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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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147部分:第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその九


第十三話 曹操、袁紹と官渡で会うのことその九

「それでも。これだけのことはそうそう迂闊には」
「できないと思います」
「それを考えたら」
「十常侍ではないと」
 袁紹もそれを言う。
「そういうことですわね」
「だとしたらこの連中は一体」
 ここで言ったのは審配だった。
「誰の手でしょうか」
「異民族がここまで来ることは有り得ないぞ」
 夏侯惇がそれを指摘する。
「こんな中原の深くまでだ」
「異民族はあたい達が上手く抑えてるぜ」
「はい、ちゃんと移住してもらってそれで平和に農耕をさせてもらってます」
 顔良と文醜がこのことを話す。
「精強な奴は軍に入れてな」
「軍規軍律も厳しくしていますから」
「それにこの服って異民族の服?」
「絶対に違うわよね」
 曹仁と曹洪もそこを指摘する。
「むしろ何か怪しい組織にいるみたいな」
「そんな連中の様な」
「そうね。考えたけれど十常侍の手の者じゃないわ」
「異民族は有り得ませんわね」
 曹操と袁紹がここで結論を出した。
「だとしたら一体」
「何者でして?」
「どうやら今答えが出る話ではないな」
 ここで赤髪の男が言った。
「長い時間がかかるようだな」
「そうじゃな。しかしさし当たっては話は終わった」
 老人はそれでだというのだった。
「じゃが」
「じゃが?」
「この話は続くのう」 
 こう曹操と袁紹達に話すのであった。
「それではじゃ」
「そうだな」
「そうするデス」
 大男の親子が言った。
「暫く間貴殿達とだ」
「一緒にいてもいいデスか」
「客将というのなら望むところですわよ」
 袁紹が名乗り出るのだった。
「それでしたら」
「そうですか。それでは」
 少年が袁紹の言葉に応える。
「宜しく御願いします」
「貴方達の御名前は?」
 袁紹は自分が迎え入れると言った彼等の名前を問うのだった。
「何といいますの?」
「楓です」
 まずは少年が名乗った。
「宜しく御願いします」
「直衛示源」
「その娘虎徹デス」
 次には大男の親娘だった。
「宜しく頼む」
「御願いしますデス」
「玄武の翁という」
 四人目は老人だった。
「それではのう。宜しくな」
「嘉神慎之介」
 最後に名乗ったのは赤髪の男だ。長い白衣が風に翻る。
「宜しくな」
「貴方達はただの剣士じゃないわね」
 審配はすぐにそれを見抜いた。
「何か背負っているわね」
「はい、実はですね」
「我等はそれぞれ四霊を司っている」
「四霊といったら」
 審配だけではなかった。他の者達もここで言う。
 
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