恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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329部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその八
第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその八
「貴女が出なさい、宜しいですわね」
「はい、わかりました」
こうしてであった。袁紹からはこの二人が出ることになった。かくしてそのうえでラーメンを食べ合う。四人共凄まじい勢いで食べていく。
「どちらが勝つかしら」
「ちょっとわからないわね」
馬岱に黄忠が話す。
「四人共凄い食欲だし」
「鈴々ちゃんと翠お姉ちゃんは知っていたけれど」
馬岱は仲間である二人のことはわかっていた。二人共まさに電光石火の勢いで丼の中の麺を消していく。やはりそれは物凄い食欲だ。
「けれど文醜さんと鈴姫さんも」
「そうね。食べるわね」
黄忠も二人を見ていた。
「あの鈴姫って娘も」
「食べるのもあれですけれど」
ここで馬岱は言うのだった。
「あの娘強いですよ」
「ええ、そうね」
黄忠は馬岱のその言葉に目を鋭くさせて頷いた。
「それもかなりね」
「私達と同じ位ね」
「あのキャロルって娘もそうですよね」
「強いわね。戦ったらどちらも無事では済まないわよ」
「はい、間違いなく」
「どんどん強い人材が集まってきているわね」
黄忠はこうも話した。
「戦乱が戦乱を呼んでいるのかしら」
「そうなんですか」
「私の気のせいだったらいいけれど」
黄忠はここでだ。眉をさらに顰めさせた。
「それには何かあるのかしら」
「何かですか」
「戦乱よりもよからぬものがあるのかしら」
こう言うのだった。
「若しかして」
「ううん、戦乱よりもって」
こう言われるとだ。馬岱には想像がつかないことだった。
「それよりもよくないことって」
「何か。この国自体を滅ぼすような」
孔明が話に加わってきた。
「そういう存在でしょうか」
「それってまずいよね」
馬岱は孔明のその言葉に難しい顔になった。
「国を滅ぼす様な奴がいたとしたら」
「流石にそうした存在はいないと思いますけれど」
孔明も今はこう考えていた。
「やっぱり」
「そうよね。とにかく戦乱は終わらせないとね」
「皆の為にもね」
馬岱と黄忠はこう話していた。そしてである。
四人はラーメンを食べ続けている。二杯、三杯、そしてだ。全員遂に四杯目までいった。
ここでドンファンが呆れながら言った。
「俺並に食うな」
「そうだね。四人共かなり食べてるよ」
ジェイフンも言う。
「それで全然衰えないし」
「あの許緒って娘も俺と同じ位食ったけれどな」
「あの娘も驚いてたよ、自分と同じだけ食べるってね」
「俺も驚いてるんだけれどな」
ドンファンもであるというのだ。
「あの娘の食う量にはな」
「お互い様ってことかな。それでだけれど」
「ああ」
「そろそろ時間だよ」
こう言うのであった。
「終わらせようか」
「ああ、じゃあな」
こうしてだった。終了を知らせる鐘のことが鳴った。そうしてそれが終わった時にである。四人共五杯目も奇麗に食べ終えていた。
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