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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  TEN DORAGON

「私の鍵と合わせて、十二の鍵で扉を封じます!!!!」

ユキノさんは大声でそう言った。

「星霊で!?」

「ルーシィ様!!!!」

「わかった!!!!」

ユキノさんとルーシィさんは持っている鍵を上向かって投げる。


キィィィン!!


12の鍵は円を作り、金色の光を放つ。

「黄道十二門の星霊達よ!」

「悪しきものを封じる力を貸して!」

ユキノさんとルーシィさんは、膝を付き、
相手の手を取り合うように握り合わせる。

「開け!」

「十二門の扉!」

「「ゾディアック!!!!」」

2人が体を反らせると、辺りから光が吹き出してくる。

「見て!!」

「星霊だわ!!!」

ミントとシャルルがそう言う。

「12の星霊、集合だな。」

「ああ。」

俺と未来の俺がそう言う。

「お願い。」

ルーシィさんが祈るようにそう言う。


ギュウウウウウウン!!!!


12の星霊達は身体に光を纏い、エクリプスの扉へ行き、
扉を閉じ始めた。


ぐぐぐ・・・!!!


エクリプスの扉は少しずつ、閉まっていく。



































「閉めるつもりか!!!そういはいくか!!!」

「!?」

エクリプスの扉から、大きな声が聞こえた。

「嫌な予感がする・・・・!!!!」

俺はそう言う。

「(あの声・・・まさか・・・!?)みんな、避けろ!!!!」

未来の俺はすぐに危険を察知し、大声でそう言う。



シュイイイン!!!ズザーーーーン!!!


「「「「「うわああああっ!!!!」」」」」

「「「「「きゃああああっ!!!」」」」」

「「っ!!!!」」

兵士達やアルカディオスさん達は何とは避け、
未来の俺は未来のルーシィさんを担ぎ、
俺はウェンディやシャルル達を何とか担ぎ、避ける事に成功した。
ルーシィさんとユキノさんは運がいい事に、
先ほどの衝撃は当たっていないようだ。

「扉は!!?」

アルカディオスさんがそう言う。


ゴゴォオン・・・!!!!


「閉じた!!!」

「これで、もうドラゴンが来ることは無い!!!!」

エクリプスの扉は閉じることに成功した。
周りの人達は喜んでいるが・・・

「全員、喜ぶのはまだ早い!!!何頭のドラゴンが出て来た!!?」

そう。1万ではなくても、ドラゴンは何頭が出てきているからだ。

「全部で、11頭です!!!!」

「11もか・・・!!!」








































「やってくれたな。ルーシィ、ユキノ。」

「「「「「「「「!!」」」」」」」」

「お前・・・!!!!」

「だが11頭もいれば十分。」

「ローグ・・・・・・様?」

後ろから、未来のローグが現れた。

「ナツはどうしたの!?」

「・・・正直、1万は制御しきれん。」

ルーシィさんの言葉を無視して、未来のローグはそう言う。

「何の話?」

ミラさんがそう言う。

「あの方は・・・・・・私に未来を告げた・・・」

「奴が姫を騙した未来人!!?」

ヒスイ姫の言葉に、アルカディオスさんがそう言う。

「あんた・・・まさか最初からこれが目的で・・・・・・」

ルーシィさんの言葉に未来のローグは笑みを浮かべる。

「よく聞け、愚民ども。今より人の時代は終わりを告げる。
 これより始まるのは、ドラゴンの時代。
 手始めに、この街にいる魔導士共を皆殺しにしてこい。」

未来のローグがそう言うと、ドラゴン達は四方八方に散って行く。

「ドラゴンがあいつの言う事を聞いた!?」

「何でぇ~!!?」

「さっき制御とか言ってたが・・・まさか!?」

嫌なな予感しかしない・・・・・・。

「ドラゴンを支配する秘術・・・操竜魔法。」

「ドラゴンを支配・・・・・・。」

未来ローグはそう言った後、1頭のドラゴンの手に飛び乗り、
空へと上がって行った。

「あいつの目的は何なの!?」

「わ・・・わかりません。」

「こんな事に、何のメリットが・・・・・・」

「・・・・・・。」

俺達には、全く理解できない。

「ここはお前達に任せるぞ。」



































「ジルコニス。」

「ははは・・・うまそうな人間どもだ!」

「何!?」

「あいつは・・・・・・!!!」

「ドラゴンの墓であった。」

「そんな・・・」

俺達が目にしたドラゴンはドラゴンの墓場で
魂を目覚めさせ会話をしたドラゴンである。

「キューノス。」

「フヘヘ、どいつから食おうか?」

青い鱗が特徴のドラゴンがいる。

「ワードロン。」

「・・・・・・ふん。」

白色の鱗が特徴なドラゴンがいる。

「(・・・こいつは唯一、俺の操竜魔法の影響が低い・・・。
 何事もなければいいが・・・・・・。)そして、ブレイブ。」

「さーって・・・どの人間から殺そうか!!!!」

最後のドラゴンは、全身が刃が特徴なドラゴンだった。
声を聞く限り、エクリプスの扉から最後に出て来たドラゴンである。

「・・・・・・。」

「・・・?」

未来の俺はそのドラゴンの方を見ていた。

「・・・お前達に言っておく。」

「「「「?」」」」

未来のローグはドラゴン達にそう言う。

「まずは、シャンディー。」

「!」

「お前の正体は知っている。そろそろ本来の姿になったらどうだ?」

「!(あいつの未来じゃあ、シャンディーは俺達と一緒みたいか!)」

未来のローグの言葉に俺は心の中でそう思うのだった。

「へぇ~。僕の正体知ってるんだ。何者なの?」

「未来人だって!!!」

シャンディーの言葉にミントがそう言う。

「ふぅ~ん。」


シュィィィン!!!


「やってろうか!!!」

シャンディーは本来の姿に戻った。

「ドラゴン・・・だと・・・!?」

「とは言っても、子供だけどね。」

驚くアルカディオスさんに、シャルルがそう言う。
周りの兵士達やユキノさんも驚いている。

「ほう。東洋竜の子か。」

「油断はするな。」

「フヘヘ。そう簡単に負けるかよ。」

「そして・・・奴だ。」

未来のローグは俺を指さす。

「奴は、絶対に殺せ。いいな?」

「・・・!?」

「まだコージを狙ってるの!?」

未来のローグの言葉にミントがそう言う。

「俺は移動する。いくぞ、マザーグレア。」

未来のローグはドラゴンに乗ったまま、移動した。

「おうおう!あっちでも派手にやっとるのぉ。
 賑やかで何よりだわい。ぐわはっはっはっはっ!!」

「相変わらず、お前は口うるさい奴だ。」

「何じゃと!!!」

ジルコニスとキューノスというドラゴンがそんな会話をする。

「ふん。アホな話してる場合か。」

「「なんじゃと(だと)!!?」」

会話を聞く限り・・・仲がいいわけじゃあないな・・・。

「俺はとっとと()る。斬る音と感触はたまらん。」

ブレイブというドラゴンは俺達を殺したがっている・・・。

「皆・・・頼みがある・・・。」

未来の俺が俺達に向かってそう言う。

「あのドラゴン・・・俺にやらせてくれ。」

未来の俺はブレイブというドラゴンを指さしてそう言う。

「どうして?みんなでやれば・・・」

「あいつは・・・あいつは・・・あいつはな・・・!!!!」



































「俺の時代()で・・・俺にこの傷をつけ・・・
 ルーシィさんを殺した・・・・・・!!!!」

「「「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」」」

未来の俺の言葉に俺達は驚く。

「ここじゃあ奴は俺を知らねえが・・・
 どうしてもケリをつけたい・・・!!!!」

未来の俺はそのドラゴンを見て、怒りの表情で見ていた。

「また・・・あんな事・・・・・・させたくない!!!!」

「・・・・・・・・・・・・わかった。」

未来の俺の思いに俺がそう言う。

「それと、過去の俺。」

「何だ?」

「あの未来のローグは、ルーシィさんを殺す目的はエクリプスの扉の事で、
 殺すつもりだったが、もうその必要はないだろ?」

「ああ。」

「だが、お前を殺す事はまだやめてない・・・つまり・・・」































「お前は・・・この戦いで何かの鍵になる筈だ!!!!」

「!!」

「絶対に死ぬな。お前の未来の為にも・・・ウェンディの為にも・・・!!!」

「当たり前だ・・・!!!!」

俺達がする事は・・・・・・戦う事・・・!!!!

「聞こえるかァ!!!!」

ナツさんの大声が聞こえた。空からだ。

「滅竜魔法ならドラゴンを倒せる!!!!」

「ナツの声!!!!」

「ナツ!!!!」

どうやらナツさんは無事の様だ。

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は10人いる!!!!
 そしてこっちには味方のドラゴンが1人いる!!合わせて11人丁度!!!!
 今日・・・この日の為に、俺達の魔法があるんだ!!!!!
 今・・・戦う為に、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)がいるんだ!!!!!」












































「行くぞォ!!!!ドラゴン狩りだっ!!!!!」


ドゴォン!!!!


ナツさんは大声でそう言い、1頭のドラゴンを拳で殴る音が聞こえた。

「ん?10人・・・?後1人は・・・・・・」

一体・・・誰だ・・・?








































一方・・・


「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・。」

「すまんかったな。」

「ああ・・・ようやく見つけて来た。」

瞬間移動魔法を使いすぎたドランバルトにラハールがそう言う。
ドランバルトはある人物を探すのにかなり疲れていた。

「ドラゴンが街を襲っている。」

「ああ・・・聞こえてる。」

ラハールの言葉にドランバルトと一緒に来た者はそう言う。

「不本意だが、力を借りたい。」

ドランバルトが連れてきた者は・・・・・・











































「全部聞こえてるぜ、ナツ。」

毒の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)、コブラだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。ようやく出す事が出来ました・・・!!!
時間が掛かってしまい、すみません・・・。
また、5月の映画のチケットを手に入れました!!!
絶対見に行きます!!!
次回は、コブラの方を少し出したと思います。
もちろん、キナナも出す予定です。お楽しみに!! 
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