ドリトル先生と悩める画家
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第九幕その一
第九幕 雪の神戸
朝起きて窓の外を見てです、動物の皆は口々に言いました。
「うわ、積もってるよ」
「十センチは積もってるね」
「しかもまだ降ってるし」
「これは大雪だね」
「かなりのものだよ」
「うん、そうだね」
先生も起きて窓の外を見て言いました。
「これは凄い雪だね」
「本当にね」
「かなりのものだよ」
「いや、昨日の五時半位から降ってね」
「今も降ってるから」
「これだけ積もったんだね」
「かなりだね」
皆雪を見て言います、そしてトミーもです。
その雪を見てです、こう言いました。
「今日も学校ありますから」
「うん、休校になるかも知れないけれどね」
「行く用意はしましょう」
「大雪警報でも出ないとね」
それこそと言う先生でした。
「休校にはならないよ」
「そうですよね」
「だから行く用意はするよ」
「僕もそうします」
学生さんであるトミーもでした。
「そうさせてもらいます」
「是非ね。しかし僕達は徒歩だからまだいいけれど」
「電車や車で来る人は」
「大丈夫かな」
このことを思うのでした。
「来られない人も多いだろうね」
「そうでしょうね」
「まだ降ってるしね」
「しかもぼた雪が沢山」
「これはもっと積もるよ」
先生は言いました。
「今は六時でね」
「八時にお家を出るにしても」
「その二時間の間にね」
「さらに積もりますね」
「だから休校になることも」
「普通にありそうですね」
「休校になったら」
その場合についてです、先生は言いました。
「学校に行けないからね」
「だからですね」
「うん、僕もね」
「お家でゆっくりとされますか」
「そうするよ」
こうトミーに言うのでした。
「その場合はね」
「じゃあ今から御飯ですが」
「昨日のカレーの残りですね」
「はい、そう思って御飯を多く炊いておきました」
昨日のうちにとです、トミーは先生に微笑んで答えました。
「ですから」
「今朝もだね」
「カレーを食べましょう」
「それはいいね」
「じゃあ朝からあったまって」
動物の皆もここで言いました。
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