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『反芻』

作者:零那
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『時間』



掴んだって感触がない。
指の隙間から全部でてってく。
向こう側へイきたいのに。

迎えの様な眩しい光見えてもスグ消えてくのはどうして?
泣いてなんかないのに。
こんなに強くなったのに。
此処から連れ出してって祈り続けてるのに。

傷ついたっていい。
罰ならいくらでも受ける。
逃げたくないから覚悟もしてる。
それでも赦せないことが在る。

どんなに悔やんだって、どんなに憎んだって時間は戻らないし止まらない。
そんな当たり前のことが悲しくて切なくて苦しい。


 
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