ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
Change1:修行する赤~Malice beating~
「まだだ…もう一度お願いするぜ!!」
「大丈夫なの?もう休んだほうがいいと思うよ?」
「いや、この程度でへばっていたら俺は無力のままなんです!!なのでもう一度お願いします!!」
俺の地下にある施設の訓練用の一室で現在イッセーがテュールに稽古をつけてもらう形で手合わせをしていた。
「わかったなら今以上に力を出すからがんばってね」
「オッス!!」
何でこのような状況になっているのかというと、それは約三週間前…俺がテュールに義手を与えた数時間後にさかのぼる。
―○●●●●○―
「ありがとう~マスター~~」
「ああ、礼は十分伝わったからそろそろ離れてくれないか?動きにくい……」
「えへへ~」
まったく俺がお礼を返したのになぜか逆に感謝されてしまったな。しかもかなり歓喜に満ちており、しかも周りのこえが聞こえなくなるぐらいだ。
―――ピンポーン♪
俺が困り果てているいると、急に自宅のインターホンの音が鳴った。
「いったい誰なんだ…?」
俺は確認のためテュールをどかし玄関を開けるとそこには深刻そうな表情をしたイッセーが立っていた。
「どうしたんだイッセー?」
「シン…実は頼みたいことがあるんだ」
「まあ、そんな表情ならよほど大事な願いなんだろうな。まあここで話すのもあれだからあがれ」
「わかった」
「で、頼みって何なんだ?」
俺はとりあえずイッセーをリビングへと連れて行きお茶を出しながらイッセーに先ほどの言葉の内容を聞く。
「実は俺に修行をつけてほしいんだ!!」
「修行…か。何でそんな考えに至ったんだ?」
「俺はあの時…コカビエル襲来のときに何もできなかったんだ…。そうただ俺が高めた力をためてみんなに譲渡しかできなかったんだ。そして挙句の果てにはテュールさんにさえ迷惑をかけてしまったんだ」
力のなさを実感…か。
「だから俺は強くなりたい。もう守られてばかりじゃいやなんだ。だから頼む俺に修行をつけてほしい…みんなより強いお前にしか頼めないことなんだ!!!」
守られてばかりでは嫌…。なるほどイッセーはみんなを守るために強くなりたいのか…。
なら答えは決まっている。
「いいぞ、その以来受けさせてもらう」
「いいのか、本当に!?」
「ああ、だがひとつだけ確認したいことがある」
「なんだ?」
「いっておくがお前に今からつける修行は合宿以上の過酷なトレーニングをするつもりだ。それでもやるか?」
「ああ、やってやるさ!!みんなを守れる力を手に入れるならどんな地獄にもたえてみせらぁ!!」
「なら明日の朝から修行開始だ」
「おう!!」
―○●●●●○―
といった経緯になっている。
最初は学業を疎かにさせないため軽くしたんだが、イッセー自身がもっと厳しくしてほしいとの要望があったので今ではテュールと手合わせをしている。
やはり籠手タイプの武器…それに片側だけの戦闘になると俺よりもテュールのほうが適任だ。
しかも合宿のときよりも身体能力や戦闘時の判断力反射神経が急激な成長を遂げている。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
―――ドゴォォォン
そしてイッセーが壁に激突しそして体力が尽きたか仰向けになりそのまま地面にたおれていた。
「手合わせ終了。テュールもお疲れ様」
「はーい。それにしてもすごい成長だよイッセー!!あのときよりも加減を減らしたけど私の動きにほとんどついてこられるなんてね」
「ぜぇぜぇ…。まだ加減してるのかよ…だが正直テュールさんもそうだがそれを倒したシンはいったいどんだけ強いんだよ……」
俺って強いほうなのか?確かに今までの敵は普通に倒せたがあの時と比べるとぜんぜんだめなんだよな。特にパワーと速度が俺の反射についていかないから辛いところだが。
『それでもこの世界じゃあなたは強者の部類に入るほうよ?何せ聖書に記されている強者を倒したのだから』
俺としてはあまり自覚ができないんだが。
「だけどこれで一歩ぐらい『禁 手』に近づけた気がするな。もっとがんばらないとな!!」
そう。イッセーはこの修行を通して『禁 手』に至りたいといっていた。
確かライザー・フェニックスとの一線で一時見せたあの鎧が赤龍帝の籠手の禁 手らしい。
まあ、あのときの力はおそらく本来の禁 手の力を三割も出し切れていないみたいだが。
『まあ、その調子ならお前も近日に至れるかもしれないぞ?小僧』
「「!!」」
するとイッセーの籠手がの宝玉の部分が点滅しそこから聞きならない声が発せられた。
だが、イッセーの籠手から声が出てるとなると……。
「ちょっ!?急に出てくるんじゃねえよ。ドライグ!!」
やはり『赤 龍 帝ドライグ』。三天龍の一匹赤き竜の帝王と称されたドラゴンか。
この声は、確かあの時……。
『別によかろう。ここには裏の事情を知っている存在だけだ。それにお前との会話だけじゃつまらないからな』
なんというか。さすが己の欲望に忠実なドラゴンってところだな。
「まあ、いましょべっているのが伝説の三天龍の一匹『赤龍帝ドライグ』です」
「へぇ~これがマスターが言っていたイッセーに宿っているドラゴンか~。私はテュールよろしくねドライグさん」
「こやつがあの三大勢力の戦を停戦まで追い詰めてドラゴンか。妾は羽衣九狐じゃ。まあイッセーをとして知っているとは思うが」
それにしてもまさか赤い龍からコンタクトを取ってくるとはな。少々驚いたな。
『まあ、こんな小僧だがこれからもよろしくな』
「そういえばドライグいったい何なんだ?近日中に至れるって?」
確かに気になるが、もしかすると―――。
『文字通りの意味だ。お前はあの雷娘との修行で急速に成長している。そしてお前は現在進化の分岐点に立っている状態だ』
なるほど。イッセーは今、禁 手と違った成長の道の分岐点に立っているということか。
『分岐は二つ。禁 手に至るか、又違った力の進化がある。それを決めるのは小僧の心構えしだいだ。よく考えておけ』
「確か禁 手に至るためには劇的な変化が必要なんだよな……。う~ん」
それにしてもまさかもうその領域に達しているとはな。あのドラゴンと同じく驚きだな。まあこちらとしては皆の成長は大歓迎だが。
『そこにいる貴様』
「俺か?」
突然、赤龍帝に呼ばれた。
『そうだ、お前に聞きたいことがあるんでな』
俺に聞きたいことか…もしかして気づかれているのか……。
『おまえはいったい何なんだ?』
「「「ッ!」」」
赤龍帝の一声に真剣な表情になるイッセー、テュール、羽衣。
おそらく声音と声紋からはまだばれていない様子だな。
「何ってイッセーを介して聞こえてなかったのか?言っただろう、俺は現代を超越した兵器を操る兵士だ」
『本当にそれだけか?俺としてはお前にそれをはるかに超越するものがると勘が騒いでいる。本当にそれだけなのかお前は?』
勘が鋭いな…。さすが三天龍といったところか。
でもまだしゃべるわけにもいかないんでな。”すべてがわかってない今は”。
「それだけだ。俺にはあんたが言っている様な大層な存在でもない。ただすべての歴史の裏の闇から生まれた存在と思っていただければ結構だ」
『………。お前がそういうのならば仕方ない。なら待とう、お前の真実を』
そしてイッセーの籠手の宝玉から点滅が消えた。
「ごめんなシン。ドライグが変なこと聞いちまって…」
「別にかまわない。俺の力を見たら誰もがそう思うのは当然だ」
「でも、私は少し気になるなぁ~。マスターがその力をどうやって手に入れたのか」
「妾も同感じゃ」
まったく変なことで注目が集まるな。まあこれも仕方ないか俺がイレギュラーである限りは・
「まあ、機会があったら少しは話してやるよ」
そして今日の修行は終わり、解散した。
―○●●●●○―
「『禁 手』に至るか……」
俺―――兵藤一誠は自室の布団で仰向けになりながら考えていた。
どのような変化があればあの力に成れるのか…。
所有者の劇的な変化…木場は自分の過去と真剣に向き合いそして覚悟を決めて至った。
俺にはこの世界に流れに逆らえるような覚悟ができるだろうか…。
『ほう…性欲の権化とも言われているお前がそこまで考えているとは驚きだな』
「!?って…ドライグかよ。驚いたぜ」
最近こうして俺の宿っている伝説のドラゴン、ドライグがよく話しかけてくる。
「しかも性欲の権化って相変わらず失礼だな…」
『別に嘘ではないだろう?学園では異性の更衣室を覗き、先頭では女性の服を弾き飛ばす技まで持っているんだぞ?それを性欲の権化以外でどうたとえる?』
うぐ…。正論過ぎて反論できない………。
『だが今はこうして俺の力と真剣に向き合いそして『禁 手』のこともしっかりと考えている。今までほとんどの所有者はただ己の欲求を満たすためだけに力を求め俺の力に真剣に向き合おうとしなかったからな』
「え?そうなのか」
『そうだ例外は三人ほどいるが、ほとんどの所有者は俺の力におぼれ自滅したか、白やつや歌姫の所有者それとほかの神器所有者に滅ぼされたからな』
まじかよ…もしかして俺もそうなっちまうのかよ……。
『それはないだろう。今代…お前はほかの所有者たちと比べて俺との会話を真剣にしてくれる。そして何より尾間は自分自身の力を欲求よりも他人のために使おうとしているからな』
「そうか……」
俺は自分の左手を見つめる。
俺はこの力をみんなを守るために使いたい。そして願わくばシンの隣で恥じないような力がほしい。
もう守られるだけなのは嫌なんだ。
だから俺はみんなを守るためにこの力を高め、そして俺の手に届く範囲の人たちを助けたいんだ!!
「ドライグ…俺決めたよ」
『ほう…。いってみろ』
「俺はお前の力に真剣に向き合いそして高めていく。そしてこの力はみんなを守るために使うぜ!!」
俺は自分の左手に向かって決意を言うと……。
『ククッ…。ハッハハハハ!!』
なぜか笑われた。
「ちょっ!?笑うなよ俺がまるで滑ったみたいじゃねえか!!」
『すまない…別にお前を馬鹿にしたわけではない。ただそんなこと言った所有者がお前が初めてなのでな。少々取り乱してしまった』
まったく。とんだ天龍さまだぜ…。
『それにしても面白いぞ小僧…否、兵藤一誠。その覚悟確かに聞き届けたぞ。ならこの三天龍と称された『赤 龍 帝』ドライグ。お前が強くなるため俺もお前に尽力して見せよう!!』
「おう!!よろしくな相棒」
こうして俺と俺に宿った伝説のドラゴンとの約束が生まれた。
―○●●●●○―
―――とある施設。
そこではある組織が何かの作戦に向けて準備をしていた。
そしてその奥にある極秘エリアに一人の女性と男性三人と中央の男性の傍らに女性が一人いた。
「この異形の鎧は一体…。それにこのよりから感じる力計り知れないわ…」
褐色の肌に露出の多めな服を着たの女性が極秘エリアにある異形のよろいを見ながらつぶやいた。
『喜んでいただけましたかな、カテレア・レヴィアタン殿』
するとカテレアと同じ褐色の肌をした男性がつぶやく。ただし仮面をかぶっているため顔はわからないようになっている。
「本当にこの力を私にくれるのですか?」
『ええ!!我々とあなた方の理想は一致している。古きよき貴族の伝統を取り戻そうとしているあなたがたをぜひ支援したいのでな!!』
褐色の肌の男性は元気そうな声で話す。
『それで、ためしに使ってみてはどうでしょうか?』
そして声が40代後半の男が前に出る。
「ええ、では早速試してみるわ」
カテレアはその鎧に触れる。鎧の外見は黄色と黒を基調とした蜘蛛を模した異様な容姿。そし触れたとたんそのよりが光だしカテレアの身を包んでいく。
『これは…一体……。でもなぜかすぐにわかる。これをどのように扱えばいいか。そしてこの鎧が秘めている力を全身から感じられる』
『お気に召して何よりです。カテレア殿』
『ありがとうございます。I殿、R殿、J殿、G殿』
左から肌が褐色なのがI、声が40代男性声がR、その男性の傍らの女性がJそして全身フルフェイスのマスクを被った男がGという名前になっている。
『この力なら勝てるわ。あの忌々しい偽りの魔王たちに!!この無限の宇宙の名を持つ鎧『アラクネ』の力で!!フフフフッ…ハハハハァァァッ!!!!!!』
そして異形の蜘蛛の鎧を着たカテレアは盛大な高笑いをしていた。
後書き
こちら革命者だ!!今最新話を投下したぞ!!!
…………。
はい、すみません。最初からフザケマシタ…。
ってことで、どうも皆さん!!革命者です。
最近仕事が落ち着き執筆に集中しようと思っていたんですが友人にタイタンフォール2を勧めてもらいましてやっていたら投稿が遅れました…!!
すみません!!市場で遅らせたしまって!!ですがしっかりとこの小説は続けさせていただきますのでこれからもよろしくお願いします!!
それではまた次回のあとがきでお会いしましょう!!
感想、お待ちしています。それと『この作品とクロスして欲しい』などのリクエストがありましたら。感想に書き込んでくさい。またこのサイト『暁』で登校されているSS作品とのコラボでもかまいません。そして誤字報告などもありましたらどんどんください!!
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