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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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464部分:第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその十


第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその十

「それに愛紗も何だかんだで手を出さなかったな」
「そうだな。無理強いはしないと」
「それ考えるとやっぱりいい奴だな」
「うむ。どうも宦官の孫ということを異様に気にしておられるがな」
「あれはかなり問題だな」
 趙雲はおもちゃを見ていた。
「曹操殿にとってな。厄介な話だ」
「私達が想像している以上にか」
「そうだ、厄介だ」
「劣等感ね」
 神楽がここでこう言った。
「要するにね」
「自分のそうした部分を忌む気持ちですね」
「そうよ。それを何とかしたいのよ」
 神楽はそのことをはっきりと指摘したのだった。
「曹操さんはね」
「そして袁紹殿もか」
「あの人もなのだ?」
「そうだ、劣等感だったな」
 関羽毛は張飛に答えながら神楽に問うた。
「それだったな」
「ええ、そうよ」
「それだったのか」
 また言う関羽だった。
「あの方も袁紹殿も」
「そうしてね」
 ここでまた言った神楽だった。
「劣等感が強い人はね」
「うむ」
「そうしたことを持っていない人には」
「そうした者にはか」
「かなり強い対抗心を燃やすわ」
 そうだというのである。
「それが問題ね」
「そうなのか。では袁紹殿は袁術殿に」
「いや、それはないな」
「ないのか?」
「歳が離れ過ぎている」
 趙雲が言ったのだった。
「だからだ」
「それでないのか」
「ないな。嫌っていてもだ」
「ううむ、そうしたことも関係あるのか」
「そういえばあたしもな」
 馬超は槍を見ていた。子供用のおもちゃであるがそれでもだった。
「蒲公英を見てもな」
「その劣等感を抱かないの?」
「ああ、歳が離れてるとな」
 こうその従妹を見ながら話す。
「別にだよな」
「そういうものなのね」
「ああ、そうだな」
 また従妹に告げる。
「別にな」
「歳って大事なのね」
 馬岱は自分の手を自分の口にやりながら述べた。右手は自分の槍を持っている。
「それを考えたら」
「そうね。本当にね」
 黄忠はだ。お菓子を見ていた。
「私も瑠々が私より凄くなってもね」
「嬉しいんですか?」
「やっぱり」
「そうよ。娘の成長は当然ね」
 嬉しいとだ。孔明と鳳統に話す。
「嬉しいわ」
「私まだよくわかりませんけれど」
「そういうものなんですね」
 その孔明と鳳統はガイドブックを見ている。
「親子って」
「子供が自分を超えることが嬉しいんですか」
「劣等感を抱く対象にも条件があるのよ」
 また話す神楽だった。
 
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