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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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2部 P・T事件
2章 ライバル魔道師登場
  わかりあえないきもちなのかな

 海鳴温泉での一件から数日が経った。
あの一件以来、なのははよく物思いにふけるうになっていた。
いつも、少しぼーっとしていることが多くなっている。
そのため、綾も心配はしているのだが、とりあえず見守っていた。

「ーーのは?ーーてるの?」

 なのはがアリサを無視しているように見えてきた。
助け舟を出したほうがいいかなと思ったその時

「ちょっと、いい加減にしなさいよなのは!」

 ーードン、という机を叩く音が聞こえて、なのはは思わずハッとした。
見ると、なのはの机の上に手が置かれていて、
目の前には怒った表情のアリサが立っていた。

「さっきから何度も何度も呼び掛けてるのに上の空で、何?そんなに私達と話すのがつまらない!?」

「え、えっと……そうじゃなくて」

「だったら何よ!?」

もう一度、アリサが机を強く叩いた。

「ご、ゴメンね」

「ゴメンじゃないわよ!……もういいわ。
そんなに一人でボーッとしていたいのならずっとそうしてなさい!」

そう吐き捨てるように言うと、アリサは教室から出て行った。

「なのはちゃん、大丈夫?」
「う、うん。大丈夫」

すずかが心配したようになのはの顔を覗き込んだ。
顔を合わせられなくて、なのはは思わず目を反らす。

「良いよ、すずかちゃん。今のはなのはが悪いんだし……」

「そ、そんな事ないと思うけど、アリサちゃんも言い過ぎだよ。……少し話してくるね?」

「ゴメンね」

 アリサの後を追うすずかの背中を  
見つめながら小さくそう言うなのは。
その光景を自分の席で見つめる俺は、静かに教科書を机の中に入れる。
なのははまぁとりあえず一人にしておいてアリすずをフォローにいくとするか
アリサとすずか向かった方に行くと以外と簡単に見つかった。
二人は教室の近くの階段の踊り場で話していた。
下へ降りようとするアリサにすずかが呼び止めているようで、
アリサは肩を震わせて自分の思いを吐くように叫ぶ。

「少しは役に立ってあげたいのに……! 
どんな事だって良いから、何もできないかもしれないけど、
少なくとも一緒に悩んであげられるじゃない!」

「やっぱりアリサちゃんは、なのはちゃんの事が好きなんだね」

「そんなの当たり前じゃない!」

やはり友達思いだよね。いい子達ばかりだよ
うんうんこれはフォローの必要ないよね
話に夢中になっていたがどうやら気付かれてしまった。。

「あ、綾、いつの間に……」

「ついさっきね。「少しは役に立ってあげたいのに」って所からだったかな」

少しだけ舌を出して笑った。


「あ、アンタ、聞いていたの!?」

 綾にさっき自分が言った言葉を知られたからか、
アリサは顔を真っ赤にする。
そんな自分を落ち着かせるべく、
アリサは咳払いをしながら綾に尋ねる。

「そ、それで、綾は何しに来たのよ?」

「えっと、少しだけアリサに言おうかなっと思ったのだけど
必用ない事と、友情に少しだけ感動したかな。
まぁ、でもなのははは辛い顔してたかな」

「そうだけど……でも、アンタも聞いていたと思うけど、
あんなに苦しそうに悩んでいるんだから
少しはあたし達に相談しなさいっての!
解決は出来ないかもしれないけれど
共有することによって
気がはれることもあるでしょ」

「私ならそんな言葉言ってくれたら嬉しいけど?」

「言えるわけないでしょうが!」

「まあまあ、アリサちゃん、落ち着いて。
綾ちゃんも心配しているから言ってるんだよ?」

「まぁ、アンタの言葉にも一理あるけど、
そこは先になのはが言うべきよ。
自分から悩んでいる事を話せば……」

「そりゃそうかもね
でも一人で悩むときもあるから
そんな時にそれとなく応援してあげたり
いってくれるのを待つのも親友じゃないかな」

「まぁそうね」

「そろそろ休憩時間も終わるから戻ろう」

「そうだね。戻ろう、アリサちゃん」

「そうね」

 
なのはは3人が帰ってきたのを確認して

「おかえり」

「うん。なのは、大丈夫?」

「あ、うん。大丈夫だよ……」

 明らかに大丈夫じゃない表情をするなのは。
相当気にしているようだ。無理もないけど。
するとアリサが意を決したかのように息を吸い込んだ。

「なのは」

「な、何?アリサちゃん」

「あんたが何悩んでるのかは知らないわ。でもね、私はいつまでも待つつもりよ。
いつかその悩みが晴れる時を」

「う、うん……」

「そのかわり解決したら教えなさいよ!」
そういってなのはから顔を外していっていた。

「ありがとう。アリサちゃん」

「その、さっきはゴメン」

「ううん。私の方こそ、ゴメンね?」

 お互いに謝る二人。この時ほんの少しでも二人の、いや三人の絆は深まっただろう。
友情はそうやって育まれるものなんだなぁと転生してから知った。。
この人生になって知ることが多くすごく充実している。
基本前世では友人なんて作らなかったし本当に一からやり直している気がする。

 綾は二人と別れた後、ジュエル・シードの探索も兼ねて街を歩いていた。
少しでもなのはの負担が減ればいいなぁと探索していた。
もうすっかり日が暮れてしまったか、そろそろ戻らないと心配を掛けてしまうかなと思った。
綾が視線を上げた先では、太陽は沈み始め、街灯がほんのりつき始めていた。
周囲にもサラリーマンがおおくなってきているので小学生があ外に出て出歩くのはそろそろタイムリミットかなと思ったときだった。


「この反応は……?ジュエル・シードを強制的に発動させようとしているのか?」

 綾は強い魔力を感じ、視線をそちらへと向ける。

 これは周囲結界かいうことはユーノがかけたのか。
おれはすぐに現場に向かうと丁度二人が

 
「リリカルマジカル――」

「ジュエル・シード――」

「「封印!!」」

 なのはとプレシアがそう叫ぶと同時に、二人はジュエル・シードへと砲撃を放った。
そしてそれはジュエル・シードへと直撃し、魔力を放出していたジュエル・シードも止まり、
一旦の落ち着きを見せる。

 綾の視線の先ではすでにプレシアとなのはが戦闘を始めている。
なのはが歩みを進め、プレシアへと声を掛けてくる。

「――この間は自己紹介出来なかったけど、
わたし、なのは。高町なのは。私立聖祥大付属小学校三年生――」


 戦闘中に自己紹介をするなのはって・・・ある意味凄いのか
プレシアは手に持っている斧系のデバイスに力を込める。

(悪いけど、さっさと終わらせる)

『Scythe form』

 プレシアが構えたバルディッシュから、魔力で作られた刃が出てくる。
その姿を見たなのはが悲しい表情となりながらも、レイジングハートを構える。
プレシアはデバイスを上段に構え、
瞬時にその場から移動し、なのはへと振り下ろす。
眼にも取れない動きとはこの事かもしれないぐらい早かった。
それでも美由希さんの方が速いと俺自身は思った。
だが、そのプレシアの斬撃は空を切る。
なのははぎりぎりまで気付かなかったが、
なのはのデバイス、レイジングハートがなのはを助けるため、瞬時に飛行魔法を発動し、その攻撃を回避したのだ。
プレシアは上空へと飛翔したなのはへと視線を向ける。

 あのデバイスすごくインテリジェンスが高い
テイルズのソーディアンクラスはあるんじゃないかと思う。
プレシアはデバイスを握っている手に力を込め、なのはの方へと突撃を仕掛けていった。
その後、プレシアは何度もなのはへと攻撃を仕掛けるが、決定的な攻撃を入れることが出来ない。
 
不破の血統なのだろうか戦いの経験が成長がすごく早い
猫のときはほぼ何も出来なかった子が今ではあんなにガードをしている。
仮想戦闘をそんなにしていたのかなと思う。
それにしても早い
天才ってこんなこというのかなと俺は感じた
足りない部分はレイジングハートが補助している
素晴らしいパートナーシップだと思った。

プレシアはスピードを活かし、
またもなのはの背後を取り、同じように斬撃を繰り出す。

『Flash move』

またもレイジングハートの声と同時に、
プレシアの攻撃は回避され、
逆になのはがプレシアの背後へと高速で回り込み

『Divine Shooter』

「シュート!」

 なのはが声を上げながら魔力弾を放つ。
とうとうカウンターまで行った
すごいな

『Defensor』

 だが、そんななのはの攻撃もプレシアの相棒である、
デバイスの防御魔法によって防がれる。

「ありがとう、バルディッシュ」


そうプレシアが笑顔で呟くと、
バルディッシュと呼ばれたデバイスは明滅することでそれに答える。
プレシアはなのはへと視線を向けながら、お互いにデバイスを構えたまま、膠着状態となってしまう。
高位魔術師同士の戦いに似たものになってきたね
二人とも、決定的な攻撃をお互いに逃していることから、
このような状態となっているのだ。
見たところ甘いところもあるけれど
年齢的に二人ともすごいな
千日戦闘

「フェイトちゃん!」

「っ!?」

「――話し合うだけじゃ、言葉だけじゃ、
何も変わらないって言ってたけど……だけどっ! 
話さないと、言葉にしないと伝わらないこともきっとあるよっ!」


フェイトちゃん
ならプレシアって誰だ?
俺はてっきりあの子がプレシアだと思っていた。
でもそのセリフアリサに聴かせてあげたいよ。

「ぶつかり合ったり、競い合うことになるのは、それは仕方ないのかもしれない。
……だけど、何もわからないままぶつかり合うのは、わたしは嫌だっ!」

 なのはは自分の思いの丈をフェイトへとぶつける。

「わたしがジュエル・シードを集めるのは、それがユーノくんの探し物だから。
ジュエル・シードを見つけたのはユーノくんで、ユーノくんはそれを元通りに集めなおさないといけないから、わたしはそのお手伝いをしてあげようと思った。
だけど、お手伝いをするようになったのは偶然だったけど、今は自分の意思でジュエル・シードを集めてる。
自分の暮らしている町や自分の周りの人達に危険が降りかかったら嫌だから
これが、わたしの理由っ!」

そうなのはは叫んだ。
フェイトの目をじっと見つめるその表情からは、
迷いは消え失せ、決意が篭っているようであった。
いつでも全力前回なのはの真骨頂だと思った。

「わたしは……」

 思わずといったふうに、フェイトが理由を口にしようとした。
その時、

「フェイト! 答えなくていい!」

「……っ!?」

 駄犬がフェイトを叱咤するように叫ぶ。

「優しくしてくれる人達のとこで、
ぬくぬく甘ったれて暮らしてる
ガキンチョなんかに何も教えなくていい! 
ジュエル・シードを持って帰るんだろ!」

アルフの叱咤激励の言葉を聞き、
フェイトは落ちていた戦意が高まっていく。

 あの駄犬潰したろうか

 そう自身を奮い立たせ、フェイトは瞬時に身を翻して、
ずっと放置にしていたジュエル・シードの元へと向かう。

「くっ……!」

 そんなフェイトを追い駆けるように、
なのはも同じようにジュエル・シードの元へと向かう。
フェイトはジュエル・シードへと勢いそのままに突っ込んでいく。
同じようになのはもジュエル・シードへと突っ込んでいく。 
そして、ほぼ同じタイミングでフェイトはバルディッシュを、
なのははレイジングハートをジュエル・シードを
封印するために突きつけた。
ガキンッ! という音と同時に、ジュエル・シードを挟むようにお互いのデバイスが交錯し、ジュエル・シードに衝撃を与える。

 
 ――その瞬間、ジュエル・シードから強烈な魔力が溢れ出した。

「くっぅぅぅぅ!?」

「きゃぁぁぁぁ!?」

 強烈な魔力の衝撃に、フェイトとなのはは苦悶の声を上げ、その衝撃で吹き飛ばされてしまう。

「フェイト!?」

「なのは!?」

 吹き飛ばされた二人に、お互いの相棒であるアルフとユーノが驚きの声を上げ、それぞれ二人の元へと向かう。

「くっ……」

 吹き飛ばされたフェイトは、上手く受身を取り、
何とか倒れずに体勢を整える。

「大丈夫……? 戻って、バルディッシュ……」

『……yes……sir』

 フェイトは心配そうにバルディッシュに問い掛ける。
バルディッシュのボディは罅割れ、
コアも同じようにボロボロの状態であった。
なのはの方も同じように、レイジングハートが大きく破損していた。

「ごめんね、バルディッシュ」

 待機状態へと戻ったバルディッシュに、フェイトは申し訳なさそうに謝罪し、すぐに表情を切り替える。


 俺は相転移の呪文を使い二人の間に立つ

「二人ともそこまでだ!ゼロもフェイトたちに傷がつくのもあれだから
今回は来るな。このままだとジュエルシードが暴走をする」

フェイトの隣にはいつの間にか漆黒のロングコートに身を包んだ長身の青年が立っていた

「何か案があるのか?」

「今から超破壊攻撃呪文を使いジュエルシードの魔力を分散させる」

「超破壊呪文の一つだから身を守りな」

 俺はマントをひるがえし、
呪文の詠唱に入った。

「大いなる力の三角 六芒 五芒 光と闇 円盤に満つる月と 竜王の英霊に申し上げる 天の理 地の理 人の理 力の円錐ディマジオの紋章もちて 我に聖なる炎 三頭黄金竜の力 与え給え 」

 魔方陣が書かれて空気が震えてきた。
そして俺は力ある言葉を唱える

『皇龍破(マー・ノー・ウォー)』

 その瞬間
黄金の三つ首龍が現れ口からその吐息(ブレス)がジュエル・シードの魔力とぶつかり合う

 頼む間に合えと思いながら呪文を発している
ジュエル・シードが開放されそうになるが
そのまま安定してきた。

 ジュエル・シードは俺の手元に来た。

「このジュエルシードは預かるだが二人がどのようにするがわからないけれど
そのときの二人の意見に合わせるでいいかな」

 2人はこちらを見ている

「今回はかまわないその代わりその言葉が違ったときは
俺がお前を殺す」


「俺も死にたくないから了解」

俺は今の呪文で俺の能力の1つがばれていると思っているので下手なことも出来ないと感じていた。
そして両陣営この場から離れた。


  
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