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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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148部分:第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその十


第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその十

「あれ?あの四方を護る」
「その神獣達」
「それだっていうのか」
「はい、そうなんです」
 楓が彼女達に話す。
「それで悪しき常世を封印しているのですが」
「常世!?」
 その言葉を聞いてだった。曹操はすぐに察した。
「冥界のことかしら」
「簡単に言えばそうなる」
 嘉神がこう話す。
「そこから来る存在も封じているのだ」
「そうですか。それがですか」
「貴方達の責務ですか」
「そういうことになる。しかし」
 翁は田豊と沮授の言葉に応えながら述べた。
「わし等が何故この世界の来たのかは」
「全くわからない」
「それでもとりあえずは厄介をさせてもらうデス」
「それは遠慮なくですわ」
 袁紹は微笑んで彼等を受け入れていた。
「仕事はしてもらいますけれど」
「これでまた新たな人材が入りましたね」
「いいことですね」
 田豊と沮授はそのことを素直に喜んでいた。
「まずは何よりです」
「刺客にも狙われましたけれど」
「さて、会談も終わりましたし」
 袁紹は満足した顔で述べていた。
「後は」
「はい、帰りましょう」
「鄴に戻りましょう」
 顔良と文醜はこう袁紹に言った。
「政務がありますし」
「そういうことで」
「華琳様、私達も」
「そうしましょう」
 曹仁と曹洪も曹操に話す。
「許昌に戻って」
「それで」
「そうですわね」
「それじゃあ」
 二人もそれに頷きかけた。しかしここで、だった。
 袁紹軍の黄色い服と鎧兜の兵士が一人来た。見れば曹操軍のそれよりもかなり重装備だ。見れば袁紹軍の兵士達は鎧も重厚で武器もいいものである。
 その兵士が来てだ。袁紹に対して告げるのであった。
「袁紹様」
「どうしまして?」
「この辺りの村の長老に聞いたのですが」
 こう袁紹に言うのである。
「どうやらこの辺りには」
「ええ」
「財宝が眠っているとのことです」
 袁紹の前に片膝をついての報告だった。
「そう言っております」
「お宝が!?」
「はい、これです」
 言いながらであった。地図も差し出したのだった。
 それは一枚の古ぼけた地図だった。袁紹はそれを受け取りだった。
 目を輝かせてだ。こう言ったのである。
「暫くここに残りますわ」
「あ~~~あ、またですか」
「はじまっちゃったよ」
 顔良と文醜はそんな袁紹を見て呆れた顔になった。
「あの、ではもう少しですか」
「ここに残るんですか」
「お宝があれば見つけなければ」
 袁紹の言葉だ。
「是非共」
「やれやれ、その趣味は変わらないわね」
 曹操はそんな袁紹を見ながら呆れながらも笑っていた。
 
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