オズのアン王女
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第四幕その六
「持ってないわ」
「ブルマってあの」
「下着みたいな」
二人はお顔を見合わせてお話をしました。
「あれはかなり」
「穿きたくないものがありますね」
「昔のブルマは半ズボンみたいなものだったから」
ドロシーは彼女がアメリカにいた頃の服のことをお話しました。
「だから違うわ」
「そうですか」
「また違うんですね」
「僕から見てもね」
「そうだよね、ブルマはね」
神宝とカルロスもお話します。
「下着みたいで」
「穿く女の子が可哀想だね」
「よくあんなのあったね」
ジョージも首を傾げさせることでした。
「昔は日本じゃ普通だったみたいだけれど」
「体育の時はね」
その日本人の恵梨香も首を傾げさせています。
「そうだったのよ」
「そうなんだね」
「半ズボンかスパッツがいいわ」
恵梨香にしてもです、勿論ナターシャもです。
「何といってもね」
「そういうのを穿いてると」
またドロシーが言いました。
「スカートでも大丈夫よ」
「メリーゴーランド山脈みたいな場所でも」
「ええ、もっとも私はスパッツとかよりも」
ドロシーはジョージににこりと笑ってお話しました。
「スカートの下にストッキングを穿いてるから」
「あっ、そうですね」
「私達の着ている服はね」
外出の時のそれはです。
「ジョージ達がずっと生まれる前のアメリカの服だから」
「スカートの下にストッキングですね」
「スパッツやj半ズボンよりもね」
「そちらですね」
「殆どスパッツなのよ」
ドロシー達が普段穿いているストッキングはです、見れば今も穿いています。白くて奇麗なものです。
「これもね」
「だからですね」
「大抵は大丈夫よ」
「そうですか」
「ストッキングを穿かない時もあって」
「そうした時にですか」
「半ズボンやストッキングを穿いてるわ」
そうしているというのです。
「私もオズマもね」
「ベッツイさんとトロットさんもですね」
「そうよ」
ドロシーの友人である二人もというのです。
「二人共ね」
「そうなのね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「冒険もしてるの」
「そういうことですね、わかりました」
ジョージはドロシーに対して頷きました。
「その辺り昔と今で服が違いますから」
「それが出ているわね」
「はい」
実にと答えたジョージでした。
「よく」
「そういうことでね、じゃあこの山脈を越えて」
今ドロシー達が乗っている飛行船にです。
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