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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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研究所(リビング)にて、、、



皆が偵察に行っている頃、
カツラとマリナはリビングでそれぞれの
やるべき事に取りかかっていた。



カタカタカタッ(パソコン操作するマリナ)




マリナ:「、、、流れし時の果て、、光は
やがて童子となり、”始まった”、、違うかっ、
()めの力を、、、」


マリナは古代書の解読をしていた。






カツラ(電話):「、、あっ、もしもし?
フブキ巡査かの?実は折り入って頼みが
あるんですが、、、」




カタカタカタッ

マリナ:「これは、、”精霊”って意味かしら。
、、、”天と地の静まりし時、
童子の秘めたる言霊を唱え、
民と(たが)えし姿の獣を、
等しき命の精霊と呼ばん”、、か」




カツラ:「、、グレンタウンにワシが
使っていた研究所があるんじゃが、
そこにあるパソコンをこっちに
送って欲しいんじゃ。場所は元グレンジム、
パソコンは黒いデスクトップと、
白のノートパソコンの二台。
お願い出来ますかの?」




マリナ:「”民と違えし姿の獣を
等しき命の精霊と呼ばん”、、、。
民は人、、獣はポケモンね。
言霊、、、精霊と呼ばん、、、なるほどっ。
時代背景が見えて来たわっ」




カツラ:「ふむ、、、3日後でも大丈夫ですぞ。
フブキ巡査の空いた時間で、、、ふむ、
わかり申した、、ではお願い致します」




ピッ(携帯を切るカツラ)




マリナ:「カツラさん、何か頼み事でも?」



カツラ:「ふむ、、。実は昨夜、
サトシ君達が以前トキワの森で遭遇した
メガヤンマから貰った体毛の細胞分析が
完了したんじゃ。
メガヤンマから検出されたポケモンの細胞と
15年前に”謎の発光体”が放った光の磁波が、
”モンスターボールにポケモンが入る”
相互作用と一致するか分析と思ってな」



マリナ:「”光の磁場にポケモンの原子が
反応し、謎の発光体がモンスターボールの
役割を持っているか確かめる”って事ですね?」




カツラ:「そうじゃ、、。前までは
ポケモンを持っておらんかったからの。
3カ月前の続きじゃ」




マリナ:「何かあったら手伝いますからっら」





カツラ:「かたじけないのっ、、それより、
古代書の方はどうじゃ?解読は進んどるかね?」




マリナ:「ゆっくりですけど何とか、、。
今解読していた文は多分、
”人が初めてポケモンを意識した”事を
綴っているんだと思います」



カツラ:「人がポケモンをかの?」



マリナ:「はい、この古代書によると恐らく、
人は昔、ポケモンの事をただの
”別の生き物”としてしか見ていなかったんです。
星の神が与えた光、つまり、
”運命を抱えし者”が産まれるまでは、、」



カツラ:「ほほう」






マリナ:「運命を抱えし者が
赤ん坊から童子に成長した時、その時童子は
最初の力を民に見せ、そこで人々は今まで
”別の生き物”とだけ認識していたものを
”精霊”と呼ぶようになったんです。つまり、
今で言う”ポケモン”です」



カツラ:「ふむ、、。ただの生き物でなく
ポケモンとして認識したと言う事か。
、、最初の力とは何じゃ?」





マリナ:「童子の最初の力、それは多分、
ポケモンと心を通わせ技を出させるって事です」



カツラ:「技の指示か」



マリナ:「童子がポケモンに技を出させるまで、
当時の人々はポケモンと関わる事は
無かったんです。この古代書の記し方を
見て捉えるとですが、、。同じ星に生まれ
身近に居ても、別々に生活してたんでしょうね」



カツラ:「ふむ、、、」



マリナ:「、、とにかく、
今日はもう少し解読してみます」



ズズッ(コーヒー)




カツラ:「何かあったら教えとくれ」





マリナはコーヒーを飲むと再び
パソコンと向き合った。











 
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