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Guardian × Spyker

作者:ソロ歌
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序章
  始まり(2)

「おい。練習っつっても、何やるんだよ」
「俺に聞くな」
 何をしたら良いかも分からず、ただボールを抱え立ち尽くす二人。
 二人は、放課後に公園に集合して練習をしようとしていた。
「じゃあさ、ボール上げてくれよ!スパイク打つから!」
 木田の言葉に「うん」と頷き、比嘉は木田の真上にボールを上げる。
 ボールをよく見て木田は飛んだ。高身長に高いジャンプ力で、低身長の比嘉から見たら大迫力だった。
『バチン!』
 綺麗にボールが木田の手に当たり、ボールはまっすぐ飛んでいく。
「お前そんなに…」
「下手。」
 何かを言おうとした比嘉の背後で誰かの声がえ聞こえる。自分が言われた訳でもないが、比嘉は少し怒りを覚えた。
「何だよ!……!?」
 振り向いた比嘉の後ろにいたのは、木田よりも少し身長の高い男。比嘉からしては、巨人に見えたのだろう。一言も喋らずにただ、男を見つめる。
「お前ら中1だよな?」
「はい」
「俺は中3の松浪(まつなみ) 祐也(ゆうや)。上手くなりたかったら来い」
 そう言い、木田に紙を渡す。
「んじゃあな」
 去っていく男を横目に、木田は紙に目を落とした。暫く見つめ続けると、比嘉を見てニッと笑った。
「いくぞ!」
「何処に?」


   木崎波高校 バレークラブ
     小・中学生歓迎


 それから木田、比嘉、そして松浪先輩達は木崎波高校バレークラブで、毎日練習した。それこそ試合もしないし、練習だけだけど、着々と上手くなってきていた。
 そして、高校。木田、比嘉は、松浪先輩が入った木崎波高校に入る。ハズだった。

「落ちたぁぁぁぁぁ!」

「俺もぉぉぉぉぉぉ!」

 こうして二人は、第2希望だった『先波高校』に入ることになった。


 しかし、先波高校男子バレー部は有るものの、とても弱かった。それもそのはず。先波高校男子バレー部の部員数は、たったの三人だった。 
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