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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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457部分:第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその三


第三十七話 呂布、張飛から貰うのことその三

「覚えておくのです」
「それでなのだが」
 趙雲がここで話す。
「貴殿は呂布の何なのだ?」
「聞いて驚くです」
 誇らしげな笑みを浮かべて腕を組んでだ。そのうえでの言葉だった。
「ねねは呂布殿の軍師なのです」
「軍師?」
「そうなのね」
 神楽と月が話す。
「呂布さんの」
「軍師なの」
「そうなのです。呂布はまさに天下随一の武勇の持ち主」
 これはもう言うまでもないことだった。誰もが知っている。
「その恋殿の軍師なのです」
「軍師いるのか?」
「そもそもそれが問題なのだ」
 関羽と張飛が言う。その蹴られた張飛もだ。
「呂布は頭も凄いぞ」
「勘も桁外れなのだ」
「その様ね」
 ミナもそのことを見抜いていた。そうして話すのだった。
「見たところ」
「それにしても」
 黄忠が話す。
「いきなり蹴るというのはどうかしら」
「そうなのだ。思い出したのだ」
 それを思い出した張飛だった。
「御前何なのだ、いきなり蹴るなんて論外なのだ」
「ふん、当然なのです」
 陳宮は腕を組んだまま悪びれない。
「恋殿に気安く声をかけるからなのです」
「うう、口の減らないチビなのだ」
「チビは御前なのです!」
「御前の方がチビなのだ!」
「チビじゃなくて小柄なのです!」
 言い争いになった。しかしであった。
 ここでだ。呂布がやっと口を開いた。
「ねね」
「れ、恋殿!?」
 劉備達はここで蹴られたことを怒ると思った。しかしであった。
「チビと小柄は」
「は、はい」
「同じ意味」
 彼女が言うのはこのことだった。それを聞いた一同は。
 思いきりこけてしまった。その思いも寄らぬ言葉にだ。
「そ、そこ!?」
「言うのはそこなのか」
「これは予想しなかったわね」
「し、しかも」
 月が起き上がりながら劉備達に言う。
「劉備さん達」
「え、ええ」
「下着見えてたし」
「えっ!?」
「劉備さんはピンクで」
 まずは彼女の下着の色からだった。
「それがばっちりと」
「あっ、見られた?」
「関羽さんと趙雲さんは白ね」
「うっ、見られてたか」
「困ったことだ」
「孔明ちゃんと鳳統ちゃんはそれぞれ熊とお花の柄ね」
「はわわ、その通りです」
「あわわ、恥ずかしいです」
「最後に馬超さんがいつものエメラルドグリーンで」
「あたし緑好きだからな」
 全員その通りだった。まさにだ。
「ずっこけるのはいいけれど」
「ううん、見られるのは」
「恥ずかしいものだな」
 劉備と関羽は頬を赤らめさせていた。
 
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