詩集「Variationen」
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Dimness
雑多な音の交差する空間
想いさえ秘める薄曇りの空
忙しさにかまけて心に気付かず
笑顔さえまるでハリボテのよう…
淋しさを抱えてどこへ行くの?
目覚めさえ望まずに…その瞳の陰りは…
儚なさを知ってるから
人は強く生きてゆける
虚しさを知ってるから
人は優しくなれるのだから
どこかへ行けるだろうか?
高く舞い上がった青空へ
見知らぬ風景への憧れは
懐かしい心の奥の宝石
今ここに在ること
みんな感じていたいんだ
ささやかな祈りと醜い心
感情さえ隠す日常の仮面(ペルソナ)
疑問すら差し挟めない世界で
真実(ホントウ)なんて意味あるもの?
人を愛することに果てはある?
言葉にさえ出来ない
この胸の想いは…
別れを知ってるから
出会いを求めて生きている
哀しみを知ってるから
未来を信じ歩いてゆける
回り続けるこの小さな惑星(ホシ)の上
立ち止まることもあるけど
きっとどこかへ繋がってゆくはず
あきらめ悪くてもいいよね?
ほら、遠くを見てよ
雨雲が晴れてゆくよ
陽射しの差し込む
その下に
虹が架かると
いいね…
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