守護者に俺はなる!!!
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虹色の霧
前書き
大変長い間お待たせいたしました。腰も大分マシになったので、スマホですが投稿を再開いたしました。これから、投稿ペースは遅いですが、少しずつ書いていくつもりですので、これからもよろしくお願いします。
今日も俺達は、いつものように海軍に追われている。
ウソップ「ちっくしょ!ちっくしょ!!ちっくしょ~!!!俺達ばっかり海軍に攻撃を受けなきゃなんねぇんだ~!!」
オールを必死に漕ぎながら文句を言うウソップ。ま、気持ちは分かるけどな。
ナミ「生き延びたかったら、つべこべ言わず漕ぎなさい!!」
その通りだ。こんな時でも海軍の連中の攻撃は止まないんだ。
ウソップ「死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
チョッパー「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
チョッパーもガードポイントになってるし・・・
サンジ「おいルフィ!ちっとは手伝え!!」
床で大の字倒れてるルフィに言う。
ルフィ「いや…力入らねぇ。朝からなんも食ってねえ…」
「「こんな時に腹ペコかよ!!」」
俺とサンジが、ルフィの言葉にツッコむ。
海軍の連中は未だに追いかけてくる。すると、突然軍艦の一隻が沈没した。
チョッパー「なんだ!?」
ゾロ「同士撃ちか?」
ウソップ「ナ~ハッハッハ!ざまぁみろ海軍め~!!始めからこうなる事は予測してたんだ~!!」
「「いつ予測してたんだよ」」
ウソップの言葉に、俺とゾロはツッコミをした。相変わらずいつも通りだな、ウチは。
ナミ「よし!この隙に陣形の崩れた所から逃げるのよ!!」
そして俺達は、ナミの指示通り動き海軍の猛追から逃げたのだった。
ウソップ「海軍は?」
ロビン「上手く撒いたみたい」
ビビ「よかった~」
後方でウソップとロビン、ビビの3人がそれぞれ双眼鏡で確認していた。
レモーネ「ここのところ、追撃が厳しいわね」
ゾロ「賞金首が3人も乗ってれば、海軍が目の色を変えてもおかしくねぇよ」
ユウ「ま、確かに言われてみればそうだな」
俺はゾロの言葉に納得していた。
チョッパー「港だ!」
前方でチョッパーの声が聞こえた。どうやら島が見えたらしい。メリー号を岩影に停泊させ、そこから町に上がっていく。
チョッパー「あれ?灯台じゃないや」
ウソップ「随分高い塔だな~」
ルフィ「いいからメシ食いにいこメシ!」
ユウ「分かったからヨダレ拭け」
さて、久々の島に上陸するか。
「お前達、待て!」
チョッパー「?」
すると、丘の上から兵士に声をかけられる。
「このルルカ島では、港はもとより例え岩場でも、船を係留するなら、入港税を払ってもらおう!」
チョッパー「入港税?」
ウソップ「ま~、とにかく金を払えって事だろ」
ナミ「ちょっと!何故船を止めるだけで税金を払わなきゃいけないのよ!」
突然金を払えって言われたら、やっぱ反応するよな…ナミの奴。
兵士「それは義務だからだ。払うのか払わないのか!」
兵士は兵士で、俺達に銃口を向ける。
サンジ「おい!…よせよレディに向かって」
兵士「なんだと?」
サンジがナミと兵士の間に立ち、お互い睨み付ける。
ルフィ「…メシ~!メシメシメシィィィィ!!」
そして我が船長であるルフィは、我慢できずサンジと兵士を踏みつけて走っていった。
サンジ「あんの野郎…」
ビビ「だ、大丈夫ですかサンジさん」
サンジ「はい!ぜんっぜん大丈夫だよ♥」
相変わらず、ビビ達に話しかけられるとすぐ復活するな。
ナミ「さ、行きましょ。海図を書く白チャートを手に入れておきたいし」
サンジ「お供しまっす!ナミっさん!!」
そして兵士をほったらかしにし、ナミは買い出しに出掛けた。
チョッパー「お、俺も行く~!」
レモーネ「私も行くわ」
チョッパーとレモーネも、ナミの後を追い掛けていった。
ウソップ「ちょ、ちょっと待てよ!俺も行くぞ…」
「おい!そこのチミ!」
すると、崖上から声をかけられる。見上げると、変な機械を背負ってるじいさんが話しかけてきた。
「ちょっと聞きたい事があるんじゃがね」
ロビン「新手のお笑い芸人?」
ウソップ「インチキ商人かも知れねぇぞ」
ユウ「いや、完全に不審者だろ」
「どれも違うわい!!」
俺達の答えに、じいさんがツッコんできた。
「お前達、虹色の霧を見なかったか?」
「「!?」」
じいさんの言葉に、俺とロビンが反応する。虹色の霧…昔白ひげさんの船で聞いたことがある。
ウソップ「あ?虹色の霧?」
ビビ「聞いたことないですね」
「あ~、あいつバカだ」
ウソップ「おい決めつけかよ。おいちょっと待てよ!質問しといて、その態度はなんだ~!!」
じいさんの言葉に、流石のウソップもキレる。
ロビン「話を聞かせてもらえるかしら?」
ユウ「だな。少し興味が湧いた」
そして俺達は、メシを食ってるルフィと合流し、一緒にメシを食いながら話を聞くことにした。
ルフィ「おっさん!おかわり!!」
「はいよ。スペシャル一丁」
「此方もおかわりじゃ!」
「はいスペシャル。おい、金は持ってるんだろな?」
店の店主がじいさんにそう言う。
「ああ、こいつの奢りじゃから」
ウソップ「っておい!俺かよ!!」
「虹色の霧の秘密を聞かせてやるんじゃ。あったり前じゃろうがねぇ」
ウソップ「聞いてんのは俺じゃねぇって!!」
ま~ウソップ、後で俺も少し出してやるよ。
「…わしの名はヘンゾ!虹色の霧の研究をしてる天才、もう一回、天才科学者だ」
ウソップ「自分で言うか天才って。そういうこと言う奴に限ってろくな奴じゃねぇんだ」
ロビン「Mr.ヘンゾ」
ヘンゾ「博士と呼んでくれたまえ」
ウソップ「おい」
ヘンゾの答えに、横に座ってるウソップがツッコんだ。
ロビン「博士、この本はご存知ですか?」
ロビンは1冊の本をヘンゾに見せる。
「ん?…これは!?」
ビビ「これ、パパが持ってた本です」
ウソップ「そうか、虹色の霧ってどっかで聞いたと思ったけど、ロビンが読んでた本の名前か」
ユウ「俺も白ひげさんの船で、同じ物を読んだな」
その時の事を思い返す。
ロビン「著者は不明なのだけど、40年以上前に書かれた本なの」
ユウ「ああ。その本によると、虹色の霧は神々の住む庭とかエルドラド、黄金郷の入り口って記されてる」
ヘンゾ「それは言い伝えにすぎん。これまでの幾多の冒険家達がその伝説に唆されて、虹色の霧を探して旅に出たが、帰ってきた者は1人もおらん。そう…わしの友も」
最後の言葉に、ヘンゾは渋い顔になる。
ウソップ「それであんた霧の研究を…」
店主「お客さん」
ウソップが神妙な顔になるが、店主が話しかける。
店主「そいつの話は、まともに取り合わない方がいいぜ」
ビビ「どうしてですか?」
店主「そいつは、ウェットン市長の犬だ」
ルフィ「犬?」
「ああ!市長から研究費を貰ってのうのうと生きてる、インチキ科学者なのさ!!」
後ろにいた客がそう叫ぶ。
ドンドンドン
すると、外からドラムの音が聞こえる。
「ちょ、徴収隊だ。徴収隊が来たぞ!」
ルフィ「なんだ?」
「おい、早く飲んじまえ!」
すると、周囲の客が食べてる料理や飲み物を一斉に口に詰め込む。そしてドアが開くと、眼鏡でちょび髭を生やした男が入ってきた。
「これはこれは、市民の諸君。 楽しい食事の時間を過ごしていますか?」
そして店の中に入ってくる。
「君、美味そうな酒を飲んでいますね♪酒を飲むときは、飲酒税を払わないといけないね」
男がそう言うと、酒を飲んでた男から無理矢理兵士が財布を取り上げる。
「お、おい待ってくれ!その財布の中には、妻と子供の生活費が!!」
「納税は市民の義務です。義務を怠る人は、この町で生きている資格はありませ~ん」
ウソップ「なんだあいつ?」
店主「ウェットン市長の息子フィリップだ。俺達からなんのかんのと税金を巻き上げる嫌な野郎だ」
店主が小さい声でウソップに説明する。確かに嫌な奴だな。俺は能力をバレないように使う。
フィリップ「これはこれはヘンゾ博士。父上が探していましたよ。霧の研究の調子はどうだとね」
ヘンゾ「相変わらずだ。霧はいつ出るとも何処に出るとも分からないからな」
フィリップ「やれやれ。君の研究は市民の税金で賄われているのですよ。あのレインボータワーも、貴方の研究を元に建築されているのです。君の研究が遅れれば遅れるほど、皆さんが迷惑するということをお忘れなく。では後程」
そしてフィリップは出ていった。最後に、大盛りパスタを食ってたルフィに、大盛り税を支払えと言われ、ウソップの奢りと言いウソップが払わされたのだった。
ウソップ「どうして俺が…」
ルフィ「は~…ゴチッ」
ウソップ「ふざけんな!!」
店主「これで分かっただろ?町の連中に悪く思われたくなけりゃ、あいつと…ヘンゾとつるむのはよせ」
ロビン「ご忠告ありがとう。けど、それを決めるのは私じゃないわ」
ユウ「だな。決めるのは船長だ。後、これさっきの男に渡しといてくれ」
俺は能力で奪った財布を渡す。
店主「こ、こいつは?」
ユウ「さっき奪われた財布だ」
そして俺達は店を後にしたのだった。
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