は別だろうが。
……そこまで考え、俺は意識を失う直前の事を思い出す。
そう、ゲートを使ってホワイトスターに戻ろうとした時、何か違和感があって……だが、既に転移フィールドは生成され、転移のプロセスに入っていた為にそれを中止する事も出来ず……転移した。
その辺りを考えれば、やはりここはW世界ではないのだろう。
また、当然この景色から考えても、ホワイトスターという事も有り得ない。
SEED世界、ギアス世界、ネギま世界、マクロス世界、ナデシコ世界……といったように、今まで俺達が行った世界であるという可能性はあるが、一番高い可能性としては、やはり未知の世界といったところだろう。
それでもマブラヴ世界のように人類滅亡待ったなしといったような世界ではない辺り、まだしも救いだったか。
そうして歩いている内に、駅前に到着する。
こうして見る限りだと、日本なのは間違いない……と思う。
ただ、髪の色が結構派手な色の者が多いから、何か俺が知らない原作の世界という事で間違いない筈だ。
近くにあるファーストフード店に入って、ハンバーガーを購入してみる。
一応俺が持っていた金が使えたのを確認出来たから、日本で確定と。
……本来なら別の世界の日本円をこの世界で使うのは色々と不味いんだが……それでも、今は緊急事態だという事で何とかなるだろう。
ただ、ここが日本となると、活動資金をどうするかが問題だよな。
宝石の類を売るにも身分証が必要だし……W世界のように傭兵とかがいるような世界ならいいんだが。
もしくは、どこかの反社会的な組織に入り込んで、金を奪ってくるか。
そんな風に考え、情報収集をしている間に、やがて時間は過ぎて夜になる。
幸い俺は混沌精霊なので真冬でも寒さは気にならないが、それでも他の者の目から見れば色々と奇妙に映る訳で……現在俺はファミレスの中で食事をしながら買い集めていた本を読んでいた。
どうやらこの辺りは桐条グループとかいう財閥が主となって開発したらしいな。
そうして時間が経ち……店員からの目が鬱陶しくなり、一旦ファミレスを出る事にする。
支払いを済ませ、店から出ようとした時、不意に妙な感じがあった。
何だ?
その感じに周囲を見回すと、先程までレジを打っていた店員、夜食を食べていた会社員、騒いでいた集団……それら全てが、棺へと姿を変えていた。
「これは……何があったんだ?」
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1435
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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