FGO ~沖田さんレポート~
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レポート 02
皆さん、お久しぶりです!
少し時間は空いてしまいましたが、FGOでも大人気サーヴァントである沖田さんが帰ってきましたよ。え……アサシンみたいな能力しかないセイバーはお呼びでない?
――無明……三段突き!
と、普段ならばやっているところですが今日の私は一味違います。というか、とても機嫌が良いので多少の暴言は許してあげましょう。まあ機嫌が良くても体調が良いわけじゃないので吐血するときはしちゃうんですがね――コフッ!?
「……さっそくやってしましたが気を取り直して、皆さん! なぜ私がここまで機嫌が良いのかを説明しますとですね、何とこのたび私が大活躍するイベント《ぐだぐだ本能寺》の復刻が決まったのです!」
期間は3月15日から月末まで。15日の14時から19時までメンテとなっていますが、最近の流れを考えるに時間通りには終わらないかもしれません。
「しかし、しかしですよ!」
メンテが長引けばそのぶんの詫び石が皆さんの元に配られるわけです。元々メンテだけで5個配られる予定だったのですから、詫び石がもらえればチャンスが増えます。
何のチャンスかと言いますと、私こと《沖田総司》が出現する期間限定ピックアップガチャもぐだぐだ本能寺の復刻に合わせて再登場。1年以上の時を経てついに沖田さんを再度手に入れられるチャンスがやってきたというわけです。
私以外にも何人か出現率が上がったりしていますが、そのへんは正直どうでも良いです。狙うは私こと沖田さんのみ。皆さん、ぜひとも私を狙ってくださいね。今回のイベントでは特効サーヴァントにもなっていますので大活躍間違いなしですよ。
「さてさて話は少し変わりますが、本日もとあるカルデアに侵入……いえお邪魔しているわけですが、ここのマスターの様子を観察してみましょう」
ここ数日の活動を振り返ってみますと種火周回……ではなく、フリークエストを回って石を集めていたようです。何でも今月の頭にあった新宿ガチャでセイバーオルタがほしくて結構ガチャを回したらしいですよ。最終的にひとりは来てくれたわけですが、その間にボブミヤで呼ばれるエミタオルタが5体も当たって宝具が最大になったそうな……金弓はしばらく見たくないとのこと。
いやー私のガチャは普通のエミヤさんもピックアップされているので怖いですね。マスターが再び金弓に怯えることになるかもしれません。
「しかも今回用意出来ている石の数は現状で30連プラス数回分。回せば出る確率があるので可能性はあるわけですが、FGOの☆5排出率を考えると不安なところですね。金剣来たー! となってもすり抜けちゃったりもしますし」
でも……ぜひともここのマスターには私をひとりでも良いから引いてほしいです。
理由ですか? そんなの簡単ですよ。前回は武蔵さんがどうのと色々と口にしてしましましたが、ここのマスターは普段あまり特定のキャラに強い関心を示さない人なのです。
ですが私を引くために必死にフリークエストを回って石を溜めてくれたんですよ。一部課金した分もあるようですが、私のために用意してくれた石が穢れたものであろうか、いやあるはずない(ちなみにこういう言い回しを反語と言います)。
さらに……このサイトで書かれている別作品では特別好きなヒロインがいないから物語の章ごとにメインとなる存在は決めていますが、本編終了まで結ばれることはない物語を書いた人なんです。現状はIFエンドという形でそれぞれのヒロインとの話を書いていますが。
「そんな人がですよ……入手した情報によれば、私のことは《嫁》のような存在だと言ってくれたそうでありませんか。つまり、私はあのマスターさんと最も付き合いの長い武蔵さんよりも上の存在。いえ、武蔵さんだけでなく他の美女・美少女を押さえてマスターのトップということです!」
それはマスターの寵愛を最も受けられるということ。ほぼ間違いなくパーティーから外されることはなく、マイルームも私固定ということです。
フッフッフ……最近は武蔵だの武蔵ちゃんだの武蔵ちゃんのおっぱい堪らんだの言う不貞浪士が多かったようですが、ここから再び私の時代です。つまり、沖田さん大勝利~!
「……なんですが、あの方はマスターで私はサーヴァント。どんなに私達の間に想いがあったとしても縁がなければ出会えない関係……私は無事にあの方の元を訪れることが出来るのでしょうか」
……いえ、弱気になってはいけません。
剣も大切なのは気合なのですからここで私の想いが弱まっては出会えるものも出会えなくなります。メンテが終わるのも待っていてください。私はいつでもマスターの元へ駆けつける準備をしておきますので……
「さっきから気になってのじゃが、お前はいったい何をしておるのじゃ?」
「――っ!? あ、あなたは……!」
赤と黒を基調としたデザインといい、かつてツンデレキャラをこの人しかいないと言わんばかりに多くのツンデレヒロインを演じ世の中に認知され、最近は声優の無駄遣いと言われたりするお子様チャイニーズくらいでしか声を聞かなくなったように思えるあの方と同じ声……間違いありません、彼女の名は
「織田信長、もといノッブ! 最近は回す方のノッブの方が有名になり過ぎてノッブと言えばあちら状態、それでいて優秀なアーチャーが増えたせいで出番がほとんどなくなっていそうなあなたが何故ここに?」
「唐突に出てきたわしも悪いけどお前ひどくね!? わしの心は登場直後でズタズタなんじゃけど……というか、わしの愛称よりあちらが上になったのはあっちの出番多すぎるからじゃ。イベントには毎度のように呼ばれておるし!」
「まあ色んなサーヴァントを演じられている方ですし、アニメ版FGOの主人公もされてますから。それに梶田さんがいないときは代わりに運営から石をもぎ取ってくれますし」
「もぎ取るとか言っちゃダメだからね! 一応あれは不正じゃないということになっておるんじゃから!」
いやいや、あれはどう見ても不正ではないでしょう。どう見ても運営側も了承している流れですし、そもそも正義というものはそれぞれが決める価値観です。それでいて大勢にあるほうが正しいと認知される。故に……全てのマスターはあの方の味方なのですから不正などないのです!
「どこに向かって話しておるのじゃ。人と話すときは目を見て話せと習わんかったのか!」
「うるさいですねぇ……これは私の話なんですから人のモノローグにまで突っ込まないでくれます? 回す方のノッブに負けるノッブ」
「そっちの方がうるさいわ! あえてノッブという言葉を使うな。大体仕方がないじゃろ、わしが登場してからどれだけ時間が経っておると思っておるのじゃ。ちょくちょく別のメディアには出ておったが、復活したのは久しぶりなんじゃぞ。というか、あっちのノッブが悪い。新サヴァ実装→1時間で宝具最大みたいなことするあっちのノッブが悪い!」
「いや、悪くはないでしょう。あの方はFGOの広告塔みたいなものですし、そもそもグランドガーチャーですよ。回すのは当たり前じゃないですか。回せば当たるんですから」
「確実に当たるわけじゃないからね!? というか、あやつと同じような感覚でガチャを回したら破産じゃ破産。課金はせめて家賃まで!」
何を言っているんですか。ここで私を逃せばまた1年以上復刻されないかもされないんですよ。人生には決して引くことができない戦いも存在しているのです。ならば断腸の思いで課金するのは当然。だって引けなくて後悔するのはその人ですし。
あ、でもFGOは無課金でも楽しむことは出来ますので自分のペースで楽しんでくださいね。人にはそれぞれ趣味・趣向がありますので、もしかすると私が嫁ではない方も居ると思います。それに今後も新しいサーヴァントは増えるでしょうから全力を出すタイミングはあなた次第!
「何をひとりだけ良い子ぶっとるんじゃ!」
「だ・か・ら……人のモノローグに突っ込まないでくれますか。というか、何であなたは人の心が分かるんです? そんなスキル持ってなかったと思いますけど」
「いや、この話というか世界観なら何でもありじゃろ?」
何でもありじゃありませんから。何でもありなのはこの話というか世界を取り仕切っている私だけで。唐突に現れたあなたが好き勝手して良いわけないでしょう。これもどうせ聞こえてるんでしょうが!
「あぁもう、いいです。それであなたは何をしに来たんですか?」
「そんなの決まっておるじゃろ! 明日から開催される予定の《ぐだぐだ本能寺》ライトVerの宣伝をするためじゃ!」
「あ、それなら冒頭で済ませてるので大丈夫です。今すぐ帰っていいですよ」
「いやいや、あんな説明で済むわけないじゃろ。わしの記憶が正しければわしが配布されるとか、期間中に一定ポイント溜めると正式に加入するとか、どういう素材がもらえるとか説明しておらんかった!」
えぇーそんなところから居たんですか。というか、別にそのへんはどうでもよくありません? だってメインなのはノッブじゃなくて私なんですしおすし。
あ、それとちまたでは私が復刻した流れと本能寺イベントの終了タイミングを考えてエイプリルフールに私のオルタとして生まれ変わっていた魔神セイバーが実装かもしれないと噂されています。もしも余力がある方は、もしも現実になったらぜひそちらも回してくださいね♪
「だ~か~ら~お前はいったい誰に向かって言っておるんじゃ! お前の目当てはあそこに居るマスターではなかったのか?」
「なななな何を言っているんですか。べ、別にあの方と私はまだ何もありませんよ!?」
「ほほぅ、まだとな? つまり、いつかは……」
「無明――三段突きッ!」
「コフッ!? ……ち……違うくね? 普通……吐血するのってそっちの……ガク」
あなたが……あなたが悪いんですよ。だってまだあの方の元に召喚されてもいないのに変なことを言うから。せめて無事に出会ってからそういうことは言ってください。
……っと、今回はここまでのようですね。何だかぐだぐだしたような内容になってしまいましたが、とりあえず伝えたいことは書けていると思うので良しとしましょう。
「では皆さん、ぐだぐだ本能寺と私のガチャをよろしくお願いします。……マスター、ちゃんと明日引いてくださいね。私、待ってま――コフッ!?」
「……締まらんヒロインじゃのう。よいか皆の衆、イベントをこなして無事にわしを手に入れるのじゃ。そこで吐血しておる者と違って頑張れば確実に手に入るからお得じゃぞ。それに頑張れば宝具レベルも5に出来る。新規勢には初めての配布サーヴァントじゃからな。存分に育成するが良い!」
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