| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

詩集「Variationen」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

真冬の桜 ~Erinnerungen~



淡い輝き放ちながら
真夜中の街に舞い降る雪
恋しい人を想う帰り道
吐息の白さNebelschwaden

雲の間に見え隠れする
月影の明かり…不安な心
道に落ち逝く雪を見つめる

真冬の桜 咲く
街灯の下枯れ木を染めて
雪さえも想う春への憧れ
真冬の桜 咲う
心の樹にも優しさ降らせ
咲かせたい…想い出と云う花を

忘れることない記憶
君に恋してるんだ…


英雄(ヘルト)なんてガラじゃない
求めた愛に殉じた魂(ココロ)
ありのままで君を抱きしめたい
胸の痛みUntauglichkeit

冷たい風に弄ばれて
舞い上がる雪…求める場所
雲に覆われた空に星を探す…

真冬の桜 咲く
凍れる結晶(カラダ)に輝く生命(イノチ)
咲き誇れ…夢 溢れるほどに

この恋も愛も幻想の甘い夢?
見えない明日…すれ違う想い…

真冬の桜 咲う
寒さに憩え儚なき花たち
恋の優しさ夢見て眠れ
真冬の桜 咲く
冬の夜空に思い出よ舞え
朝陽が射したら消えゆく幻

このひとときだけを
輝かせ…



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧