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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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259部分:第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその三


第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその三

「うわあっ!」
「ぎゃあっ!」
「この世界に平和をもたらす為に」
「私達、頑張っちゃうわよお」
「よ、妖怪だ!」
「お化けだ!」
 しかし周囲の反応はこんなものだった。
「に、逃げろ!」
「殺されるーーーーーーーーーっ!!」
「あら、失礼ね」
「こんな美女を捕まえて」
 しかし男達の態度は変わらない。
「私達は平和の為にここに来たのよ」
「それでどうしてそんなことを言うの?」
「だ、駄目だ!」
 ここでガルフォードも遂に見ていられなくなった。
 その手にジャスティスソードを持ってだ。男達に向かった。
「何かわからないが放っておけない!」
「あらん、いい男」
「おのこは大歓迎よ」
「妖怪!いや怪物か」
 一体どれなのか。ガルフォードには判断がつきかねた。
「とにかくだ。このままやらせはしない!」
「あらん、どうするのん?」
「顔もスタイルもいいおのこだけれど」
「成敗!」
 こう言ってだ。走りながらブラズマソードを放った。
 電流を帯びた苦無が男達に放たれる。しかしであった。
「むん!」
「ふん!」
 男達はその苦無を一睨みした。それだけであった。
 何と苦無が砕け散ったのだ。跡形もなく砕け散り地面に落ちたのだった。
 これにはさすものガルフォードも唖然となってしまった。
「な・・・・・・」
「おいたは駄目よお」
「私達は悪いことはしないから」
「嘘をつけ!」
 今の言葉は姿形だけを見てのものではなかった。
「ならどうして世界を破壊しているんだ!」
「あらん、そういえば」
「何か爆発とか起こってるわね」
 二人はガルフォードの言葉を受けて周囲を見回した。するとだ。その周囲で次々に爆発が起こり人々が吹き飛ばされていっていたのだ。
 二人はそれに気付いてだ。あらためて言った。
「これは大変ねえ」
「大きな戦でも起こってるのかしら」
「御前等のせいだ!」
 ガルフォードは自覚のない彼等に対して叫んだ。
「一体何の為にここに来たんだ!」
「だから世界を守る為よ」
「その為に来たのよ」
「だから嘘を言うな」
 ガルフォードは彼等の言葉を頭から信じようとしなかった。
「御前達は人間なのか?それとも本当に」
「人間よ」
「見ればわかるじゃない」
「いいや、わからない」
 本気で言ったガルフォードだった。
「その姿で何を言うんだ」
「言ってもわからないみたいね」
「顔はいいのに話はわからないのね」
 男達もまたガルフォードの言葉の意味がわかっていなかった。
 そうしてだ。彼等はここで動いたのだった。
「それならよ」
「こっちにもやり方があるわよ」
「やり方だと!?」
「そうよ、行くわよ」
「この漢女道の力見せてあげるわ」
 そしてだ。お互いの名前を呼び合うのだった。
「卑弥呼!」
「貂蝉!」
 お互いの名前を呼び合ってだ。そうして。
 黒い何かが放たれた。それは。
 
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