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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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333部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその十二


第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその十二

「ただ。来た」
「それは確かですか」
「そうなんですか」
「私達がここに来た理由もまだわからない」
 アンジェリカは言う。
「けれど必ず意味はあるから」
「そうじゃないと。この世界に来ませんし」
「そうよね。この世界は」
 二人もこのことは頷けた。何の理由もなく別の世界に入ることはだ。決して有り得ないことだった。このことはすぐに察することができた。
「一体何がいるのでしょうか」
「いるとすれば何が」
 彼女達も心に謎を感じていた。そしてだ。
 キャロルもニコラとミハルの兄弟と話していた。その話すことは。
「獅子王だけれど」
「来ているのかもね」
「獅子王もなのね」
 キャロルは二人のその言葉を聞いてまずは顔を曇らせた。
「この世界に」
「それも真獅子王がね」
「来ているのかもね」
「考えてみたら有り得るわね」
 それにキャロルも頷くのだった。
「私達もこの世界に来ているし」
「そうだよね。やっぱり」
「それじゃあその時は」
「ええ。真獅子王と戦いましょう」
 キャロルはまた言った。
「この世界でも絶対に何かをする筈だから」
「うん、その時はね」
「皆で」
「あと。獅子王も来ているわね」
 キャロルはもう一人の獅子王についても話した。
「絶対に」
「やっぱりそうなんだろうね、真獅子王もいたら」
「そうなるよね」
「この世界って物凄く複雑じゃないかしら」
 キャロルは腕を組んでその首を左に捻った。
「私達以外にも沢山の人達が来ているし」
「何が起ころうとしているのかな」
「本当にね」
 ニコラとマルコもそれはわからなかった。だが彼等もまた何かが起ころうとしていることは察していた。そうしてであった。劉備陣営ではだ。
 劉備は丁度着替えている最中だ。ピンクの見事なブラとショーツの姿が映える。その姿で今は自分が着るべき服を探しているのであった。
 その中でだ。劉備は関羽に対して問うた。
「あの、関羽さん」
「どうしたのだ、劉備殿」
「何の服がいいかな」
 こう関羽に問うのである。
「一体どの服が似合うかしら」
「難しいな」
 見れば関羽も下着姿である。劉備に負けない豊かで張りのある胸と見事なプロポーションを包んでいるのは白のブラとショーツだけである。
「それは」
「難しいの?」
「劉備殿のスタイルは見事過ぎる」
 これは関羽の素直な感想である。
「そのスタイルではだ」
「どうなの?」
「多少の服ではかえって服が負けてしまうのではないか?」
 こう言うのである。
「だからな」
「そうなんですか」
「さて、どの服がいいか」
 関羽はその下着姿の劉備を見ながら言った。
「劉備殿には」
「まずは下着の色に合わせたらどうでしょうか」
 ここで孔明が提案してきた。彼女は可愛らしいフリルのある白のブラとショーツだ。そこには黄色い花の模様も入っている。
 
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