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Blue Rose

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第四十六話 対策その七

「これまでそうしたことは本気では」
「考えられなかったのね」
「とても」
 実際にというのだ。
「夢に思うことはあったけれど」
「夢ね」
「そうした感じのものでね」
「そうだったのね、けれど夢じゃなくてね」
「現実なのね」
「お友達でも彼氏持ちいるでしょ」
「あっ、何人か」
 優花も言われて気付いた。
「いるわ」
「そうした娘達ともお話をして」
「恋愛のことをなの」
「勉強してね」
「そのうえでなの」
「そう、わかっていってね」
「いい人となの」
「そう、いい人と一緒になってね」
 優子の言葉は真剣なものだった。
「貴女のことを受け入れて仲良くしてくれる」
「そうした人と」
「そう、絶対にね」
 こう釘を刺すのだった。
「そうしてね」
「ええ、そんな人がいるかしら」
「いるわ」
 優子の返事は一言だった。
「神様も引き合わせてくれるわ」
「神様が」
「そう、ただ引き合わせてくれる人だけじゃないから」
「悪い人も前に出て来るから」
「そうした人は見極めてね」
 優子は強い声でだ、妹に告げた。この時も。
「いいわね」
「その目が必要なのね」
「そう、絶対にね」
「さもないと悪いことになるから」
「今回は逃れられたけれど」
「次はそう出来るかどうかわからないから」
 だからというのだ。
「気をつけてね」
「どうしてもなのね」
「若しいい人だって思ったら私に紹介して」
 優花に言った。
「そうしてね」
「姉さんが見極めてくれるの」
「そうするから、あと龍馬君にもね」
「紹介して」
「彼もいるから」
「そうね、龍馬もいるから」
「二人で見るから」
 その相手をというのだ。
「宜しくね」
「うん、その時はね」
「まだ先のことでもね」
「どれ位先かしら」
「十年かしら」
 優子もこれだけと言った。
「それ位ね」
「十年なの」
「浅い交際位ならね」 
 あくまでだ、友人関係の発展程度ならというのだ。
「別に気にしなくてもいいけれど」
「それが深くなったら」
「自分のことを打ち明けていいのならね」
「その時は」
「姉さんと龍馬君に紹介してね」
「ええ、そうするわね」
「絶対にね、それじゃあ」
 ここまで話してだ、優子は微笑んで妹に言った。
「またそっちに行くから」
「その時はまたね」
「一緒に楽しみましょう」
「今度は何処に行くの?」
「佐世保かしら」
「あそこになの」
「行く?」
 妹に誘いをかけた。 
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