聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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804部分:第百二十五話 女神の戦衣その二
第百二十五話 女神の戦衣その二
それに対してだ。シオンは右手を前に出してだ。まずは上から下に一閃させた。
「エクスカリバー!」
「何っ!?」
「その技は!」
そしてであった。さらにだ。
その右手に新たな薔薇を出した。黒薔薇だ。
「ピラニアンローズ!」
「どういうことだ!?」
「その技を使えるというのか!?」
「まさか」
シオンの攻撃はさらに続く。そうしてである。
今度は青い炎が放たれてだ。
「積尸気鬼蒼焔!」
最後にはだ。これも右手だけで出した技だった。
「グレートホーン!」
それでだ。四人の攻撃を全て打ち消してしまったのだ。技によって技を打ち消したのである。
「何故だ、何故使える!?」
「その技を」
四騎士達は着地してだ。そのうえで言うのであった。
「何故だというのだ」
「何故もこれもない」
こう返すシオンだった。
「私は教皇だ。そして」
「そして?」
「そしてか」
「そうだ、かつての聖戦を生き延びてきた」
このことも話すのだった。あのハーデスとの聖戦のことをである。
「その時に身に着けたものだ」
「先の聖戦でか」
「その時にだというのか」
「そうだ、その時に身に着けたものだ」
こう言うのである。
「かつて共に戦った仲間達の想いと共にだ」
「そんなことは聞いていないぞ」
「そうだ」
「そんな筈がない」
「どういうことだ、それは」
「教皇はただ教皇であるだけではない」
また言ってみせるのだった。
「そこには技もあるのだ」
「技もだというのか」
「全てをか」
「そうだ、黄金聖闘士の技ならば身に着けることができる」
こう四騎士の面々に話す。
「それが私なのだ」
「そうなのか」
「何ということだ」
「それは」
「だからだ。貴様等四人ともこうして戦うことができる」
聖衣も着ておらず武器もない。しかしそれでも彼は負けてはいなかった。その小宇宙は圧倒的であり四人を向こうに回しても臆してはいなかった。
その力でだ。彼はまた言うのであった。
「私は決して負けはしない」
「それは我等の言葉だ」
ファウストがシオンを見据えて言ってみせた。
「我等とてもだ」
「決して敗れはしない」
「教皇、貴様を倒す」
「何かあろうともだ」
こう言ってだ。再び攻めようとする。そこにシオンはだ。
また右手を出してきた。少し前にである。
「カリツォー」
それで周囲を凍らせてしまう。そのうえでだ。
凍らせた周囲にだ。さらに攻撃を放ってみせるのだ。その技は。
「!?この技は」
「小宇宙がこれまで以上に湧き起こった!?」
「何だ、今度は」
「レオの最大の技だ」
こう言ってだった。そしてだ。
その技を放つ。その技は。
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