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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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468部分:第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその十四


第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその十四

「いい」
「わかったのです。それじゃあ」
 何とか笑顔を作ってだ。そうして告げたのだった。
「また会うのです」
「わかったのだ」
 張飛が挨拶を返した。お互い笑顔になっている。
 そうして言い合ってだ。別れたのだった。
 お互いに手を振り合って別れた後でだ。孔明がにこりと笑ってその張飛に言ってきた。
「それで鈴々ちゃんは」
「何なのだ?」
「優しいんですね」
 こう彼女に言うのである。赤い夕焼けの中でだ。
「本当に」
「鈴々が優しいのだ?」
「はい、とても」
「それは気のせいなのだ」
 ムキになった顔で言い返す張飛だった。
「鈴々は全然優しくないのだ」
「そうなんですね」
「そうなのだ。だからそれは気のせいなのだ」
「わかりました」
 笑顔のまま頷く孔明だった。
「それじゃあ今はですね」
「今はなのだ?」
「晩御飯食べましょう」
 こう提案した。
「いいですね」
「晩御飯なのだ」
「はい、何がいいですか?」
「何でもいいのだ」
 料理の種類にはこだわらないというのだ。
「ただ」
「ただ?」
「たっぷり食べるのだ」
 そうするというのである。
「もう嫌になるまで食べるのだ」
「はい、じゃあそうしましょう」
「全く。御前は」
 関羽はそんな張飛を見て優しい笑顔になっていた。
「相変わらずだな」
「相変わらずとはどういう意味なのだ」
「言ったそのままだ」
 こう言うのだった。
「本当にな」
「そうなのだ」
「じゃあ早く行くか」
 馬超も笑顔で言った。
「あたしもお腹ぺこぺこだしな」
「そうだな。メンマをだな」
 趙雲はここでもそれだった。
「食べに行くとしよう」
「そうですね。それじゃあ」
 最後に劉備が言ってだった。
「明日の袁術さんとの面会の為に」
「英気を養いましょう」
 黄忠が応えてだった。一行は夕食を食べに向かったのだった。そうしてその袁術とだ。いよいよ会い剣の話をするのであった。


第三十七話   完


               2010・10・12
 
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