東方英神伝
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第1章
伝説の幕開け
激突!咲夜vs拓一!前編
前書き
はい、スマホで投稿できるようになって少しは投稿頻度あげたいなと思っているLeymciaです。
まー今年受験何ですが……
あとまたまた投稿間が開きました!すみませんm(_ _)m
なんとか夏休み入ったのでペース挙げられるよう頑張ります!
今回は、いよいよ拓一の本格的な対人戦が始まります!
それでは、どうぞ!
「……紫、お前、何言ってんだ?」
いきなりの事態で流石の拓一でも混乱していた。何?自分が人間か怪しい?そんな事言われたら誰でも疑いたくなるだろう。
「……私は、そのままのことを言ったまでよ?」
「人じゃないなら、俺はなんなんだ……?」
人間以外の生物。そんなもんは幻想郷はおろか、世界にたくさんいる。でも、人間なのに人間ではないって……
そんな思考を頭の中に巡らせながら紫の話を聞く。
「……聞きたいでしょうけど、別の機会にしましょう。お客さんが来たようよ…… 」そう言って紫はスキマの中へ消えていった。
相変わらずこの女は。変なところで話を切る……ん?紫の奴、なんて言った?お客が来た?そんなことを考えていると唐突に声をかけられる。
「ようこそ、紅魔館へ……歓迎しますよ」そう言って、目の前の女からナイフが投げつけられた。あまりに唐突だったが、間一髪でかわす。
「っぶねっ……!……ここの住人か」そう言ってまた俺は冷静な雰囲気に戻そうとする。
白を主体に、濃紺の軽そうなベストを羽織っている。下は膝丈くらいの同じような色のスカート。髪を三つ編みにし、横と上で括っている、そんな女が目の前に現れていた。
「まぁ、ここのただのメイドですよ……」メイドがナイフなんて投げんのか?……いや、ここは幻想郷だ。そう心の中に言い聞かせながら名乗る。
「俺は、高井拓一。そっちは?」「……十六夜咲夜よ」
咲夜と名乗ったこの少女。どっかのネットで流したらかなり評判いいんじゃ……と、どうでもいいことを考えていると、また話しかけられた。
「……あなた、外来人が、こんな館に何の用かしら」
……中々の洞察力だ。ここまで見抜いたやつは初めてかもしれない。そう感じつつも口を開く。
「何故って、あの赤い霧、取っ払う為さ……」「恐らく、博麗の巫女あたりに吹き込まれたのかしら。まぁいいわ」そう咲夜は言うと、ナイフを構える。
「そしたら、始めましょうか、弾幕ごっこ(やり合い)を」この時、俺はやり合いの意味を明確に感じ取っていた。ナイフも使ってごっこだ?何考えてんだ……
そうしていると、いきなりナイフが目の前に現れた。
「んなっ!」〔心光 ハートオブソード〕咄嗟にスペルで剣を繰り出し、ナイフを彈く。
っ、あっぶねぇ……そう思っていると、またナイフが、今度は天井いっぱいに現れていた。
「またこんなんかよ……!」そうは言いつつまたスペルで防ぎに行く。……が、この刹那、拓一は気づいた。剣だけでは対処できないという事実に。
「こうなったら……!」どこからともなく白紙のスペル用紙を出し、発動していく。〔光縛 ライトゲージ〕
本来相手を縛るのに使おうと思っていた形のものを、自分に付けて降り注ぐナイフから身を守る。
「へぇ、なかなかやるじゃない…でも、これならどう?」咲夜が拓一の事を認めつつも、一枚のスペカを出して、発動した。〔幻在 クロックコープス〕
突如それなりに密度の濃い弾幕を半円状に放ってきた……はずだった。
次の瞬間、自分の5mくらいの範囲にナイフが投げつけられていた。「?!、何が起こって……!」相変わらずの言いながらの避け。流石の拓一でも辛い密度だったが、なんとか抜けた。と、思ったら又同じような状況に。
「くそっ、これだとおそらくこの無限ループになる!……何故だ……そんなことを考える前に、なんとかしないと……」
そうしてとりあえず守るかのようにスペルを放つ。〔心霊 レインボーミュージック〕
パンパンパンパンパンパンパン……なんとか全てのナイフを薙ぎ払うことに成功した。が、かなりのピンチには代わりないことを、拓一は感じていた。
突如どこからともなく目の前に現れるナイフ。弾幕に関しても申し分ないテクニックを持っている。一体どうすれば……
そう考えながら、弾幕とナイフの打ち合いは続いた……
一方その頃……
「っ、これで……!」〔金&水符 マキューリポイズン〕「こんなんで決め技なのか?もっと出来るはずだぜ!」〔恋符 ノンディレクショナルレーザー〕
相変わらず大図書館では魔理沙とパチュリーの弾幕戦が続いていた。
魔理沙が弾幕を放つとそれに反応するように軽いモーションでパチュリーが交わし、それに対してパチュリーが弾幕を打ち返す。その弾を余裕の顔で相殺する魔理沙。状況は明らかに魔理沙有利だった。そこに……
ギイィ……
「……やっぱやってんのね……」霊夢が入り込んできた。
門においてけぼりを食らった霊夢だったが、何となく中で起こっていることは予想できていた。そして拓一が上に行くことも計算済みで、先に終わるであろう魔理沙の方を見に来たのだ。
「これで、どうだっ!」〔光符 アースラストレイ〕魔理沙の背後に魔法陣が光っている。かと思うと、いきなりレーザーを放つ。思わずパチュリーは交わすが、目の前からも魔理沙が弾幕を放っており、迂闊に動けない状況だ。
「……中々いい線ね。でも、これで終わりよ!」〔火水木金土符 賢者の石〕
突如としてパチュリーの横に現れた六つの魔法陣。そこから無数の弾幕が飛び出している。相当密度も高く、魔理沙も度肝を抜かれた。
「げっ、こらまずいぜ!」そう言っているうちにパチュリーからトドメのレーザーが放たれる。
「うっ、ダメか…?」ここで初めて弱音を吐く魔理沙。ここで一瞬勝利を気にしたか、パチュリーの気が抜ける。
……なーんてな! この瞬間、外から見ていた霊夢には、そう言っているように見えたという。
「行くぜ……私の取っておき…!」〔恋符 マスタースパーク〕
「ふん、それくらいの弾幕……!」そう言って軽々避けるパチュリー。「これで終わると思うなよ?」その声がどこからともなく聞こえてくる。心の中でパチュリーは少し疑問を感じつつ[一発目の]マスパを避けるパチュリー。と同時に、どこからともなくもう一本マスパが出てくる。
「な、何!?」「これが私の新たな切り札……!〔恋連 ダブルマスタースパーク〕だぁー!」
魔理沙は二回目に放ったマスパが当たったことを感じると、別で打ち込んでいたミニ八卦炉を魔法で手元に戻すとそのままもう1発パチュリーに向かって打ち込む。
当然こんな状況でパチュリーがよけられるはずもなく…
【ドカーン……ガラガラガラ……】図書館の奥の方から何かが崩れる音を確認すると、少し気を抜いた様子でパチュリーの元へ向かう。
「お疲れ、魔理沙」「霊夢……いつの間に来たのぜ?」「よく覚えてないけど……三分くらいはこれ見てたわね」「ってことは3分の2くらい経ってからか……」そんな会話を交わしつつ、パチュリーに話しかけるのであった……
またまた所変わり……
「これでどうかしら?」〔幻幽 ジャック・ザ・ルビドレ〕相変わらず突如として出てくるナイフに、拓一は苦戦を強いられていた。
まずいな…なんとか作戦を立てないと……!これなら……
そう思った拓一は先程作ったスペルを、今度は相手めがけて発動する。〔光縛 ライトゲージ〕「っ、今度は私に!?」咲夜がそう言ってる間に無数の弾幕が放たれてくる。
さらに咲夜は驚きの真実に気がついていた。なんと、自分の攻撃が柵を越えて逆側に行かなくなっているのだ。「まさかこんな能力があるなんてね……でも、こんなの無駄よ?」〔幻世 ザ・ワールド〕
突如として又ナイフが…と言うか、ナイフしかない。しかもいつの間にか抜け出している。
「くっ、何故だ、一体どうすれば……!」
苦戦を強いられた咲夜戦、果たして拓一は咲夜に打ち勝てるのだろうか?
後編に続く
後書き
一応、それなりに長くしてみました!と言うか、なんか魔理沙vsパチュリーの方が本命に見えてしまう…
大丈夫です、次は咲夜戦しか映さないと思うので!
あと関係ないんですが、そのうち隼さくのss書こうと思ってます!最近ほんとに隼さくにハマってしまいまして…まぁ、そんなことは置いといて。
それでは、次回予告です!
次回予告
なんとか思いついたやり方も通じず、窮地に立たされた拓一。しかし、ここで拓一の能力、[心を操る程度の能力]が牙をむく!果たしてその秘策とは?!
次回 東方英神伝 第8話
激突!咲夜vs拓一!後編
それでは次回を、ゆっくり待っていてね!
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