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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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2部 P・T事件
2章 ライバル魔道師登場
   黒衣の魔道師現る

 あの大木事件があってから数日後 
綾は月村家へと歩みを進めていた。

 昨日、アリサから
「明日、すずかの家でお茶会をするから来なさい」
と誘われたからである。
前回は断ったから今回は行かないといけないなと思い2つ返事て了解した。
そういえばすずかの家に遊びに行くのは初めてかも
以前行ったときは事件の時だったし
中には入ってないからな・・・
そう思いながら到着っと
相変わらず大きな屋敷だな
何回見てもこの大きさには圧倒される

 綾は月村家の前でそう一人で呟いた後、
インターホンを押した。しばらくすると、
メイドの格好をした綺麗な女性が扉を開けて現れた。

「いらっしゃいませ、綾様」

 そう綾に挨拶したのは、
この家のメイド長ノエルさんだ

「お邪魔しますノエルさん」

「皆様、すでにいらっしゃってますよ」

 ノエルはそう言いながら家へと招き入れる。
綾が案内された部屋に入ると、なのは達が談笑している姿を見つけた。

「すずかお嬢様。綾様がいらっしゃいました」

 ノエルが声を上げると、
仲良し3人娘がこちらを向いてくれた。

「お邪魔します、すずか」

「綾ちゃん、いらっしゃい」

「おそかったわね」

「綾ちゃん……?」

 綾の言葉に三人がそれぞれ声を上げる。

「綾様、お飲み物をお持ちしますので、
何に致しましょう?」

「ノエルさんのお任せで」

「かしこまりました」

 ノエルは一礼すると、そのまま退出した。

「これを見てすずかとアリサって
本当にお嬢様だと再確認したわ」

「どういうこと!」

「凄く絵になる飲み方と談笑だなぁと思った」

「一応お礼だけ言っとくわね」

「綾ちゃんありがとう」

「綾ちゃん私は?」」

「可愛いのは認めるけれど普通かな」

 四人で談笑していると、ふいにアリサが真剣な表情となり、なのはへと声を掛ける。

「――今日は元気そうね、なのは」

「え……?」

「なのはちゃん、最近、少し元気が無かったみたいだから……」

 すずかもアリサの言葉に便乗するように、
僅かに表情を曇らせながら話す。
小学3年でここまで考えてくれるなんてやっぱり
これは教育を受けているためかな
まぁ二人ともやさしいのが
一番だと思うんだが。
最近なのはが元気がないことに気づき、
元気付けでお茶会を開いたみたいだった。
そこでお茶会って所がお嬢様だよなぁ
 
「もし、何か心配事があるなら話してくれないかなって、二人で話してたんだ」

「すずかちゃん、アリサちゃん」

 そんな二人の言葉に、なのはは驚きと喜びが混ざったような表情となっていた。
実年齢がおじさんな自分はもう感動シーンとばかり少し目に涙が出てきそうだったその時。

「きゅいーー!!」

 動物の大きな鳴き声が聞こえた。
声がした方を見ると、するとそこには、ユーノが数匹の猫に追い掛け回されている光景があった。
三人は暴れる二匹に慌てた様子で、声を上げてる。
するとそこに、大きなお盆にお菓子と飲み物を
のせて運んできたファリンがやってきた。

 これってなんのコントなの
絶対何かやらかす場面じゃん

「わわっ!? わわわっ!?」

 ファリンがお盆を持ったまま、
足下を駆け回る二匹の動物に驚き、
くるくると回り始める。

「ゆ、ユーノくんっ!?」

「アイっ! 駄目だよっ!?」

 なのはとすずかが叫ぶが、それでも二匹は走り回る。

「きゅ~~」

 くるくると回っていたファリンが目を回し、
お盆を持ったまま後ろに倒れそうになる。

「ファリンっ! 危ないっ!?」

「わわっ!?」

 すずかが叫ぶが時すでに遅く、ファリンが持ったお盆が宙に舞い――そうになった。

「大丈夫? ファリン」

「あ、綾さんっ!?」

 ファリンが驚きの声を上げる。
俺は素早く移動し、倒れそうになったファリンを左腕で受け止め、
お盆を器用に右手だけで落とさないように持っていた。
これぐらいなら盗賊スキルを使えばなんてことはない 
左腕で軽く受け止められているため、恥ずかしさから頬を赤く染めていた。
そんな二人へとなのは、すずか、アリサが近づいてきた。
そのときに体制を戻したのを確認してから左腕を緩めた

「ファリン、怪我とかしなかった?」

「あ、はい。大丈夫ですよっ!」

 すずかが心配そうに問い掛ける。
ファリンは綾から体を離しながら笑みを持って答えた。

「綾ちゃん。ファリンをありがとうございます」

 ファリンの変わりにお礼を述べるすずかに、
綾は何でもないように答える

「ファリンに怪我がなくてよかった。」

「綾やるわね」

「綾ちゃん格好良い」

「あ・・・ありがとうございます・・・綾様」

 アリサとなのはは感激の声を出し
ファリンは恥ずかしそうにお礼を述べた
その後は特に何事もなくお茶会をしていた。
最初部屋のテラスだったのだが庭先でファリンの持ってきてくれた。
紅茶とクッキーを食べながらお茶会をしていた。
なのはも久しぶりにゆっくりと話していたので凄くリラックスしているときだった。

(ジュエルシードはお構いなしって言うものか)
 
 綾はこの周辺で魔力の反応があったことに気付いた。
そして、おそらく同じように気付いているであろう。
二人へと念話を飛ばした。

[――なのは、ユーノ]

[うん、すぐ近くにあるね]

[僕も感じました]

 綾の念話に二人は即座に反応を示した。
なのはとユーノの二人も近くで魔力反応があったことに気付いていたようだ。

[どうしよう?なのは]

[どうしよう?綾ちゃん]

[流石にアリサとすずかにばらすわけにもいかないよね]

 今、この場には魔法とは全く無縁であるアリサとすずかがいるため、
俺のことなら知っているので話をすれば理解をしてくれるが、
なのはの魔法のことはいっていないので綾もうかつには動けないと判断していた。

[――そうだっ!]

 すると、ユーノが突然叫んだかと思うと、
一人で森の中へと駆けて行った。
綾はユーノが走って行ったのを見て、なるほど、と静かに頷いた。
なのはは一瞬困惑していたが、理解したようだ。

「あれ? ユーノ、どうしたの?」

「うん。何か見つけたのかも。……わたし、ちょっと探してくるね」

「一緒に行こうか?」

「大丈夫。すぐに戻ってくるから、待っててね!」

 ユーノが思いついた作戦とは、現在、
動物の姿をしているユーノは自由に動けるため、
ジュエル・シードの方へと向かい、
それを心配したなのはが追いかけるという、
単純なものであった。
そして、作戦通りになのははユーノの後を追っていった。

[二人で大丈夫?]

[大丈夫! うん、でも何かあった場合はお願い!]

[よろしくね。無理はしないでね?]

[うんっ!うん!]

 なのはの元気な声を聞き、
綾は念話を終えた。
今までの実績もあるし 二人ならば大丈夫だろうと思い、
綾は残っていた静かにお茶を飲み干した。
お茶を飲み干したときに気づいた
なのは以外のなのは達の魔力パターンを感じる。
俺となのはの基本魔法系列が違うからか気づくのが遅い。
ティアをもらってから少しずつではあるが以前よりは速くなっているのだが

ユーノの説明だとなのはの魔力はユーノの世界でも5%以下ぐらいしかいないと言っていたのだが
感じからすると同じぐらい
経験から言って多分なのはの方が分が悪いと感じ
そして多分まだ終わっていないはずだと思い、アリサとすずかに了解を得て席を外した。
俺自身も現場に行くことに決めた
連絡がないことも気になる。

 ご丁寧に結界が張ってやがる。
俺は結界の入り口に立ちア・ルカーラの呪文を使い結界の中に入る。
これは瞬間移動呪文のひとつで
BASTARDによると術者のいる空間と転位したい空間を取り替える
(つまり相転位)
することにより瞬間移動できると思われる。それで俺は誰にいも怪しまれずに中に入った。

 なのはと黒いマントをした金髪魔法少女が交戦している中、俺は乱入しようとしたら
上空から空気の震えを感じツーバックで後ろにずれた。
俺が元いた位置には2発のビーム砲が撃ち込まれていた。
当たったら死ぬんじゃねぇ
問答無用かよ


「お前はこの先には行かさない」

 木よりも遥か上空からその戦いを見つめている一人の青年の姿があった。
 漆黒のコートを着て、顔にはフェイスガードをしていて素顔がわからない少年が俺を見つめていた。

「ここから先はイレギュラーであるお前を行かせるわけにはいかない」

 俺は誰と思ってしまった。
わからないときには聞くのが一番

「あなたは誰?」

「人の名前を聞くときは自分の名前を言うのが先ではないのか?」

 まぁそりゃそうだわ

「私の名前は綾、南條 綾」

「名前だけは伝えようゼロだ」

 すげ~偽名

「私はあの白い女の子を助けようと思うのだけど・・・」

「お前がこの原作を知っているのか知らないのかはわからないが、介入はさせない。
介入したかったら俺を倒していくんだな。」

 凄くえらそうにいっている
見た目は10代中半位の若造か
俺も見た目は幼女だからいえねえな
やはりとらハ以外の話でなのはの話なんだ
考えれるのはスピンオフ作品ってわけか
ある程度のキャラはそのままで話は全くの別物
SFとかにある一種のパラレルワールドってわけか
そりゃ知るわけもないか
情報も少ないわけだしここは幼女らしく行きますか
それにあの男の能力もわからない事だしなぁ

「なのはは人に危害が出来ないやさしい子だから行かせてもらいます。」

「確かになのははやさしいが危害をくわだてない子かは疑問が残るな」

少し笑いながら話していた。

 戦闘も最終局面多分今から行っても間に合わない。

「ひとつだけ質問」

「ん?」

「イレギュラーって何のこと」

「それは貴様達転生者のこと話は決まっているのに介入して、原作を無茶苦茶にしやがる貴様らの事だ」

こちらにスフィアが飛んできた。

「ティア行くよ」

「了解綾様」

「変身」

いつもどおり上が白のシルク素材の服に
下が赤のショートスカートのへそだしファッション
黒のストッキングに白のマントをつけ終了
増えたのは皮の赤いカラーのオープンフィンガーグローブが増えたことだ。
ティアのコアはネックレスとなって装着された。
変身中に先ほどの攻撃が来たのだが変身シークエンス中はガードがあるらしく
簡単な攻撃は食らわないこと

「せっかちさんは女性に嫌われるわよ」

「プレシアの為に貴様を通さない」

 あの女の子の名前か?

今回は初見だから靴にフライヤーフィンを出し飛翔
少しだけなのはの魔法を参考
これはこれで飛びやすいか

「見さしてもらうぞ貴様の力を」

 ゼロは俺の方に銃口を向けて撃ってきた
光線がこちらに飛んできたので回避
質量兵器ってユーノの世界じゃご法度って
俺の事も知っているってことはこいつも転生者
ご法度は無いわなぁ

俺は手の元に炎を出し攻撃

火球(ファイヤーボール)

それを相手はプロテクションで受け止めた

 おいおいいくら基礎的な炎の呪文っていっても
俺が使っていいるのをいともたやすくとめやがった。

[どう思うティア]

[戦闘レベルはわかりませんが魔力資質はあなたとどうレベルだと思います]

[厄介だ]

[しかも相手はタイムレスで攻撃を売ってきます]

[飛び道具主体なら分が悪いか]

[確かにそうだと思いますが相手の持っている魔法にもよりますね
強力な魔法が時間かかるのなら大丈夫だと思います]

 俺が念話で話しながらも実はドンパチしている
こちらがスフィアを出し攻撃をガード
向こうの攻撃をかわすという
半分千日戦争に近い一進一退の戦闘をしていた。

相手がガードをしたときに

「今日のところはお互い小手調べといったところか
本当に邪魔をするなせっかっく転生したんだから新たな人生を楽しめ。
イレギュラーは許さない!

相方の用事が終わったのでこれで帰らせてもらう」

 相手は転送呪文を使いこの場からいなくなっていた。
俺はすぐになのはのところに行った。
地面に横になっているから
心配して駆けつけた。

「すみません綾さん念話をしたのですが」

「妨害があったんでしょ。こちらもエンゲージしていたから」

なのはを見るとただの気絶をしていたからひとまず安心

「慈悲深き方癒しの神よ
心正しき者に恵みを与え給え」

 俺は力ある言葉を発する

治療(ヒーリング)

 これにて外傷はなくなった。
可愛いなのはに顔に傷をついたらよくないしね

 その後、綾はユーノから状況を聞いた後、
なのはをおんぶをしてすずかの屋敷へと戻った。
当然のことながらおんぶされているなのはを見て
アリサやすずか達からは、

「何があったのっ!?」と、

迫られたが本当のことは言う訳には行かなかったから、

「多分ユーノを探しているときに木につまづいて転んで気絶してしまったみたい」

 信じがたい目線をしていたが 、
すぐになのはが起きて俺の話に合わせてくれたので、
納得してくれたようだった。
俺の何かに付き合ってるんだろうと
思っているのかもしれないなぁ
けっこう二人とも勘が良いし、でも深く聞いてこないのは信頼されているからかなぁ
でも一番怖かったのは上の階に恭也さんがいて凄い剣幕で質問されたことだった。
流石シスコン
この世界のシスコンは面倒だからな
恭也にしろ真雪にしろ
絶対にあの女子寮だけはいかないようにしよう。
愛さんもいたことだしキッとあるんだろう

 なのはは皆に心配を掛けたことと、
プレシア?に会って何か感じたのか、
終始悲しい表情を見せていた。
 
 なのはが起きて夕方ぐらいに解散
[でも綾様これ以上の負荷はあまり得策ではありませんので]

[大丈夫あせってもいないし、
ここはD・Sを見習って
ぽっとでの人間にやられないから大丈夫
何だって超・・・・・]

 無理やっぱりあんなの恥ずかしくて言えない

[ちょうがどうしましたか] 

[ううん、何でも体術練習は基礎を重点に実践シミュレーションを主体に変えておいで
それもBASTARD主体でもう一度]

 以前BASTARDの物語戦闘のシミュレーションをしたら
あまりの血と匂いとグロさに負けてしまいました。

 性能ではもちろんこちらが勝つのだけど
それ以外に精神面で負けてしまったり
ベノン(爆霊地獄)をしたら血は飛ぶ肉体は飛ぶ
五臓六腑が飛び散って気持ち悪くなってそのままリタイア

 ティアは能力的には俺の方が勝ってると言っていた。

 もちろんこの世界でここまでしなくても
良いのかもしれない
でも本気で向こうが殺しにかかったら
このように精神的にストレスを与えることが必要になってくる

 そして大概この練習をしたときは眠れずに
下に行くとまだ起きていた母親が聞いてきて
甘えてしまうことが多かったりする。

何歳になっても母親って安心するものだと思った。
 
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