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ドリトル先生と悩める画家

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第十一幕その六

「またいいんだよね」
「そうそう、そっちも楽しみだね」
「じゃあそちらをメインに楽しみましょう」
「日本酒もあるでしょうし」
「先生んにはそちらも楽しみよね」
「うん、とてもね」
 実際にというのです。
「心からだよ」
「やっぱりそうね」
「先生日本に来てそっちも変わったわ」
「食べることが大好きになって」
「イギリスにいた時とは別人よ」
「うん、例えば紅茶にしてもね」
 先生が何よりも好きなこちらもです。
「全然違うんだよね」
「そうそう、葉が違うわ」
「もうお水は言うまでもないし」
「そう考えたらね」
「そちらも最高」
「紅茶にしても」
 皆も言います、それも口々に。
「それで変わったのね」
「先生も美味しいことに目覚めた」
「そちらにも」
「そうなったね、じゃあね」
 それならというのでした。
「是非戎祭りに」
「二月十日の」
「そちらに行きましょう」
「お参りして食べて雰囲気も楽しんで」
 お祭りのそれもです。
「色々あるね」
「寒いけれど冬のお祭りも素敵だから」
「皆で楽しみましょう」
「是非共」
「厚着は忘れないで」 
 やっぱり寒いからです、先生はこのことは忘れていません。
「行こうね」
「人の熱気が凄いだろうけれど」
「やっぱり冬だし」
「暖かくしてね」
「そうしてやっていきましょう」
「そうそう、さもないと風邪をひくからね」
 だからです、何といっても。
「皆の毛も冬のものになっているしね」
「それであっかいんだよね」
「冬でもね」
「それに僕達は元々体温も高いし」
「先生よりも寒さに強いんだよね」
「鳥類や哺乳類は変温動物だしね」
 先生はこのことからもお話しました。
「寒さにも強いんだよ」
「それもあるんだね」
「私達は変温動物でもある」
「このことも大きい」
「そうなんだね」
「そうだよ、まあとにかく僕は厚着をしていくよ」
 先生がそうすることは変わりませんでした。
「そうして行こうね」
「うん、是非ね」
「お参りして」
「そして出店で色々食べて」
「そうして楽しもうね」
 皆も笑顔で言ってでした、そのうえで。 
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