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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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進路指導のウィザード
  事後報告×アザゼルの今後の予想

上に戻ってきた頃には朝日が昇り始めていたが、戦いが終わり俺達は帰還してきた。グレモリーとシトリー達はエレベーターで戻って来たが、俺達CB側全員は空間切断により少しは本気出せた気がする。悪魔達はグッタリしていたが、朱乃達ハイブリッドを持つ者はまだ戦う気があった様子。軽い運動をしたに過ぎんし、第一力が違い過ぎる。

「一真さん。私達の力はどうでしたか?」

「ハイブリッドとしては初陣だったが、邪龍相手でもビビる事なく戦った事に敬意を称する。だがグレモリー眷属&シトリー眷属はまだまだだと思った」

「それはしょうがないでしょうが、疲弊している者は医療班とアーシアちゃんの回復によって大丈夫らしいですわ」

「ま、俺達の力が本領発揮出来るのは悪魔達が強敵と言えるのが出てくる。朱乃はブラック・シャークと蒼い翼関連に報告書を作成してくれ、外に居る者達と一緒でも良いしスタッフ達と話しながらでも構わんさ」

そう言うと朱乃はソーナの所に行って事後報告の為、駅を出てCB側とスタッフの者達と話し合っている所で朱乃を加えて会話してた。にしても邪龍三体を復活理由について考えていたが、恐らくエルメが来た時に言った神器の力によって蘇ったのだろう。俺以外の者らは眠いと言って人間界本家と次元の狭間本家へ戻るが、梨晏と粋怜は初陣だったけど俺達の戦い方を学んで冥琳に報告しているだろう。

『一真君、今回の戦いについての報告は私がしておくから』

『私も私も~初陣だったけど相手に関して冥琳に報告しとくから一真は休んでていいよ~』

『俺が黒鐵改を召喚して戦闘したが、お前ら二人が見たのをそのまま報告しといてくれ。家に帰ったら名前で呼ぶなよ?』

そう言って二人を冥琳達が居る人間界本家に戻ったし、今回一緒に見学していた前四大魔王と元神の戦闘は無かったけど今後戦うなら俺が指示する。

しかし流石のグレンデルでも、サマエルの力には耐性あったにしろ簡単に撫で斬りした。攻撃力と防御力が復活前とは大違いだし、ソーナも同じ事を言っていたようだった気がする。

「にしても私達の力は邪龍相手でも力を発揮出来ましたが、彼らの実験も気になりますね。今回初披露したフリーズボルトとコールドフレアは、朱乃が居なかったら単体では使えなかった技です」

「確かにな。あの技は本来キュレムが使える唯一の技であり、ソーナだけでは使えなかっただろう。それよりも俺が気になったのは邪龍達のステータスについてだ」

「ええ。今回グレンデルには最強の龍殺しであるサマエルを使った事で、攻撃力と防御力を併せ持った事により発揮しましたね。ですが普通の龍殺しを持つ剣、例えばアスカロンだと無理な話にはなります」

「アスカロンだけなら無理だが、例えば赤龍帝の倍加によればダメージは通ったはず。龍殺し耐性が付与したとしてもだ、何れ分かる事になるだろうし邪龍を仲間にする事が俺達の目標でもある」

ドラゴンブラスターの強化版を開発して損は無いが、剣による衝撃波や風刃による攻撃なら既に開発済みだけどな。奴らが言ってた実験に関して情報提供してしまったが、あの端末には発信器を付けてるんで今どこに居るのか分かる。実験ついでに邪龍達を俺達にぶつけて来た事、そんで『禍の団』を引っ張っていたのがグレイフィアの弟であるユーグリット・ルキフグス。

「そう言えばアイツらが最後に言った事が気になるな」

「そうだなヴァーリ。次はブラック・シャークと戦う事について嬉しがっていた、今頃はMS部隊とIS部隊と銃火器で戦ってる様子が浮かび上がる」

「結局の所、あのフィールドにあった『偽フェニックスの涙』の製造に関しては次元の狭間に転移させたらしいな」

「まあな。アレに関してイアン達によって調査してくれるし、奴のオーラによって侵入して招き入れた事なのだろう」

俺とヴァーリが話し合っているけど、製造の中身も回収する事も出来た事だろう。リアスが留守中にあったが、これを一方通行で聞いたら心配しているかもな。吸血鬼相手もするし、俺達の敵が『禍の団』相手にするのは何れ俺達よりグレモリー達が相手してもらわないと。

「一真、サーゼクスらから報告しなくてもいいのか?」

「忘れてた。冥界に待機してるし、こちら側の戦闘に関しても知りたいだろう」

ケータイを取り出して冥界に居るサーゼクスに連絡をする。しばらくコール後、はぐれ魔法使いと黒幕について話すと直接聞きたいらしいんでこちらに来るとな。ヴァーリと話してたら魔法陣によって来た二人。

「戦闘お疲れさん一真君。報告を聞こうか」

「決着付きそうになって逃げられたが、はぐれ魔法使い達の捕縛は出来た。アイツらから情報を引き出すのは困難だろう」

「軽くシーグヴァイラから報告を聞いたが、一真君達が居なかったら邪龍相手には負けてたかもしれないね」

「なら尚更だが、『禍の団』は魔物=邪龍を復活させた。大罪の暴龍グレンデル、魔源の禁龍アジ・ダハーカ、原初なる晦冥龍アポプス。今回はこの三匹だったが、俺らとハイブリッドの者達により何とかなった。それと黒幕についてだが、これについてはグレイフィアに言伝を預かっている」

「私にですか?」

「黒幕であって裏切り者は、かつて死んだとされていたユーグリット・ルキフグス。だから結界を通れたし、一時的だとしても隠れ工場には丁度良い所でもあるかな」

「ッ!?ユーグリットが生きていた!それで弟は私に何と言ってたのですか?」

「『貴女がルキフグスの役目を放棄して自由に生きるのであれば、私にもその権利はある』とね。偽物のフェニックスの涙を製造してたのも奴らだし、培養カプセルに居たフェニックスのクローンで生み出してたらしい。その装置はフィールド崩壊前に次元の狭間へ転送しといた」

その後、サーゼクスには詳細な報告書を提出してくれと頼まれた泣いていたグレイフィアと共に冥界へ戻る。まあショックだろうし、今まで死んでいたとされる弟が生きていたとされてし敵側へ寝返った形だしな。レイヴェルもショックしていたが、しばらくすると端末を取り出して報告書を打ち始めていた。そんで見ていると例の培養カプセルに書かれていた魔術文字と魔法陣について。

「これはあのフィールドにあった培養カプセルか」

「はい一真様。その付近に機器に記されてた魔術文字、そして一真様から提供された魔法陣の形式と模様に関する事です。後程ルフェイやゲオルグに調べてもらうつもりです」

「あの魔術文字と魔法陣をCB側と各スタッフにも伝えてある。フェニックス家にも転送したし、何か分かればこちら側に連絡してくるだろう。奴らの偽涙で何をするかによってフェニックス家は徹底的に追及する。次元の狭間本家に転送しといたから、今頃イアン達によって回収後に報告されるからそれまで待ってほしい」

「流石は一真様。そこまでやっていたとは、彼らの情報を回収する為に私も全力を持って調べます!『こちら次元の狭間本家に居るイアンだ』もしかして発見しましたか?『まあな。突然格納庫に転移魔法陣が展開されたとすれば、培養カプセルが全機あったのでな。これから調べるつもりでいる』了解です、私もそちらに戻って一緒に調査しますわ」

イアンからの報告を聞いてからであるが、少し精神に乱れがあったけど問題なさそうなので俺らもさっさと撤収する事にした。邪龍相手でも充分なデータを取れたし、今頃アザゼルらはCB側の者達と合流している頃だろう。事後報告となるが、移動中だろうがこっちは大丈夫だ。吸血鬼領域に入ったアザゼル達、チャーター機から車と護衛者を蒼い翼から用意されたから今頃何をしているのやら。

「ヘックション!誰か噂でもしてんのかもな」

「恐らく一真様だと思いますよ、こちらから情報提供を受けてますしね」

「それもそうだが、まさか出国からここまで来るのも全て蒼い翼から出るとは」

「蒼い翼、ではなくCB側から出ているのでね。私は主にアザゼル様の話し相手として一緒に居ますしね」

俺、アザゼルはヘイヘイと言いながら助手席にて舌を噛まないようにしていた。転移魔法陣からチャーター機に居たのが、俺の隣で運転兼護衛者である蒼太。ルーマニアに入って蒼太達が用意した車に乗り込んで、山道を進むが舗装されてない道なのか凸凹で何度も揺れる。霧が濃いようだけど、この車は金属生命体でレーダーやGPSなどの地図データを頼りにナビゲーションしてくれる。

「こちらに入った時に接触してきたカーミラ派の吸血鬼がいました、少し話しただけで本当に一誠君には感謝ですね部長」

「私達悪魔でも吸血鬼達にとって見れば歓迎ムードではあったわね」

「それ程信頼を勝ち取ったのだろう、一ちゃん自らの提案を受けたのだからな。リアス達はヴラディ家側には余り歓迎されないかもしれん」

「俺達CB側だと、それぞれの派閥にある城下町は治安維持部隊がおります。アザゼル様がモニカ様と話し合いが終了次第、リアスさん達と合流予定ではありますが未来予知ではそうならないと織斑総司令官から」

俺らは普通に学生側の名前で呼んでいるが、蒼太側にとってはCB側総司令官の名前で呼んでいる。預けたファーブニルも無事にアーシアと契約出来た事だし、オーフィスの仲介が無くとも契約出来たんだ。

ドラゴンを使役させる才能、とでも言うのかもしれんが本筋と外れているので安心しているらしいな。本来ならパンツ龍王と呼ばれるぐらいのド変態らしく、契約対価が金髪シスターが持っているパンツと聞いた時は冗談か?と思った程だ。

「やはり日本に残してきた眷属らの心配か?」

「・・・・気にならないと言えば嘘になるかもしれないけど、私と祐斗が居ない穴を埋めるのも大丈夫だと思う」

「大丈夫ですよ部長。僕らが持つ通信機器も霧で使用不可な状態でも使えるので、あちら側から何かあれば一方通行であれ教えてくれますし」

「それは俺も同感ですね。一真様はCB兼蒼い翼の総司令官兼CEOですから、創造神黒鐵でもありますし例え強敵が現れても倒せる力を持ち合わせています」

「蒼太さんの言う通りかと、あと十五分程で吸血鬼側の現地スタッフと落ち合う場所だそうで」

後部座席に居たリアスと祐斗であるが、地図を広げる事も無く悪魔専用の方位磁石と睨めっこしないでいる。ナビのお陰か、俺ら三人はゆったり座ったまま今後について考えていた。本来なら帝釈天の野郎から事後報告を聞くはずが、曹操ら英雄派を取り込んだ黒神眷属なので大幅カットとされている。これに関して俺と蒼太による念話で知った。

『一真様から聞いていると思いますが、本来の道筋なら曹操ら神滅具所有者をインドラが処罰した事とされています』

『軽く聞いただけで本来と外れているけどよ、槍だけ没収して冥府送りにされたのも可哀想な気がする。ま、そのインドラも一ちゃんのハリセンを喰らってから人格も喋り方も百八十度変わったようだし』

『捕えられたヘラクレスとジャンヌから帝釈天との繋がりに関してもですが、こちらだと死ぬはずのジークも生存して新たな禁手化も見れました』

『一ちゃんからの鍛錬により味方にとって有難い存在となったし、聖槍の禁手も違う姿となったし完成した。槍に宿っている神の遺志が、黒ちゃんによって書き換えたからなのか。今の曹操を見るとテロやってたよりも清々しい』

インドラも腹立つが、それを正した黒ちゃんのお陰で四天王から報告でちゃんと働いているらしい。神が英雄やったとしてもだ、一見人間だけど悪魔のような利用もしていない。冥界を変えようとしているのもそうだし、旧体制の悪魔世界から変化させてるのも蒼い翼だもんな。

「帝釈天と言う戦の神だとしても、破壊の神シヴァをも敵対勢力だと思わない限りかと。それよりもあちら側から通信が来ました」

「耳元にある通信機からだと、一方的だが定期通信として相互連絡のやり取りもしているが・・・・これは色々と難儀になりそうだな」

「・・・・グレンデルにアジ・ダハーカにアポプス!邪龍筆頭格二匹と暴れたいだけのドラゴンを相手にしたのね、それよりもグレイフィアにとっては生死不明だと聞かされていた弟が生きていた何て」

「一体あちらで何かが起きたとしても、こちらはこちらで対処するのみですよ部長」

日本で訳分からない事態が起きていたようだが、既に滅んだとされている邪龍三匹と魔法使い達との相手をした。聖杯を得た吸血鬼・はぐれ魔法使い・再編中の『禍の団』と各国でCB側と戦っている『禍の団』構成員に、ルキフグスの生き残りと滅んだはずの伝説の邪龍達が現世に現れた。全部繋がった事には、余りにもタイミングが良すぎるだろう。

「ユーグリット・ルキフグス、過去に起きた悪魔の内乱・・・・旧政府とサーゼクス様をエースとした反政府側の内部抗争にて生死不明とされた実弟。公式では死んだとされていましたが、やはりと言うか一真様の勘が当たります」

「ソイツが現在のテロリストを率いているとしても、イカレた連中を取り纏めするのは何かが足りないような気がするな。この短期間で纏め上げた中心人物に関して気になるが」

「ハーデスと帝釈天を除外しますし、もし関わってたとしても創造神黒鐵により神格と力を剥奪されますから。それよりも今を考えなければなりませんから」

創造神黒鐵には創造・破壊・再生を司る神様だけど、様々な神の力を持っているから創造を司る神ではないらしい。神格と力を剥奪とコキュートスに落とすらしいし、もしそうなったら新たな帝釈天とハーデスを創り直すんだと。

『禍の団』のトップには傀儡と化す純粋な強者か、ぶっちぎりにイカレたクソ野郎か。各勢力現体制に不満持つ輩が集まって生まれたテロリストの組織、それが現在の敵だと認識しながら今後起こる事について話し合いをしていた。 
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