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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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383部分:第三十一話 張三姉妹、書に気付くのことその三


第三十一話 張三姉妹、書に気付くのことその三

「ボディーガードが必要かしらと思ってたし」
「そうよね。いいわよね」
 張角も言う。
「どうかしらバイスさん、マチュアさん」
「ええ、そうね」
「いいと思うわ」
 二人のマネージャーもそれでいいとしたのだった。
「三人共それでね」
「いいんじゃないかしら」
 二人も賛成した。こうしてであった。
 三人は三姉妹の親衛隊長兼護衛役となった。そのうえで常に同行することになった。
 それが決まったその日にだ。三人は三姉妹と共に料理店で昼食を食べていた。ただしバイスとマチュアはそこにはいなかった。
「あれっ、あのお二人は」
「一体どちらに?」
「ああ、バイスさんとマチュアさんはね」
 張角がいぶかしむ三人に対して話す。
「お食事はいつも二人だけなの」
「そうなのですか」
「それでおられないのですか」
「そうよ。大抵お昼の時も食べながらお仕事してるみたい」
「大変ですね、マネージャーも」
「そうですね」
 三人は張角の言葉に納得した顔で頷いた。
「それでなのですか」
「とても真面目ですね」
「はい、勤勉です」
「そうそう、あの二人て凄いのよ」
 張梁は五目そばをすすりながら話す。
「もう物凄い仕事できるんだから」
「敏腕マネージャーなのですか」
「そうなるわね。ほら、あたし達ってさ」
 張梁はさらに話す。
「これまでしがない旅芸人だったけれど」
「売れるまではそうですよ」
「誰だって」
「ですがそこからですから」
「そうなのよね。それで今のお仕事は全部あの二人が管理してくれてるの」
 そうだというのだ。
「これまではあたし達自身でやってたけれどね」
「具体的には私が」
 張宝は餃子を食べている。海老蒸餃子だ。
「やってたのよ」
「しかし今では専属マネージャーが来てくれるまで、ですか」
「凄い躍進ですよね」
「まだまだこれからよ」
 張角は満面の笑顔で言う。そこで胸が揺れる。
「私達は漢以外の国にもデビューするわよ」
「はい、私達はいつもです」
「貴女達についていきます」
「不束者ですが宜しく御願いします」
「有り難う。それじゃあね」
 張飛はにこにことしたまま三人に話す。
「三人共これからはね」
「はい、これからは」
「一体」
「何でしょうか」
「お食事の時はいつも一緒に食べましょう」
 そうするというのである。
「それはいいかな」
「えっ、お食事をですか」
「今だけではなくですか」
「いつもですか」
「ええ、そうよ」
 そうだというのであった。
「だって私達の護衛役よね」
「はい、そうです」
「その通りです」
 このことは忘れていなかった。三人は真面目な顔で話す。
 
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