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ブレイブソード×ブレイズソウル 傷だらけの魔王「EDEN壊滅編」

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第三部
九章
  罪王誕生

シュウはただ立ち尽くしていた
さっきまで木々の生えていた森は今では何も残っていなかった
山肌は黒く焦げそこには冥天のハデスの姿は無かった

アーカーシャ「さ・・・マスター邪魔者は消えた・・・私と契約して・・・私の罪を背負って生きると・・・誓って・・・そして私をこの罪の呪縛から解放すると・・・」

アーカーシャは全てを吸い込むかのような透き通った赤い瞳でシュウを見つめていた

シュウ「・・・・・・なー、メアお前の罪を半分背負ったらお前は少しでも楽になるのか?」

アーカーシャはコクリと頷いきシュウに近寄った

アーカーシャ「何故まだメアと呼ぶの・・・私はアーカーシャ・・・メアじゃないの・・・でも貴方がメアと呼びたいのならそう呼んでもいい・・・」

そう言った後にアーカーシャは何かをスッとシュウに見せた
それは白く煌めく果実だった

シュウ「メア・・・これは何だ?・・・林檎か?」

メアは首を横に振り驚く言葉を口にしたそれは

━生命の実━

それは神が生命の木に実らせた生命を生み出す伝説の果実

その果実は聖杯と同等の価値を持つ

彼女の罪それは神を殺してこの実を奪ったからである
そして、彼女はメアの体内に封印され存在を剥奪されていたのだ

メア「私は・・・罪王・・・ザクロの願いを叶えただけなのに・・・私はあの人のために全てを尽くしたのに・・・」

メアは身体を震わせて大粒の涙をポロポロと流していた

メア「だから・・・私の罪を半分背負って・・・マスター・・・私の犯した罪の重さは計り知れないかも知れないけどお願い・・・」

シュウに縋り付きメアはそうお願いをした

シュウ「分かった・・・俺がお前の王になる・・・だからもう泣くな」

それを傍で見ていた秋水は「ちょっと待って・・・」と言ったがその先を言わなかった

シュウ「どうした秋水?」

秋水は「何でもないわ」そう言いってシュウに背を向けた

秋水(本当に何でも背負ってしまうのね貴方も・・・やっぱり貴方達の子供ね・・・タイガさんや秋茜さんとやっぱり似てるわ)

秋水はクスッと笑いシュウの頭を何故か撫でていた何故かと言うとシュウの手がガタガタと震えていたからである

シュウ「何すんだよ・・・恥ずかしいじゃねぇか/////」

秋水「頼りない王様ね・・・あ、罪の王様かフフフフ・・・なっちゃいなさいよ最強の魔王様に・・・私は貴方が何になろうとも貴方の傍から離れないから」

秋水のその言葉によりシュウは自信がついたみたいだ

シュウ「秋水・・・ありがとうな・・・その言葉に出来ないけどよ・・・こうお前に撫でられると心が暖かくなるんだ」

秋水はその言葉を聞いた瞬間顔を真っ赤にして魔剣状態に戻った

秋水(何よそれ・・・好きって事なの・・・/////)

魔剣状態に戻った秋水から白い煙が吹き出していたがそれは時期に収まった

メア「ありがとう・・・マスター・・・私は貴方が誰を敵にまわしても貴方とこの娘達を守る・・・だからマスターも罪王様になってね約束」

メアはシュウに小指をスッと出し指切りのサインを見せた

シュウ「あぁ、約束だ・・・頼りない王様かも知れないけどまたよろしなメア」

これが傷だらけの魔王の誕生の瞬間でもあるそして後に
語り継がれる優しすぎる魔王の伝説の始まり・・・・

・・・・・・
続く

 
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