東方英神伝
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第1章
伝説の幕開け
それぞれの行方
前書き
投稿遅くなって申し訳ありません!
E.S.R改めまして、Leymciaです!
これからこの名前でやるんでよろです!
今後はもう少し一回の中身を濃くしようかと思っています!
それでは、どうぞ!
咲夜が動き出した頃、門の前では……
「これでとどめよ!」【霊符 夢想封印 集】「え……うぎゃ!」 美鈴が霊夢のとどめを受けているところだった。
確実に仕留めたのを確認すると、無言で紅魔館の馬鹿でかい扉を開き、中へ入って行った。
一方その頃、魔理沙は……
「ふぅ、にしてもこの階段長すぎねぇか?」長すぎる階段に途方に暮れていた。
と言っても、当然と言えば当然だ。あれだけの規模の建物だ、そう簡単に着かないのが、この紅魔館なのだから。
中は思った以上に質素だ。さっきからずっと、壁から何まで真っ赤で流石の魔理沙も目がチカチカしてきたようだ。
「……はぁ、そんなこと言ってもしょうがないか……とりあえず、歩いていくしかないぜ……」
結局、しかたなしにボーッと歩いていくのであった……。
数分後……
まだなのかと言いつつ、歩き続ける魔理沙。
そうしているうちに何か大きな扉が見えてきた。それこそ魔理沙の身長の5倍くらいあろうかという扉だ。もう何年も開いていないのか、かなり錆び付いている。
ただ、まだそれでも壁は赤一色のままで、ここまでくるとチカチカするとかいう次元を超えて、気持ち悪いと思えるようになっていた。
「なんなんだぜ、この不気味な扉……」本来ならこんなところの先に何かがあるとは到底思えない。だがこの時、魔理沙の第6感が囁いていたのだ、この先に行くべきだと……。しばらくどうするか、と悩んでいたが、もうここまできたら腹をくくるしかないと思い、一旦深呼吸をする。
「……よし、んじゃ行くか……」その言葉だけ言って、その扉の先へ入って行った。
ーー紅魔館 大図書館内ーー
ここに二人で少女が何やら話をしていた。
一人は椅子に座っていて、紫色のワンピースのような、不思議な格好をしている。下は段々状の紫に城がかったロングスカートをはいていて、上も特にこれといった格好でもなく、少し小さめの長袖の服を着ている。
もう一人は机を挟んで紫の服の女性の机を挟んだ反対側に立っていて、服は黒基調の服を着ている。Yシャツの上に黒に白ぶちの服、下は膝くらいまでのスカートをはいている。
二人はこちらに気づくと、向こうから話しかけてきた。
「あら、なんでこんなところになぜあなたのような者がいるのかしら?」
紫色の方の人が冷たい目でこちらに声をかけてくる。魔理沙はこの時、明らかにビンビンに醸しだされる戦闘ムードを感じ取っていた。
「……いてなんか悪いのかぜ?」
先ほどの言葉に対し特に表情を変えることもなく机のほうへ足を進めながらそんな質問を提示する。
「悪いも何も、こんな紅魔館の奥深くの大図書館まで来た客自体、何百年ぶりよ。こんなところまで来たからには、それなりの理由があるのでしょう?」
「勿論、お前に勝って主犯の居場所を教えてもらうためだ」
魔理沙はこうした会話を交わしながら相手の特徴、この場所の特徴をつかんでいた。
まず相手に関してだが、魔理沙と同じ魔法使いだ。だが、種族的なものだと魔理沙は読んでいた。
その理由は二つあった。一つは相手の発言である。
相手は、「ここへの客が何百年ぶり」と言っていた。普通の人間が百年を超えて生きる例は極稀だ。しかもその年齢の割に若々しすぎる。物理的に、種族的、つまり「妖怪」の魔法使いということ以外ありえなくなる。
そしてもう一つは、相手から醸しだされる雰囲気である。
普通の人間にしてはあまりにも強そうなオーラが魔理沙にはビンビンに伝わってくるのを感じていた。
これらのことから、魔理沙は相手が種族的な魔法使いという結論に達していたのだ。
そしてこの場所についてだが……おそらく本にすでに本棚に結界が張られていた。
それに、さっきこの館に入ろうとしたとき、飛んで入ることができなかった。
そこにかなり強力な結界が張られていたことは、魔理沙も気がついていた。
恐らく、魔理沙達が来たことをなにかを使って察知し、このような状態にした、と魔理沙は推測していた。
すると、紫の女が口を開けた。
「ほう、人間のあなたが、私のような種族的な[魔法使い]に勝てる、といいたいのかしら?」
予想通りだな、と心のなかで思いながら魔理沙は口を開く。
「あぁ、あんたがどんなもんの魔法使いなのかは知らないが、引くつもりは毛頭ないぜ」
相手は、完全にあきれた顔をして魔理沙にこう告げた。
「ふーん……遺言はそれだけかしら……?」もはや勝負にならない、という堂々とした顔で魔理沙を見つめる。
魔理沙はなにも言わずに立ち尽くす。だが、紫の女はなにも言わずとも何かを感じたようだった。
「……そう、それでいいのね。……最期に、名前くらい聞いてあげましょうか」
その言葉を聞いた魔理沙は、内心かなり頭にきただろう。それでも冷静な顔を保ちながらゆっくりと答える。
「……魔理沙…霧雨魔理沙だ……」
戦闘態勢に入った魔理沙の顔を見て、少し驚いた顔をする紫だったが、気にしないことにした。
「……そう、私は、パチュリー・ノーレッジよ……それじゃあ、始めましょうか、あなたの最後の弾幕ごっこを……」
かなり哀れんだ表情で見つめる、パチュリーと名乗った女。そんなパチュリー相手に、魔理沙はと言うと……
「……さぁ、それはどうかな?……とにかく、始めるか……」
一向に冷静な表情を保っていた。が、パチュリーはその中にある熱い、真剣な心に気づいていた。
「言うだけ、言っときなさい!」
【金符 メタルファティーグ】
スペカを放ちながら多少の苛立ちを露にするパチュリー。
「ああ、言っとくぜ、永遠にな!」
【魔符 スターダストレヴァリエ】
それに対し反応しつつ、パチュリーのスペカに対抗する魔理沙。
こうして、魔理沙vsパチュリーの弾幕ごっこの火蓋が、今切って落とされた!
その頃、拓一は……
「さて、気配がある方に歩いてきたはいいが……」
相変わらず、紅魔館の血で染められた様な紅い廊下を歩いていた。
こんな感じで歩きながらも、拓一は色々なことを考えていた。
まぁ、どっちかと言えば元の世界の話なのだが……
こうなると真っ先に出てくるのは恋人、つまり
「音苑……話したい……な……」案の定、音苑の事である。
そんな心ここにあらずな状態でただただ歩き続けていると…
「あら、音苑ちゃんって、どんな子なのかしら?」
どこからとも無く声が飛んでくる。あまりにもうわの空だった拓一は、疑うことも無く会話を続ける。
「音苑は……ちょっとアホだけどこんな俺を何時でも必要としてくれて、それに……って、誰だ?!」
途中まで話して、ようやく気づいたようだ。思わず前を見ると、そこには……
変な目だらけの空間に腰掛ける一人の女性。
白基調の上下に、紫のタンクトップ的なものを来ている。そう、みなさんはお察しのことだろう。
「……紫?どうしてここに?」
そう、3話以来の登場、紫だ。(メメタァ!)
「やぁ、久しぶりね、拓一……少し、伝えておきたい事があってね……」
紫の表情はよく分からなかったが、少し強ばったような顔をしていたように拓一には見えた。
「……その、伝えたいことって、なんだ?」
そんな紫はいざ知らず、特に何があるわけでもないだろうという顔で聞く拓一。
「ええ、実はね……」表情を変えずに、紫は口を開いた。
「拓一、あなた……」次の瞬間、紫は衝撃的な言葉を発する。
ーー普通の人間じゃ、無いかもしれない……もっと言うなら、現時点で全力を出せていないーーつまり、まだ上があるのかもしれないーー
後書き
はい、投稿遅くなったんで急遽題名変更してしっかり書かせていただきましたm(_ _)m
今年は受験があるんで、もしかしたらかける時間がないかもしれないです……
あと新クラスという名のリアルが忙しいのもあるかもですww
それでは、次回予告!
次回予告
意味深な言葉を告げられた拓一。
そんな中、遂に咲夜と呼ばれた女性が姿を表す!
流れで2人は戦うことに……
果たして、拓一は勝利を収めることが出来るのか!
次回
東方英神伝 第7話
激突!咲夜vs拓一!(もしかしたら前後編、前中後編になるかも?)
それでは次回を、まったり待っていてね!
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