サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ達は一旦
ポケモン達をボールに戻した。
サトシ:「タイプが変えられたって、
どういう意味だ?」
いまいちピンとこないサトシ達に、
ヒロシは説明をした。
ヒロシ:「ニドクインが
地下水道を通って移動してるって聞いた時、
おかしいと思ったんだ」
サトシ:「地下水道を、、、そうか!」
ヒロシ:「地面タイプのニドクインが
水場を移動するなんて、普通じゃ
考えられないだろ?”なみのり”を
覚えているならまだしも」
ミドリ主任:「って事は、このニドクインは
今、水タイプなの?」
ヒロシ:「、、恐らくは。、、、もっと
正確に言えば、水と地面、又は毒タイプ、、」
ミドリ主任:「えっ、、、」
サトシ:「そうなのか?ニドクインっ」
ニドクイン:「ニドォ、、、」(悲)
ニドクインは悲しそうな目で下を向いた。
ニドキング:「ニドッニドニドッ!」
ニドクイン:「ニドニドッ」
ニドキングは自分の体で表現し、
ジェスチャーでサトシ達に
何かを伝えようとしていた。
サトシ:「ニドキング、、、」
ミドリ主任:「何を伝えたいの?」
ニドキング:「ニドッニドニドォ」
自分の体とニドクインを指さすニドキング。
ヒロシ:「何となくわかるよっ。
注射を打たれたニドクインが
その後どこかに連れて行かれて、
自分と同じ姿にされたんじゃないかと
心配になったんだろ?」
ニドキング:「ニドニドッ」コクッ
サトシ:「えっ、そうなのか?」
ヒロシ:「ニドキングが暴れた原因は
アイテムで強化された自身の力を
抑えきれなかった事と、ニドクインが
姿を消した不安が原因だったんだ」
ニドキング:「ニドォッ!」(ピッ)
ニドキングは正解と言っているかのように、
ヒロシを指指した。
ミドリ主任:「ニドキング、、、」
ヒロシ:「それで、ニドクインは
タイプを変えられた自身の姿に戸惑い、
不安や恐怖心を感じて脱走したんじゃない?」
ニドクイン:「ニドォ、、、」コクッ
サトシ:「そうだったのか、、、」
ヒロシ:「ただ、このモンスターボール、、」
サトシ:「?」
ヒロシはニドクインが入っていた
モンスターボールを取り出した。
ヒロシ達は、アークが何故
モンスターボールに入った状態で
ニドクインを連れてきたのか疑問だった。
ミドリ主任:「誰かが地下水道で
ニドクインを見つけて、ゲットしたのかしら?」
ヒロシ:「うーん、、」
スッ(モンスターボール)
ポーンッ
アーク:「ケェーッ」
ヒロシはアークを出した。
アーク:「ケェッ」
ヒロシ:「アークっ、どうやって
ニドクインを連れてきたんだ?」
サトシ:「、、、」
ヒロシがアークに問いかけていると、、、
【謎の女性】:「その場から離れなさいっ」
サトシ:「!!」
サトシの頭の中に、謎の女性が
話しかけてきた。
【謎の女性】:「外に居るポケモン達を
回収したワタル達が、育成施設に
向かっているよ」
サトシ:「なにっ!?」
ヒロシ:「どうした?サトシっ」
【謎の女性】:「早く、そのケーシィの
テレポートで脱出するんだよっ。
ほら、グズグズしないっ」
サトシ:「あっ、、はいっ」
ヒロシ:「サトシ?」
ミドリ主任:「どうしたの?」
サトシ:「外に避難したポケモン達を
回収したワタルさん達が、
ここに向かってるらしい!
あの女の人が教えてくれた!」
ミドリ主任:「?」
ヒロシ:「あの女の人って、まさか
クチバシティの?」
サトシ:「あぁ!、、ミドリ主任っ!
俺たち、今日はこれで戻ります!」
ミドリ主任:「え?」
サトシ:「その内また来ます!」
ミドリ主任:「、、じゃあ、この子たちも
連れて行ってちょうだい!」
ニドキング:「ニドォ」
ニドクイン:「ニドォ、、」
ヒロシ:「でも、それじゃあミドリ主任が!」
ミドリ主任:「大丈夫よっ。
ニドキングとニドクインはこの施設から
脱走した事にしておくからっ。
ほら、さっきの”はかいこうせん”で空いた
穴もあるし!」
ミドリ主任の提案にサトシは、、
サトシ:「、、、わかりました!
ニドキング達は”ポケモン解放作戦”の時まで
俺たちで預かります!」
ミドリ主任:「お願いねっ、、。
ニドキング、ニドクイン、、サトシ君達に
力を貸してちょうだい」
ニドキング:「ニドォっ」
ニドクイン:「ニドォ」
ヒロシ:「そろそろ戻ろうっ。
アーク、テレポート!」
アーク:「ケェッ!」
カッ(テレポート)
サトシ達はテレポートで育成施設を
離脱した。
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