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提督はBarにいる。

作者:ごません
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ブルネイ春のサンドイッチ祭り!その5

 さてさて、次は何を作るかな。

「あ、あの……司令!」

「ん?何だ秋月?」

「出来たら……そのぉ、安く出来て美味しいサンドイッチを教えていただきたいのですが!」

 話を詳しく聞くと、サンドイッチを食べていたらハマってしまい、自分でも朝食の時などに作りたくなったと。しかしそこは貧乏性な秋月らしく、贅沢はしたくない。なのでリーズナブルで美味しいサンドイッチが知りたいらしい。

「成る程、俺は別に構わんよ」

「あ、ありがとうございます!」

 さてと、んじゃあまずはキャベツと魚肉ソーセージを使ったサンドイッチを作るかね。

《簡単、リーズナブル!キャベツと魚肉ソーセージサンド》※分量1人前

・食パン:2枚

・キャベツ:2~3枚

・魚肉ソーセージ:細いタイプのを3本くらい

・マヨネーズ:適量

・粒マスタード:適量

・塩、黒胡椒:適量

・バター:適量


 さぁ作るぞ。キャベツは粗みじん切り、魚肉ソーセージは太めの千切りにしてマヨネーズ、塩、黒胡椒、粒マスタードと和える。キャベツの水気で味が薄まるからな、若干濃い目の方がいいぞ。

 後はパンにバター(マーガリンでも可)を塗り、キャベツサラダを挟んで馴染ませ、カットしたら完成だ。

「キャベツが美味しいね」

「魚肉ソーセージも噛めば噛むほど味が出るから、キャベツと相性がいい」

 お次はツナでもサバ缶でもない、魚の缶詰を使ったサンドイッチだ。




《意外!サンマと大葉の和風サンド》※分量2人前

・食パン:4枚

・サンマの蒲焼き缶詰:1/2缶

・キュウリ:1/3~1/2本

・大葉:3枚

・マヨネーズ:適量

・辛子:適量


 さて、使うのはサンマの蒲焼き缶詰。この甘辛味がまた意外な位にパンに合うんだよな。ただし、そのままの状態だとサンドイッチとしてはちと食い難い。なので軽くほぐしてフレーク状にしておく。同時進行で、辛子マヨネーズを作っておこう。あぁそれと、キュウリは斜めに薄切りな。

 パンに辛子マヨネーズを塗り、スライスしたキュウリを一面に並べる。そこにサンマフレークを散らしたら、そこに大葉を一枚半乗せる。大体一枚半位で食パンと同じくらいの面積になるはずだ。そこにパンを被せてカットしたら完成。

「サンマのタレと辛子マヨネーズがピッタリだね!」

「うん、これは美味しいな!」

 さてさて、お次は健康に気を使ったツナサンドを1つ。


《鉄分補給に!ツナひじきサンド》※分量1人前

・食パン:2枚

・バター:小さじ1

・粒マスタード:小さじ1/2

・ツナ缶:80g

・乾燥ひじき:7gくらい

・塩:1つまみ

・胡椒:少々

・レモン汁:小さじ1/4くらい

・カレー粉:少々

・マヨネーズ:大さじ1


 大体ツナサンドの具材でツナと合わせる物といえばキュウリか玉ねぎ、後はレタス位が定番だが、今回はひじきで鉄分をプラスだ。乾燥ひじき7gを戻すと、大体50g位になるから、もし売ってるならドライパックのひじき50gでもOKだ。さて、まずはそのひじきの下拵えから始めよう。

 ザルに乾燥ひじきを入れ、水を張ったボウルにザルごと入れて振り洗いする。こうやって細かいごみを落としてやる。そうしたら一旦水を換え、30分~1時間程度水に浸けてひじきを柔らかくする。もう一度水を換え、2回目の振り洗いをする。柔らかくなる前には取れなかった汚れやごみも、取れたりするからな。後は沸騰したお湯でサッと茹でて、ザルにあけて水気を切っておけばひじきの下拵えは完成。

 室温に戻して柔らかくなったバターにマスタードを加えてよく混ぜたら、食パンに塗っておく。

 ボウルに、水気を切って刻んだひじき、しっかりと油を切ったツナ、マヨネーズ、塩、黒胡椒、レモン汁、カレー粉を加えてよく混ぜて、ツナひじきサラダを作る。後はコイツをパンに塗り、挟んでカットしたら完成だ。

「ひじきとツナが喧嘩するかと思ったけど……合うんだね!」

「ほんのりカレー味がして、食べやすいです」

 さてと、俺も食いたいサンドイッチがあったのにまだ作ってなかったな。そいつも作っておこう。



《是非コッペパンで!レバカツサンド》※分量2人前

・豚レバー:150g

・卵:1個

・コッペパン:2個

・薄力粉:適量

・パン粉:適量

・キャベツ:適量

・ウスターソース:適量

・バター:少々

・マスタード:少々

・塩、白胡椒:少々


 レバカツってのはその名の通り、レバーのカツだ。コイツをサンドイッチにしようって魂胆だ。

 レバーは予め血抜きをしておき、キッチンペーパー等で水気を拭き取る。その上で7mm位の厚さに削ぎ切りにする。削ぎ切りにしたレバーに塩、白胡椒、シナモンを両面に軽く振り、下味を付ける。シナモンが決め手で、レバーの臭みを消してくれると共に、ソースとの馴染みも良くなるぞ。

 後は普通のカツの様に、薄力粉、卵、パン粉をまぶしてやる。衣は出来るだけ薄目に。衣が分厚いとレバーの存在感が消えちまうからな。

 フライパンに油を張り、中温に熱したら衣を付けたレバーを揚げる。火加減は中火……強火で揚げると衣だけが焦げて生焼けになっちまうからな。狐色に揚がったら熱い内にウスターソースに浸して衣に染み込ませておく。

 お次はパンの調理だ。コッペパンの背中に縦に割れ目を入れ、割った部分にバターを塗ってトーストする。千切りにしたキャベツとレバカツを挟み、仕上げにマスタードをかければ出来上がり。


「レバーが臭くない!」

「焼きそばパンやコロッケパンもいいけど、私はこっちの方が好きだな」

 うんうん、レバカツサンドも好評だ。鶏レバーのレバーパテ、豚のしょうが焼きサンドとレバカツサンドと来た。鶏、豚と来たから次は牛……コンビーフを使ったサンドイッチを作るとするか。



《コンビーフのカウボーイ風サンド》※分量1人前

・食パン:2枚

・コンビーフ:40g

・ジャガイモ:1個

・グリンピース:大さじ1

・レタス:1枚

・ケチャップ:大さじ2

・マヨネーズ:小さじ1

・粒マスタード:小さじ1

・塩、胡椒:適量

・ナツメグ:適量

 さて、作ろうか。ジャガイモは茹でて潰しマッシュポテトを作る。そこにコンビーフ、グリンピースを混ぜて塩、胡椒、ナツメグでしっかりと味を付ける。

 ケチャップ、マスタード、マヨネーズを混ぜてソースを作り、パンに塗る。レタスとさっき作ったコンビーフポテトを乗せて挟み、馴染ませたらカットして完成。


「いや~、沢山作ったねぇ提督!」

「あぁ、今年の分はこんな所だろうな」

 かれこれ20種類位は作ったんじゃないか?まだまだレシピのストックはあるが、また来年以降機会があったら紹介するとしよう。

「でもこっからが大変だぞ?」

「……え?」

「今まで作ってたのはあくまでも試作品だ。ここからはこれを複数作って量産せにゃイカン」

 俺がそう言った途端、秋月達の顔が青くなる。だからあんまり作ると後が大変だぞって言っておいただろうが?

「あの~、今から作る種類を減らすというのは……」

「ダメだ」

「「「で、ですよねぇ~……」」」

 結局、3人と俺はひーこら言いつつも何とか決められた量のサンドイッチを作り上げ、花見に間に合わせた。疲れはしたが、他の連中の食べている姿を見て秋月達も喜んでいたようだし、たまにはこういう苦労もいいさ。 
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