転生とらぶる
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ガンダムW
1738話
アハト達からD-120コロニーを取り戻してから、2週間程が経つ。
その間にもトレーズ派と連合軍、中東連合、サンクキングダムの間で散発的な戦闘は行われていたが、それでも最初にトレーズがオペレーション・サンライズを表明した時に比べるとその戦闘はかなり小規模なものになっていた。
ちなみに現在の勢力は、連合軍5、トレーズ派3、中東連合1.5、サンクキングダム0.5といったところになっている。
勿論、これはあくまでも大雑把なものなのだが。
実際、トレーズ派は中東連合に対して引き抜きや占領といったものを行い、中東連合の勢力を吸収していってるし。
……その状況で殆どが小競り合い程度で済んでいるというのが、寧ろトレーズの手腕の驚くべきところだが。
ちなみに当然中東連合が戦いになるとサンドロックとヘビーアームズが戦場に現れるのだが、それはトールギスが抑えているらしい。
正確にはトールギスⅡだろうから、ゼクスがトレーズ派に所属しているのはほぼ決定と言ってもいいだろう。
ただ、まだトールギスを使っているという事は、エピオンは完成してないのか……もしくはまだ慣らしの状態といったところだろう。
確かに、原作を見る限りではゼクスはゼロシステムに対して最初は振り回されていた。
そう考えれば、現在の戦況でそう簡単にエピオンを使う訳にはいかないだろう。
まずは確実にゼロシステム……いや、エピオンシステムを使いこなせるようになってからでないと、戦場には出ないという事か?
勿論連合軍の方にも、表だって騒動になっていないだけで、トレーズの手は伸びているのだろうが。
向こうにとっても、一番勢力の大きい連合軍から戦力を引き抜いたりするというのは当然だろうし。
ともあれ、現在の状況は世界中で様々な小競り合いは起きていても、まだ致命的なまでに大きな騒動は起きていない……一種の小康状態だというところか。
「そんな訳で、シャドウミラーには中東連合の方に援軍として向かって欲しいんだが、どうだ?」
D-120コロニーの司令室で、俺はセプテムからそう要請を受けた。
現在トレーズ派との一番激しく戦っているのが中東連合だとすれば、それは決して間違いではないだろう。
ましてや、向こうにもガンダムに匹敵するトールギスⅡがあるとなれば、カトルとトロワも一騎当千とはいかない。
純粋に単機の能力ではガンダムの中で最低のサンドロックに、射撃戦闘には滅法強いが、消耗戦を仕掛けられればエネルギー切れ、弾切れでどうしようもなくなるヘビーアームズ。
何しろ、敵MSはリーオーだろうが、エアリーズだろうが、トーラスだろうが、どれも1機は1機だ。
大量に出てくれば、それだけヘビーアームズの弾丸とエネルギーを消耗してしまう。
ぶっちゃけ、俺ならトールギスでもその2機を完封出来る自信がある。
……いやまぁ、セプテムもその辺りの事情を理解しているからこそ、シャドウミラーに援護に向かって欲しいと思ったんだろうが。
それに、シャドウミラーは中東連合と契約を結んでもいる。
あくまでも連合軍を通してだが、依頼を受けるという事になっているのだ。
そう考えれば、この件はそこまで不思議なものではない……か。
「そうだな、こっちは構わない。トレーズ派の戦力も出来るだけ減らしておいた方がいいだろうしな」
俺達が戦ったトレーズ派は、MDが主体の戦力だった。
だが、一般的にトレーズ派というのは、MDを使わず有人機のMSを戦力としている。
これは、俺達と戦ったのがレディ・アンやアハトのように、MDを戦力として有効に使うと考えている者達だからこそなのだろう。
まぁ、その考えは間違ってはいない。
俺達シャドウミラーは、その性格はともかくとして純粋に戦力としてだけ見た場合、この世界でも屈指のものだ。
……いや、誤解を恐れずに言うのであれば、このW世界では最強の存在と言ってもいい。
何しろガンダムが2機……それも改修されて以前より性能が上がった2機に、ガンダム3機を相手にして互角にやり合えるだけの性能を持つトールギス、更には全てのガンダムの始祖にして最強のガンダム、ウイングゼロ。
これだけの戦力がある時点で、半ば反則と言ってもいい。
そんなシャドウミラーに対して下手に有人機を当てても、MSは破壊され、パイロットは死ぬだけだ。
パイロットが有限であり、更には育てるのに大量のコストが掛かっている以上、死ぬと分かっている戦場に投入するのは避けたいと思うのは当然だろう。
だからこそ、捨て駒としてMDをこっちに投入してきた。
そう考えれば、不自然でも何でもない。
もっとも、トレーズがその事を承知の上での行動なのか、それともトレーズに何も言わずに独断でMDを運用しているのかは分からないが。
「俺達が中東連合の戦いに参加すると、下手をすればMDが出てくる可能性があるぞ?」
そう、そこが少し不味いところだと言えるだろう。
シャドウミラーを抑えるのにMDを運用するのがトレーズ派の作戦だとすれば、中東連合にMDが姿を現す可能性がある。
それこそ、俺達シャドウミラーであればMDを倒すのに何の問題もない。
だが、それはあくまでも一定以上の……それこそ準ガンダムパイロット級の技量があって初めて可能な事だ。
つまり、一般のMSパイロットであればどうしようもない相手がMDなのだ。
……実際、シャドウミラーの実働班の中でも、ヒルデは絶対にMDを相手に正面から1人だけで戦わせられないし。
「ふーむ……そっちの問題があったか。だが、それも確実という訳ではないのだろう?」
MDという言葉に、セプテムが難しそうな表情を浮かべる。
現状、MDを主力として使っているのは、連合軍とトレーズ派だ。
もっとも、トレーズ派は表だってはMDを使っていないのだが。
そんな訳で、実際にMDと戦ってきた経験を持ち、更には自分達でもMDを使っている連合軍はその性能の高さをこれでもかと言わんばかりに知っている。
そう考えれば、向こう側がMDを使ってくるという可能性があるのに、俺達を派遣するというのは、色々と問題が出てくるのも事実だ。
「そうだな。確実ではない。……けど、もしMDが出て来たら、中東連合の兵士がどこまで対抗出来ると思う?」
サンドロックとヘビーアームズであれば、MDに対しても対抗は出来るだろう。
だが、それはあくまでも2機だけだ。
マグアナックはビーム兵器を持っているので、命中すればトーラスも倒せるだろうが……問題なのは、命中させる事が出来るかどうかなんだよな。
ぶっちゃけ、これが連合軍程にMSがあるのであれば、回避出来ないように密集して集中攻撃をするという手段がある。
だが、中東連合にはそこまでの戦力はない。
ああ、でも戦車とかそういうのを用意すればいけない事もないか?
ようは弾幕さえあればいいんだから、別に無理にMSを用意する必要もないんだよな。
寧ろ戦車……というか、オリファントとかいうマグアナックのパーツを共用しているホバー移動するタンク型のMSがあった筈だ。
純粋に弾幕を張るのであれば、ああいう砲撃に特化したMSの方が向いているだろう。
……問題なのは、そのオリファントが中東連合にどのくらいあるか、だが。
中東連合にとっても、オリファントを作るのであればマグアナックを作った方がいいだろうし。
結局この日は中東連合にどうするのかという事で話は纏まらず……それが、こちらに一歩後れを取らせる事になる。
夜、凛と綾子と共に疲れ切ってベッドの上で眠っていたのだが、そこに急に通信が入る。
凛の滑らかな肌と、適度な硬さがありながらも十分な柔らかさを持つ綾子の肌に包まれるようにして眠っていたのだが、部屋の中に響いた通信の着信音が俺の意識を眠りの淵から呼び戻した。
つい数時間前まで、部屋の中には凛と綾子の喘ぎ声が響いていたのだが、その為……というのはちょっと残酷かもしれないが、ともあれ凛と綾子は体力を限界まで……いや、限界以上まで酷使した事により、現在深い眠りについていた。
普段……夜の生活のない時であれば、それこそちょっとした音がしただけでも凛も綾子も目を覚ますだろう。
だが、今の2人はそれも不可能な程に疲れ切っていたのだ。
2人が起きたら、シャワーを浴びさせないとな。
寝ぼけながらも時計を見ると、まだAM3時過ぎ。
普通なら、とてもではないが通信を送ってくるような事はない時間帯だ。
これでふざけた内容だったら、しっかりとお仕置きをしてやらないとな。
そんな風に思いつつ通信を入れる。
もう慣れたもので、当然のように繋がったのは音声だけだ。
映像モニタは暗く染まっている。
「アクセルだ、どうした」
向こうも慣れたものなのか、こちらを見えないにも関わらず戸惑った様子はなく口を開く。ただ……
「大変です、アクセル代表! 中東連合がトレーズ派に攻め滅ぼされました!」
そう、叫ぶだけだった。
音声だけだから見えなかったが、もし映像もこっちに流れていれば、間違いなくサリィの驚愕に満ちた表情を見る事が出来ていただろう。
だが、今の俺はそれどころではない。
サリィの口から出た報告を、一瞬寝ぼけた状態の頭では理解出来なかったのだ。
そのまま数秒が経ち……ようやくサリィの言葉の意味、中東連合がトレーズ派に滅ぼされたというのが頭の中に入ってくると、ただ驚くだけしかない。
「本当か? 何かのデマとかそういうのじゃなく?」
『はい、本当です。中東連合に派遣していた連合軍の軍人からの情報なので、間違いはないかと』
「いや、だが……何でこうも簡単に?」
トレーズ派はオペレーション・サンライズによって中東連合に攻撃を仕掛けてはいたが、それもそこまで派手な攻撃ではなかった筈だ。
何しろ、トレーズ派にとって本命はあくまでも連合軍、そしてシャドウミラーだった筈なのだから。
その前に大きく戦力を消耗する事だけは避けたかった筈だが……
中東連合には、サンドロックとヘビーアームズがいる。
特に射撃戦闘に特化しているヘビーアームズは、まともに戦えば大きな被害を受けるのは間違いない。
そんな危険を冒してまで……何故だ?
「向こうの戦力はMDではなく有人機なんだよな?」
『はい』
「なら、そう簡単に中東連合が負けるような事にはならない筈だが……」
『それが、トレーズ派は新型機……それも、ガンダムを投入してきたらしく、その機体に中東連合のガンダムは2機ともが後れを取ったと』
「……なるほど」
トレーズ派が用いたガンダム。
その言葉だけで、俺は向こうがどんな機体を使用したのかを理解した。
そう、つまりそれは……俺が待ち受けていたガンダム、エピオンだろう。
中々エピオンを投入したという話を聞いていなかったので、てっきり開発に難航してるのだとばかり思っていたんだが……まさか、ここで投入してくるとはな。
いや、寧ろここだからこそ、と言うべきか?
向こうにとって、エピオンを投入するべき場所というのは、非常に限られている。
少なくても、俺達シャドウミラーにエピオンの存在を知られるような真似は出来るだけ避けたかった筈だ。
……俺の場合は原作知識でエピオンの事を知ってたのだが。
ゼクスにトレーズが新型MSを開発しているというのを臭わせた事もあるし。
だが、それを全く知らない中東連合にしてみれば、まさに寝耳に水に話だろう。
まさか、自分達の味方だと思っていたガンダムという機種が、トレーズ派にも所属しているとは思ってもいなかった筈だ。
ましてや、その機体がエピオン……もし原作通りの性能であれば、それこそウイングゼロと並んでこのW世界でも最高峰の性能を持つ機体だ。
中東連合にあるMSは、原作で初めてヒイロがエピオンに乗った時、次々にビルゴが破壊されていった時のように、鎧袖一触……文字通りの意味で無双されたことは想像に難しくない。
「中東連合の残党はどうなったんだ? 幾ら何でも全滅するまで全員が戦った……って訳じゃないだろ?」
中東連合は、軍事と政治は分けられている。
軍事のトップはカトルだが、政治の方は以前ロームフェラ財団の降伏交渉に来ていた者の中にいた筈だ。
当然そっちもニーズヘッグで中東連合に連れていったので、向こうにいる筈だった。
『中東連合から逃げ延びてきた人達は、サンクキングダムに向かった模様です』
「……サンクキングダムに?」
サリィの言葉に意表を突かれ、自分でも理解出来る程に間の抜けた声が漏れる。
中東連合は、連合軍と協力関係にあった筈だ。
同盟……という程に強固ではなくても、何かあったら頼ってきてもおかしくないと思うくらいには。
なのに、何故ここでサンクキングダムに向かうんだ?
その事を疑問に思うも、とにかくこれでトレーズ派の勢力が一気に強まったのは間違いのない事実だった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1345
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1371
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